今回はOSI基本参照モデルについて、イメージを作成してみました。基本情報技術者試験とかにも出てきますが、なかなかイメージできませんよね。
Webページを閲覧するシンプルなプロセスを通して、OSI基本参照モデルの各層がどのように機能するかをステップバイステップで追ってみます。
実際のイメージ
想像してみてください:あなたは自分のPCでWebブラウザを開き、お気に入りのニュースサイトにアクセスしたいと思っています。
ステップ1: アプリケーション層(第7層)
あなたはブラウザのアドレスバーにニュースサイトのURLを入力します。この時点で、アプリケーション層が動作し、HTTPリクエストを生成しています。
ステップ2: プレゼンテーション層(第6層)
生成されたHTTPリクエストは、適切なフォーマットに変換(例えば、暗号化)されます。これがプレゼンテーション層の役割です。
ステップ3: セッション層(第5層)
通信セッションが確立され、HTTPリクエストを送信する準備が整います。この層はセッションの開始と終了を管理します。
ステップ4: トランスポート層(第4層)
HTTPリクエストはTCPによってセグメントに分割され、送信のための準備が整います。ここで、正しい宛先ポートにデータが送られるようになります。
ステップ5: ネットワーク層(第3層)
セグメントにIPアドレスが付与され、パケットとして送信されます。この層では、パケットが最終目的地へ向かうためのルーティングが行われます。
ステップ6: データリンク層(第2層)
パケットはフレームに変換され、物理的なアドレス(MACアドレス)が付与されます。これにより、ローカルエリアネットワーク内での正確なデバイスへの配送が可能になります。
ステップ7: 物理層(第1層)
最終的に、フレームは電気信号(有線の場合)や電波(無線の場合)に変換され、物理的な媒体を通じて送信されます。
まとめ
これらのステップを通じて、あなたのリクエストはインターネット上を旅して、目的のWebサーバーに到達します。サーバーでは、これらのプロセスが逆の順序で実行され、最終的にあなたのPCのブラウザにWebページの内容が表示されます。
各層は独立して機能し、下の層から提供されるサービスを利用して、上の層へとデータを渡していきます。これにより、複雑なネットワーク通信が可能になり、エンドツーエンドでデータがやりとりされます。