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ざっくり分かるNEM2(Catapult) 〜マルチレベルマルチシグネチャ〜

はじめに

マルチシグネチャとは

マルチレベルマルチシグネチャの話をする前に、そのベースとなるマルチシグネチャを軽く振り返ると、マルチシグネチャはあらかじめ定めた複数人の署名がないと送金できないアカウントとなります。

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上の図では、あらかじめ定めた3人のうちの2人の署名がないとお店に代金を支払うことができません。
あらかじめ定めた期間内に署名がそろわなかった場合、送金はキャンセルされます。
マルチシグネチャは現行のNEMでも備わっており使うことができます。

マルチレベルマルチシグネチャとは

マルチレベルマルチシグネチャは、NEM2(Catapult)で導入される機能で、マルチシグアドレスを階層化することができます。
現行のNEMではとあるマルチシグアドレスが別のマルチシグアドレスの連署人になることはできませんが、次期バージョンではそれができるようになります。従って以下の図のような会社のワークフローみたいな仕組みを作ることができます。

スクリーンショット 2018-05-23 21.56.10.png

上の図では以下のマルチシグが設定されています

  • 1階層目: 部内投票マルチシグ (部員の3人中2人の署名が必要)
  • 2階層目: 部長決済マルチシグ (部内投票と部長の両方の署名が必要)
  • 3階層目: 社長決裁マルチシグ (部長決裁と社長の両方の署名が必要)

まとめ

マルチレベルマルチシグネチャによって、社内のワークフローのような階層化された複雑なシーンにも対応しやすくなったと考えられます。
一方でアグリゲートトランザクションであげたとき同様、マルチシグの構造が複雑化し、誰の承認が必要なのか分かりづらくなったり、現行のマルチシグも同様ですが、連署人が秘密鍵をなくした際にマルチシグアドレスの資産も永久に取り出せなくなるリスクもあるため、可視化の仕組みやリスクに耐えうる構造にするなど考慮していく必要がありそうです。