Raspberry Pi 3 Compute Module 3 とは?
組込機器向けにRaspberry Piを搭載するためのモジュールボードです。
Raspberry Pi 3と同じSoCであるBCM2873を搭載しており、メモリも、Raspberry Pi 3同様の1GBです。
Raspbery Pi 3との違い
1番大きな違いは、外部機器と接続するための、各種コネクタ(LAN, HDMI, USB, Audio Jack)が搭載されていないことです。
MicroSDスロットも搭載されていません。また、電源供給用のMicroUSBコネクタや、センサなどを接続する為のヘッダピンもありません
Compute Module 3と、Compute Module 3 Liteの違い
前述の通り、MicroSDスロットがないのですが、Raspbian等をインストールするにはストレージが必要です。
Compute Module 3では、ストレージとして、4GBのeMMCが搭載されています。eMMCとは、embedded Multi Media Cardの略称で、組込機器などの基板上に搭載する為のマルチメディアカードです。
つまり、Compute Moduleには、多少の語弊はありますが、4GBのSDカードが内蔵されている事になります。
左側の基板が、Compute Module 3 Lite、右が、Compute Moduleです。赤枠の部分に搭載されているのが、eMMCとなります。
Compute Module 3の外部機器との接続方法
開発時に、外部機器と接続する為に、Compute Module IO Board V3が別途発売されています。なお、実際の製品開発時には、専用の基板を設計して搭載することになります。
Compute Moduleだけでは何も出来ないので、開発時にはIo Boardもセットで使う事がほとんどかと思います。開発用に、Compute ModuleとIO Boardがセットになった、「Raspberry Pi Compute Module 3 Development Kit」というものが発売されています。
Raspberry Piを扱っている、RSコンポーネントなどからでも購入できるほか、日本では、IOデータでも取り扱いがあります。
https://www.iodata.jp/product/pc/raspberrypi/ud-rpcm3dk/
Compute Module 3を使用した機器の例
産業用Raspberry PiのREVOLUTION PI RevPi Core3
https://revolution.kunbus.com/
工場等で利用されている制御盤で使用する事を想定されたRaspberry Piです。
DINレールという、制御盤に機器を固定する上でよく使用されている金属製のレールに取り付ける事もできます。
サイネージ機器
NEC Display Solutions Europeが提供しているサイネージ向けディスプレイに使用する事が発表されています。
https://www.nec-display-solutions.com/p/hq/en/news/dp/Products/Shared/News/2016/PressReleases/Company/RaspberryPi/RaspberryPi.xhtml
Compute Module 3のセットアップ
Raspberry Pi 3と若干異なる点があります。以下の記事を参照してください。