はじめに
同僚から、「ダッシュボードを作っていたら画面が白くなって動かない・・・!」という問い合わせがありました。
これ、解決方法は単純なのですが、トレーニングとかでも習うことあまりないだろうし、知らないとびっくりするしで、意外とハマりポイントなのでは?と思ったのでミニTipsとして記事にしておきます。
画面が白くなる?
Tableau Desktopで作業中、たま〜に画面が以下のように半透明になることがあります。
この状態で行列シェルフや各マークカードに入れるディメンション/メジャーを操作しても、フィルタに何か追加してもVizは全く変化しません。
原因と対処法
この状態は、「ワークシートの自動更新がオフになっている」ため起きています。
画面をもう一度よく見てみると、左上のほうのメニューアイコンが、いつもと違う形になっているはずです。

アイコン画像と状態はこんな関係になっています。
現在の状態とアイコンが一致しているのではなく、押したら行われる操作とアイコンが一致しているところが注意点ですね。
![]() |
自動更新有効 | ワークシート上で操作を行うたびに、データソースにクエリが発行されVizが更新される このアイコンをクリックすると「自動更新を一時停止」する |
![]() |
自動更新無効 | ワークシート上で操作を行っても、データソースにクエリが発行されない この状態でワークシートを操作すると、Vizが最新のデータ状態でないことを示すために全体が半透明になる このアイコンをクリックすると「自動更新を再開」する |
なので、「シートが白くなって更新されない!」となったら、慌てず騒がずアイコンをクリックして自動更新を再開すれば大丈夫です。
なお、Desktop上で操作をしていて、自分では設定していないのに勝手に自動更新が停止されていることがあります。私はこの発生条件を正確に理解できていないのですが、データ量が多い、ブレンドを使っている、などの時に起こりやすいような気がしています。
自動更新を無効にするメリット
おまけとして、なんで自動更新を無効にするオプションがあるのかについても書いておきます。
このオプションはViz作成時のパフォーマンス向上を目的としていると考えられます。
特にデータ量が多く、クエリ実行に時間がかかるデータソースにアクセスするワークシート上で作業している場合、ディメンションやメジャーを放り込むたびに、フィルタを設定するたびに何秒か待たされて・・・というのでは作業効率が下がってしまいます(それ以前に超イライラすると思います)。
そこで、行いたい一連の操作があらかじめわかっている場合は、自動更新を無効にしておき、必要な操作をおこなった後で再開すれば、無駄なクエリ発行で待たされることもなくなります。
Tableauのオンラインヘルプでも本機能はパフォーマンスと絡めて紹介されています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。本記事の内容が、これから同じ事象でハマる人が少しでも減ることにつながれば幸いです。