OS別時刻同期設定です。
RHEL/CentOS
確認バージョンは7.4。
6まではntpdでしたが、現在はchronydが使用されています。
ステータス確認
systemctl status chronyd
できない場合はYUMインストール
yum install chrony
自動起動設定
systemctl enable chronyd
参照先設定
設定ファイルは/etc/chrony.conf です。
デフォルトだと以下の項目があるので、これらをコメントアウト。
#server 0.centos.pool.ntp.org iburst
#server 1.centos.pool.ntp.org iburst
#server 2.centos.pool.ntp.org iburst
#server 3.centos.pool.ntp.org iburst
で、以下を追記
server [NTPサーバ] iburst
port 0
iburst
は起動直後に4回問い合わせを行い、同期を早めるオプション。
port0
は「クライアントとしてのみ動作する」というオプションです。
ちなみにstepモード(即時同期)を無効にして、slewモード(長時間かけて時刻を補正)にすればうるう秒対策となります。
(サービス起動後、1秒以上時間がズレていた場合に、即座に時間調整する設定(数字の「3」は試行回数を示す)を無効にし、slewモードのみで動作させて緩やかに時間を調整する)
#makestep 1 3 ###コメントアウトで上限超えた時のstepモードを解除し、slewモード補正
leapsecmode slew ### chronyd がうるう秒を徐々に調整することでシステム時計を修正
確認はchronyc tracking
コマンド。
chronyd再起動
systemctl restart chronyd
確認①
chronyc sources
同期先のIPアドレスの左側に*がついていればOK。
確認②
timedatectl
NTP enabled: yes
NTP synchronized: yes
と表示されていればOK。
Debian/Ubuntu
確認バージョンは16.04
こちらではsystemd-timesyncdが使用されています。
ステータス確認
systemctl -l status systemd-timesyncd
設定は/etc/systemd/timesyncd.confで行います。
[Time]
NTP=[NTPサーバ]
FallbackNTP=[NTPサーバ]
NTP=
との同期がうまくいかなかった場合に、FallbackNTP=
の方へ同期する設定です。
確認①
systemctl -l status systemd-timesyncd
Status:に
Synchronized to time server [NTPサーバ]
と表示されればOK。
確認②
timedatectl
NTP enabled: yes
NTP synchronized: yes
と表示されていればOK。
Windows
確認バージョンは2012R2。2016でもできます。
設定
[コントロールパネル]→[時計、言語、および地域]
[日付と時刻の設定]→[インターネット時刻]
[サーバー]ボックスに同期先サーバのIPアドレスかホスト名を入力して
今すぐ更新をクリック。
確認
管理者でコマンドプロンプトを開き、以下コマンドを実行する。
w32tm /monitor /computers:[NTPサーバ]
w32tm /query /status /verbose
ステータスに設定が反映されていればOK。
他にも最終同期時刻や遅延なども確認できます。
ちなみに、ActivceDirectoryに参加していれば自動でドメインコントローラ―の方へ参照します。
リアルタイム確認
w32tm /stripchart /computer:[NTPサーバ]
w32tm /resync
で再同期します。
w32tm /monitor /computers:[NTPサーバ]
で再確認。
当然ながら、設定した時の時刻と同期先の時刻にずれが大きいほど時間がかかります。
あまりにもかけ離れているとエラーになるので、
設定時は手動の時間設定とかでなるべく近づけましょう。
いじょ