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VMware Cloud on AWSの外部データストア(FSx for Netapp ONTAP)についてまとめてみる。(ネットワーク編)

Last updated at Posted at 2022-10-24

はじめに

2022年9月末のVMware Cloud on AWSのアップデート(SDDC Version 1.20)で、待望のFSx for Netapp ONTAPを利用した外部データストアが利用できるようになりました。そのほかにもアップデートは盛りだくさんですが・・・。
i3.metalベースのSDDCはディスク枯渇でホストを増やすパターンになるので、非常にうれしいですね。
環境準備もろもろに少し時間がかかってしましましたが、早速構成を組んでみました。
なかなか、個人で動かすのは難しいですが、興味があるかたぜひご覧くださいませ。

参考リンクはこちら。(VMwareさんの英語版のリリースノートです)
https://docs.vmware.com/en/VMware-Cloud-on-AWS/services/rn/vmware-cloud-on-aws-release-notes/index.html#whats-new-september-20-2022--sddc-version-120

ご注意

読み返すとDeepDiveです(汗)
Webinerでしゃべると評価が低いパターンですね・・。(レベル設定が難しい・・・)

2022/10/26 構成を見直しました。

構成案はこちら

ちゃんと図を書かないと分かりづらいのでまとめてみました。絵心は相変わらずないです・・。
image.png

  • SDDCは右上です。内部の構成図は非公開なので想定で書いています。
  • ラボなのでNDAはありません。ご安心ください(汗)
  • 何パターンか作ってみましたが、これが一番運用も含めて楽そうです。(TGWのPeeringが多いのでお金はかかるけど)
  • FSxはユニファイドで使う前提です。別のSVMでCIFSを上げるとそのままルーティングも行けるような構成にしてます。
  • SD-WAN(VeloCloud)とつながっていますが社内の設備とは一切関係ありません(これもラボです。そのうちこっち側も記事書きます・・・)
  • FSxデフォルトだとNFSのACLがザルなので制御は考えましょう。(今回は割愛。後で追加します。)

ネットワークの考え方

アドレス周りは理解しやすいように細かく書いておきます。

AWS VPC(Linked):172.27.0.0/21
 Native:172.27.0.0-172.27.6.0/24(/24想定ですが好きにcidrでOK)
 ENI用:172.27.7.0/26
 TGW用:適当に採番(AZ毎にSubnetを作る)

VMC用:172.27.8.0/21
 SDDC用Management:172.27.8.0/23
 SDDC用Workload Segment:172.27.10.0-172.27.15.0(Workloadのアドレスは何でも利用可能ですが、
 オンプレミスにBGPで流れていくので注意。

FSx用:172.27.16.0/21
 TGW用:適当に採番(AZ毎にSubnetを作る)
 FSX用:適当に採番(AZ毎にSubnetを作る)
 FSX(Virtual IP):198.19.255.0/24(特殊アドレス)
 普通のPrivate IPも設定可能です。ただしVPCのアドレスレンジ外の設定が必要です。
 目立つアドレス(198.19.255.0/24)なので説明のしやすさも考慮してこちらで設定。

ルーティングの構成はこんな感じです。
image.png
絵はもう少し綺麗にまとめようかと思います・・・。(すいません絵が小さいです)

Transit Gatewayは、VMware Managed(VTGW)とユーザ側のTGWをPeeringして接続を行います。
Peeringの起点はSDDC側から、Cloud Service Consoleから設定します。

SDDC - VTGW - TGW - VPC(SDDC Linked)
SDDC - VTGW - TGW - VPC(FSX)
SDDC Linkedは接続しなくてもデータストアは利用可能です。
接続したのは、Netapp社のCloudサービスと連携するためですね(別用途)

SDDC LinkedのVPCのルーティングはこちら(一部マスキングしてます)
image.png

FSXのVPCのルーティングはこちら
image.png

Transit Gatewayは、アタッチメント毎にルートテーブルを分けました。
あとから変更することを考慮してます。(この辺は好みとか思想がでますね・・・)
image.png

Transit Gatewayのルートテーブルはこんな感じで。
SDDC Linkd VPC Attachment
image.png

FSX VPC Attachment
image.png

VTGW Attachment
image.png

SDDC Linkd VPCにFSx for Netappはおけるか?

結論からいうと動きました。
ただしTGWは必須になるので意味がないのと、実運用で組んでしまうと事故るリスクがあります。
一応書いておくと、以下で実現は可能。
・FSX用のセグメントをルートテーブルを独立させて動かす。
・SDDC向けのManagement/WorkloadをTGWに向ける
・VTGW側でFSXのVIPとNative Subnetの設定を入れる。
これで動かすこと自体は可能です。運用入ってから設定ミスるとデータストアが切れるので注意が必要。

Native AWS側は以上です。FSXのセットアップは過去の記事をご参照くださいませ。

ここからはVTGWの設定です。

  1. SDDC Groupを作成します。
    image.png

  2. External TGWでリンクを作成します。
    image.png
    VTGW側のルーティングはここで記入します。
    image.png
    VTGWのルーティングの確認も可能です。
    image.png

3.Firewallの設定も忘れないように。。
ちなみに、VTGWが接続されると、SDDC Groupという形で表示されます。
image.png
”Connected”をクリックすると、ルートも確認可能です。
image.png
ESX->外部は設定がデフォルトで入っていますが、FSXのSVMなどからPINGなどを設定する場合はFWの設定が必要です。(VeeamのPolicyが見えてますね・・・)
image.png

  1. FSXのSVM(Storage Virtual Machine)からPINGをうってみる。
    SVMのアドレスはこんな感じです。
    image.png

まずはvsadminのパスワードを設定
image.png

Volumeは300GBで作成済みです。
image.png

SSHでログインします。
image.png

OntapのCLIなので癖があります。Command Referenceなどを参照ください。
PINGだけならこんな感じです。

image.png

本日はここまで

次回はSDDCにNFSのデータストアをマウントして実際に使ってみます。
少しだけ予告編です。
image.png

2022/10/26 Updateしました。

変更点は以下となります。

Before
SDDC - VTGW - TGW - VPC(FSX)
SDDCのVTGWとNativeのTGWをリンクした状態でRoutingしていました。

After
SDDC - VTGW - VPC(FSX)
SDDCのVTGWからFSXのVPCに接続しました。

構成図Updateしています。
image.png

Routingの構成もUpdateしました。
オンプレミスや他のVPCからFSxを利用することを考慮して、TGWは残しています。
image.png

ちなみに、同じルートをTGWとVPCのPeeringには入れれなかったので、
Longest Matchを組み合わせて、NFSを稼働させながら切り換えましたが、問題がなかったことを追記しておきます・・・。

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