#最初に
PMP受験にあたり、一番聞きたい(はず)の勉強法について、私見をまとめる。
参考になったらいいね!してね。(承認欲求)
#ところでどんな試験なの?
勉強法を語る前に
「どんな試験なのか」
ということがわからないと
「なにをすべきかわからない」
ということになる。
これがね…本とかサイトとかみてもまぁ安定しない。
もしかすると、年々PMP試験が進化しているのかもしれないが…
2019年8月に本番を受けた結果をもとに一言でいえば
どんなプロセスがどこにあって、何をインプットにして何をアウトプットするか、どんなツールと技法をどこで使うか、何者かがわかっていれば合格できる試験
です。
そんなこと言っても「台風が来るので別の場所にもサーバを構築した。これはリスク対策のどれか」とか「シックスシグマ」の話とか解けないじゃないか!とお思いでしょうが…
まぁそうでしょうね(え
それは「前提となる知識」で「そこまで難しい話じゃない」です。
そして、それらはそこらの問題集をこなすことによって回答ができるようになるはずです。
本番で出てきて合否を分けるのは
「とあるプロジェクトにおいて、変更要求を無条件に受け入れ続けたところ、途中で資金が尽きた。プロジェクトマネージャは何のプロセスを実行すべきだったか」
というような問題じゃないかと思います。
こういう問題の経験は私にはありませんでしたが、統合変更管理だなーとか選択肢を見なくてもわかりました。
これはあらかじめどんなプロセスがあって…というのを覚えていたからだと思いますし、受験した実感では一番重要だと思いました。
つまり、「ひたすら問題集の問題を解く」というようなアドバイスは大間違いで、inputすべきはinputすべきです!
そのinputとは
- どんな知識群があるの
- どんなプロセスがあるの
- 各プロセスは何をインプットにし、どんな技法とツールを使い、何をアウトプットするの
- ところでそのインプット、アウトプットするものはなに?
- その技法ってなに?ツールって何
…これです。
#世の中の問題集は?
IPA(いわゆる情報処理試験)のは、過去問も公表されているし、イマドキの午前対策は「過去問を完璧にすれば大丈夫」的なアドバイスになっている。そしてそれであっていると思うのだが…
しかしながら、PMPはそういうわけにいかない。
上記の問題はそこらの問題集には載ってない。
PMP試験合格虎の巻 第6版対応にあることをうのみにして「ひたすら問題を解くこと」に専念すると、「当たったことない問題だから解けない」ということになる。
ましてやIPAの午前問題のように過去問があるわけでもない。
そうなんです!
PMP試験合格虎の巻 第6版対応はかなりいい感じの問題集(本番風という意味で)なのですが、過去問じゃないです。
受験前は前評判からこんな問題がくるのかなーと思っていましたが
全然違った
いや、テイストはあっているのよ。テイストは。あのなんともいいようのない日本語の言い回し。意味があるのかないのかわからない前段の説明。そういう意味でテイストはあっているが「ひたすら問題集を解いて」合格は…できないと思う。
#勉強チートシートはこれだ!
というわけで、私見だか以下に「経験を踏まえて、仮に勉強しなおすならこの順で勉強する」というのを挙げる。
じゃーん
- リカルドさんのプロセスフローをみて知識群とプロセスを覚える。
最初から完璧でなくていいです。
プロセスフローをみるとわかりますが、PMPのお勉強は地理の勉強に似ていると思います。
地理の勉強をするときに最初、日本地図の塗り絵やったでしょ?ああ、このあたりに秋田があるんだな、四国って4つの県があるんだな、九州っていうけど県は7つしかないんだな、とか覚えたと思いますが、そんな感じで最初は「やった」だけでいいと思います。
2. 各プロセスの詳細をプロセスフローでいう「立ち上げ」「計画」「実行」「コントロール」「クローズ」の順でPMBOKをみて確認する。
いや、PMBOKの本って高いじゃん!と思われるかもしれませんが、結論から言えばPDF版はあったほうがいい。
「PMP試験合格虎の巻 第6版対応」他の問題集見てもまぁご丁寧に「3.1.2.1」とかPMBOKの参照先を書かれている。
そんなときに手元にPMBOK(PDF版)がないとイライラする(もしくはモヤモヤする)だけ。
お高いと思われてますが、どうせ受験するならPMIの会員になりましょう。というか、外部サイト(PMP受験料が安いだけじゃない!受験生に贈るPMI入会の3つのコストメリット)を見ればわかりますが、ならない理由ってないですね。
