はじめに
これは部署の勉強会用に作成したスライドとなります。
チャットツール(Slack)を使うことを想定して書かれています。
目次
- リモートワークにおける質問の重要性
- 良い質問はどんな質問
- チャットでの質問の工夫
リモートワークにおける質問の重要性
そもそも質問することはとてもよいこと
特にリモートワークでは相手の顔が見えず、進捗状況も把握しずらいので
困ってても自発的に質問して助けを求めることが重要です!
出社してればずっと机で頭を抱えてる人がいれば声をかけてあげられるけど…。
リモートではそれができない!
あなたの悩みや進捗はデジタルなアウトプットがないと伝わりません!
なので質問するのはいいことなのでどんどんしましょう!

…だと話が終わってしまうので
良い質問はどんな質問
良い質問とは
- 明確な目的:質問する前に、質問の目的や望む結果を明確にすること。
- 簡潔明瞭:質問は短く、明確であること。
- 適切なタイミング:質問するタイミングを選ぶこと。
- 敬意を払う:質問する相手に敬意を払うこと。
明確な目的:質問する前に、質問の目的や望む結果を明確にすること。
悪い例:
「こんにちは、コンピュータの問題で困っています。どうしたら解決できますか?」
この例では、質問者の質問の目的や結果が明確にされていません。回答者にはどのような問題に直面しているのか、何を知りたいのか、どのような回答を得たいのかが不明確であり、回答者が適切な回答を行うことが困難になります。
良い例:
「こんにちは、このエラーメッセージについての質問があります。私がこのメッセージを受け取った原因は何でしょうか?また、このエラーメッセージを回避するためにどのような対策があるでしょうか?」
この例では、質問者は明確な目的を持っており、質問者がどのような問題に直面しているのか、何を知りたいのか、どのような回答を得たいのかを明確にしています。
簡潔明瞭:質問は短く、明確であること。
悪い例:
「このプロジェクトの納期はいつになるんですか?ということで、うちの部署が関係することがあって、そのためにスケジュールを組む必要があるので、できればなるべく早めに教えていただけるとありがたいんですけど、それで質問なんですけど、もしもう少し詳しい情報があればそれも教えていただけると助かります。」
この質問は長く、冗長であり、何を聞いているのかが不明瞭です。回答者がどのように回答すればいいのかもわかりにくいため、返答が遅くなる可能性があります。
良い例:
「このプロジェクトの納期はいつですか?」
この質問は明確であり、短いため、回答者も返答しやすいです。
簡潔明瞭な質問は、回答者がすぐに理解し、回答しやすいため、スムーズなコミュニケーションができます。また、質問者自身も、自分の目的を明確にすることができるため、返答をより的確に得られる可能性が高くなります。
適切なタイミング:質問するタイミングを選ぶこと。

チャットだと相手の状況が見えないので、Slackのステータスなどを意識して。
これは質問される側も自分の予定が他者からわかるようにする気配りが必要です。
敬意を払う:質問する相手に敬意を払うこと。
悪い例:
「今すぐ答えてください。」
この質問は聞き手の都合や状況を考慮せず、敬意を欠いているものです。また、答えを急かすようなトーンで質問することで相手にプレッシャーをかけ、対話的なコミュニケーションができなくなる可能性があります。
良い例:
「お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示ください。」
この質問は聞き手の都合や状況を尊重し、敬意を示すものです。
敬意を払うためには、聞き手の都合や状況を考慮し、相手にプレッシャーをかけないように質問することが大切です。
チャットでの質問の工夫
特にITに関する質問をするうえで重要なこと
- 用語の正確さ:ITエンジニアは用語にこだわりがある場合があるので、正確な用語を使うこと。
- 具体的な例:具体的な例を使って質問することで、答えがわかりやすくなること。
- スコープの確認:質問する前に、スコープ(何について質問しているのか)を確認すること。
用語の正確さ:ITエンジニアは用語にこだわりがある場合があるので、正確な用語を使うこと。
- 用語そのものを間違えている:GitHubをGit、JavaScriptをJava
- 大文字小文字が適当、typo:github、java
- コンテキストによって意味が揺れる:データ、API、属性、項目
- 略し方が一般的ではない:AWS CloudFormationをCF(一般的なのはCFn)
用語が適当だと検索に引っかからなくなる。
答えを間違う、遠回りする。
具体的な例:具体的な例を使って質問することで、答えがわかりやすくなること。
Slackでは以下のようなメッセージフォーマットが存在。
- テキスト:質問文
- 画像キャプチャ:エラー画面
- 動画キャプチャ:一連の動き、操作
- コードブロック:エラーメッセージ、ターミナルの処理結果、コードの断片、少量のログ
- ファイル添付:大量ログ、コードの全文、ファイルアップロードでエラーになったファイル
- URL:開発環境のリンク、GitHubのリンク、クライアントからの問い合わせBacklogなど
どの方法でどの情報を伝えるべきか、伝わりやすいか、答える相手の立場になって考えること。
例えばコードをキャプチャで渡されてもメッセージをコピペできないのでググりにくい。
スコープの確認:質問する前に、スコープ(何について質問しているのか)を確認すること。
ことプログラムなどの問題解決においては、ほぼ無尽蔵に可能性が考えられるので、原因切り分けとなる情報が必要。
自分が確認したいこと、これまで調べたことを共有し質問相手に考えてもらうスコープを狭めてもらう。
但し最初の切り分けが間違ってる場合もあるので切り分けの経緯も伝えられるとベター。
チャットならではの工夫
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その問題が解決したのかどうかなど結果は共有しよう。協力してくれた相手への敬意。周りへのナレッジ共有。検索できることによる未来に役立つ資産となる。
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テキストコミュニケーションは冷たくなりがちなので質問する側も答える側も絵文字や柔らかい表現を心がけよう。
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どうしても文章で伝えづらければハドルミーティングなど音声コミュニケーションに頼るのも手。ただし、決まったことや重要なことはテキストにも残そう。
おわりに(これからは質問力の時代かもしれない)
>>> print(hello)


AIの癖を理解し使いこなして、必要な正しい情報を引き出す質問ができる人が重宝される時代がくる?
かも?