TL;DR

PHP5系および7系のassertion失敗時に例外を発生させたい場合はASSERT_CALLBACKにて自分で記述する。

シチュエーション例

5系および7系をサポートしたいSDKに関して、ユニットテストとは別にシナリオテスト（smoke test）をassertionを使って書いた。
assertion失敗時はtry-catch(-finally)内でcleanup処理をさせたい（ex, DBからテストデータを削除）。

PHPのassert

デフォルトではWarningを発生させるだけで正常終了する。

$php -r 'assert(false, "myTest");'
Warning: assert(): myTest failed in Command line code on line 1

ユニットテストとは別にシナリオテスト（smoke test）をassertionで書いた時、AssertionErrorなど例外終了させたかった。

PHP7系からassert.exceptionディレクティブを設定でき、このモードはPHP_INI_ALLなのでphp.iniの他ini_set()で設定できる。

<?php
ini_set('assert.exception', '1');
assert(false, "myTest"); // Fatal error: Uncaught AssertionError: myTest in /tmp/sample.php:3 + Stack trace(省略)
echo 'not display';

ただし対象のスクリプトは5系サポートもしたい。

5系ではassert.exceptionディレクティブはないため、上記のスクリプトはini_set()が無視され、assertのWarningとechoが出力されてしまう。

5系および7系で共通して使えるのはassert_options()というビルトイン関数で、その中に直接的に例外を発生させるオプションは存在しない。

ASSERT_CALLBACKオプションでassertion失敗時の任意のコールバックを渡せるので、そこで例外発生させる。

<?php
assert_options(ASSERT_CALLBACK, 'assertionError');

function assertionError($script, $line, $message)
{
    throw new Exception();
}

try {
    assert(false); // Warning: assert(): assert(false) failed in /tmp/sample.php on line 10
    echo "not display\n";
} catch(Exception $e) {
    echo "cleanup\n"; // cleanup
}

ASSERT_BAILというオプションもあるが、これはexitしてしまうのでtry-catchなどで捕捉できない。
ただしASSERT_CALLBACKは呼ばれるので、コールバック内でcleanupする手もあるが、特定のテストデータをクリーンしたい場合は引数が固定のためglobalなどで渡す必要がある。

PHP5系と7系共通でassertion例外を発生させる方法

TL;DR

シチュエーション例

PHPのassert