PMIの会員なら無料でPDFダウンロードできます。
PDFダウンロードするとわかりますが、各ページ下にだれがダウンロードしたかがわかるので、(たぶん)ほかのPMI会員の方にお願いしてもコピーさせてくれないでしょう。
なお、ここも完璧でなくていいですが、案外心に残るわかりやすい図があるものです。(ちなみに私は図5-16 スコープの妥当性確認。品質のコントロールとの関係がわかりました。)
3. プロセスフローを印刷して、各プロセスの特徴をメモする。
この時期になると、個人的にクセがつよいと思うプロセスだったり、特徴的(というか誤りやすい)アウトプットやインプットがでてくるので、それをどんどんメモしていくようにプロセスフローを印刷しておきましょう。
4. プチマナの基礎編をともあれ1周やってみる
最初はひたすら問題を解いてその回答をみるだけでたまるので、それでもいいと思います。
そういうときに向いているのはぷちまなさんのが向いていると思います。なにより本番と同じPCで選択するタイプですし。
5. PMP試験合格虎の巻 第6版対応を最初から読んでみる
ここで初めて赤本に着手します。PMBOK前提としれっと書いてますので、いたるところにPMBOKのナンバーが書かれています。
この本のいいところは問題のテイストが本番に似ているということです。
6. プチマナの合格編をともあれ1周やってみる
7. PMP試験合格虎の巻 第6版対応の模擬試験をやってみる
8. 手持ちのプロセスフローのメモをアップデートする
9. 4.~8.を繰り返す。ただし、黙って繰り返すのではなく「この問題はどのプロセスのことを聞いているのかな」とか「この選択肢はこのプロセスのアウトプットではない」とかまで分析できるようになること。これもまた最初から完璧でなくていいけど、黙って繰り返すのではなく、そういう目線を持てということ。
です。自分は自社から与えられたのが「虎の巻」だけだったので、そちらだけで勉強を始めましたが、何回かやっていると回答を覚えてしまってこりゃ本番じゃ無理だなぁーと思って、他に手をだした次第です。
そして、ぷちまなにであって、別のアプローチに出会ってやってみたところ、だんだんとPMBOKのことがわかるようになりました。
じゃあぷちまなだけでいいかというとそうでもないかなと。問題のテイストは明らかに虎の巻のが上。
2週目やるあたりから間違えたときにPMBOKのPDFを開いてかくにんしつつ、「この項をINPUTにして作った問題がこれならわかるわけねーよ」とか独り言いうのが日課になりましたw
#その他
##本番の問題で「…でないのはどれか」はない
以前はそういう問題があったのかどうかはわかりませんが、問題文に「…でないのはどれか」という問題はありませんでした。
逆に「こうなってしまった。何をすべきでしたか」という問題が複数あり、それに戸惑いました。
##本番の問題で選択肢に「上記のすべて」「わからない」はない
同上。昔はあったのかな。ぷちまなさんは分かってるのか「選択肢も含め問題の内容を理解するのが重要」としてますが…
うーむ、そうなの?
##日本語だからわからないという問題はない
先輩やネット情報にも「英文でないことが不利」とか言われてますが、私が受験した限り「日本語だからわからない」という問題はなかったです。私もなんじゃこりゃ?という問題が複数(感覚では全体の5%ぐらい)あり、その都度英文を見ましたが「はぁなるほど、そりゃそう訳しますよね」と思いました。
つまり「原文の段階でなんじゃこれ」という問題なのでそういう意味で不利はありません。
##計算問題はやさしいが数は少ない
問題集あるあるなのかもしれないが、計算問題は問題集のほうがむずかしい。本番はもっとシンプル。そして数は少ない。つまり、計算だけで合格なんてできない。記憶の限りではネットワークパスの問題が1問、CPIを求める問題が1問だけだったと思う。
##どれが仕込みの問題かはわからない
どれが仕込みかわかれば手を抜けるとか思えそうですが、そんな余裕はなかったし、わからなかったですね。
あったとして1問かな。「サービスインするときに運用に…」という問題はITIL的な問題だったように思いますが…それもまた勘違い?
#最後に
まとめるとPMPの試験は地理の試験に似てるから、白地図(プロセスフロー)書いてまず位置(数)と名前(プロセス名)覚えて、名物(特徴となるインプット、アウトプット、ツールと技法)覚えるつもりで。それを踏まえて「とにかく問題をこなし」て、解説はPMBOKとともに確認すると、いい感じなんじゃないかと思われます。
以上でーす