これはなに
Amazon Bedrockを利用できるMac用デスクトップアプリがAWSのGitHubリポジトリで公開されていたので試してみました(v1.1.6時点)!
インストール、セットアップ
インストール手順はREADME.mdに記載されています。
Bedrockへの接続にはローカルに構成したIAMユーザー情報(~/.aws/credentials
)が使われます。
アプリ側ではプロファイルを切り替えることができず、デフォルトプロファイルを使うようになっているので注意しましょう。
IAMユーザーにはIAMAmazonBedrockReadOnly
ポリシーとbedrock:InvokeModel*
権限を与えておけば一通りの動作確認はできました。
使ってみる
画面の立ち上がりはこんな感じ。
モデルアクセスを有効にしているものから選んでチャットを始めることができます。
Claude 3 Sonnetを試してみました。画像のアップロードにも対応しているのでマルチモーダル問い合わせも可能です。
New Chatからまた新しい会話を始めることができます。
今度はClaude 3 Haikuに同じことを聞いてみました。
デスクトップアプリらしくタブ機能が付いているので、複数のモデルを比較しながら回答を眺めることができるのはいいですね。
画像生成モデルも問題なく利用できますが、プレイグラウンドのように生成時のパラメータは制御できないようです。
感想
Bedrockで利用できる生成AIモデルとの対話はマネジメントコンソールのプレイグラウンドからもできますが、いちいちマネコンを開く必要があったり、あくまで試すだけの機能なので会話ごとの履歴を保存しておいたりといったChatGPTライクな使い方はできません。
このアプリがあれば、デスクトップから手軽にBedrockの豊富なモデルを切り替えて生成AIと対話することができるので、Bedrockを純粋に作業補助に役立てることができそうです!
AWSの提供するBedrockのユースケースサンプルとしては↑こちらも素晴らしい出来栄えで、このような実用的な実装例をOSSで出してもらえるのはとてもありがたいですね。