2024/3/4 17:00 若干更新しました。
はじめに
re:Invent 2023で、VMware Cloud on AWSの新しいインスタンス(ディスクレス)のM7i.metalが2024/2/28に北米リージョンを中止にGAしました。(東京/大阪はまだ)
インスタンスのリリースは先日のQiitaで書いています。
2023年のAWSサミットで使ったネタでVPCとかENIの環境は準備されているので、早速デプロイしてみました。
(ご参考)こちらは、AWS Summitの時のQiitaです。
AWSの公式Blogでも案内が流れていました。
VMware側の公式Blogにも案内がでています。
前提条件
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M7i.metalはディスクレスです。VSANのストレージはありません。
VTGW or VPC PeeringでFSxNを用いる、またはVMwareのFlex Storageを用いる前提となります。
vCenterやNSXなどのコンポーネントは、VMware側が用意する専用のデータストアがマウントされます。
ですので、i3.metalなど他のインスタンスと同様、vCenterやNSX-Tのデプロイは必要ありません。(そりゃそうだ) -
最小ホスト数は2ホストです。1ホストでは組めません。(残念)
VPC Peeringを用いることで、VTGWのトラフィックやアタッチメントコストがなくなりますが、VMCと同じAZにデプロイする必要があります。意外と知られていませんが、VMCのAZの指定はENIがデプロイされるSubnetで指定します。FSxNで構成する場合は同じAZにデプロイするようにしてください。(もちろん、FSxNが別のAZで動かしても動かないことはないと思いますが、AZ間のチャージが発生します)
※Subnetを指定するENIの選択画面はこちら。(この場合はus-east-1aを選択)
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同時にアナウンスされたVPC PeeringのGUIからの実施ですが、現段階(2024/2/29)にはGUIに表示されていません。AWSのエンジニアさんと会話したところ。VMware Cloud ServiceのORGにフラグの設定が必要とのこと。私の手持ちの環境でもSRでORGにフラグ設定の申請を行っていますが、デプロイしたタイミングではデータストアと仮想マシンは作成していません(デプロイまでやりました。) -
コストがまだ表示されていません。
私が試しにデプロイした状況だと、M7i.metalのコストはまだVMware側のサイトに掲載されていませんでした。
i4i.metalやi3en.metalまではかからないと思いますが・・・。最小2ホストのオンデマンドだと1日動かして数万ぐらいかと思います。 -
なおVPC PeeringでFSxNを使えるのはデータストアのみです。VTGWで動かしている場合は、仮想マシンからもアクセス可能でしたが、VPC Peeringは仮想マシンからアクセスできません。
もし、ユニファイドで利用されている環境の場合は、
・VMC管理セグメント(/23)→VPC Peering
・ワークロードセグメント(NSX-T配下セグメント)→VTGW
などのルーティング設定が必要となります。
項番3:VMwareのSR担当から回答があり一時的にリリースが取下になったようです。時期は不明とのこと。
デプロイしてみる
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実際のデプロイは、i3.metalやi4i.metalと同様でした。
最小が2ホストというところがポイント。 -
今回はus-east-1(N.Virginia)を選択します。
ホストタイプを選ぶと、ディスクレスというアナウンスがでます。そして1Socket/48Coreです。
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デプロイは普通に実施できました。(2時間程度はやはりかかる)
画像割愛します。
デプロイ後のCloud Service Console
vCenterにログインしてみる
Qiita作成時点でこのコンテンツを作るためのSDDCは削除済みです。
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データストアの見え方
データストアとして、managementDatastoreが見えています。(容量100TB。NFSv3でマウントされています。)
なお、このデータストアはユーザのVMは置けません(ユーザから書けません) -
ホストの仕様
CPUはXeon Platinum 8488C。48core/96Thread
Memoryは384GB(若干他のインスタンスと比べると見劣りする)
CPU仕様はこちら(Intel社のサイト)
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/details/processors/xeon/scalable/platinum/products.html
Xeon Platinum 8000シリーズ、コア数もすごいけどTDPもすごい。(200W Over)
このCPU、Intelのサイトに載っていないのでちょっと謎です。
今後の予定
VPC Peeringの準備が整い次第、仮想マシンを動かしていきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。