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Salesforceでレポートを作る前に気を付けていること

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既存のExcel管理表とかをSalesforceのレポート単体で表現するとなった時、あらかじめ気を付けておいた方がよい(気を付けている)ことをまとめてみます。

1.集計結果を昇順、降順で並べ替えすることはできない

日付と商品でマトリクスを作ってもレポートの中で商品の合計金額が大きい順に並べるといったことはできません。ダッシュボードを作成してトップ○○という形にすれば表現できるものの、グループ数に限界があるので注意が必要です。

report1.png このレポートだと売上合計が大きい順に並べようと思ってもできません。

2.集計に使えるグループは最大縦2×横2

Excelだと3×2とかそれ以上の軸で分析してる管理表を結構見ますが、Salesforce標準のレポートで集計できるのは最大2×2までとなっています。
それ以上の軸で分析したい場合は別途ドリルダウンするとか、レポートを分けるとかの対応が必要になります。
report2.png

3.列だけをグループ化することはできない

毎月の遷移や四半期の遷移は列で表示した方が自然に見えるのですが、グループ化が1個だけだと行単位でのグループになってしまいます。
report3.png
オブジェクト自体に年月用の数値項目を持たせていれば集計せずに表現はできるものの、年月ごとの数値をプロセスビルダーやトリガーで集計している必要があるのでやや面倒です。

4.前月からの増減の追跡

report4.png この形の集計はちょっと苦手な分野になります。 [PREVGROUPVAL](https://help.salesforce.com/articleView?id=reports_summary_functions_about.htm&type=5)を使うと集計した結果に対しては差を取ることができますが、そもそも集計していないグループの値の増減は取れません(図の1月より前のデータはないので集計できない)。また、数式を使っているので集計対象でない行の集計ができません(図の1Q合計は1~3月の合計行なので別途数式が必要になる)。どうしてもExcelみたいにしたいという場合は月ごとの売上を合計するオブジェクトを作って前月比を項目として持っておく必要があります。

5.参照関係の並び順

選択リストやレコードタイプであれば設定した並び順を元に並び替えができますが、参照関係の場合は並び順が文字での昇順、降順になるので、「弊社で数字を確認するときはこのサービスから順に並べてるんです(サービスはマスタ)」みたいな場合は01から順に項番を振るといった対応が必要になります。

所感

数字じゃなくて視覚的にわかるようにするためにグラフを使えばいいじゃないかと思うこともあるのですが、実際提案してるとまだまだ数字を見て判断したいという人が多い印象です。要望をうまく実現するためにも、あらかじめ組織として重要なKPIを決めておくことと、それを実現するための設計をしっかりするのが重要だと思います。ちゃんと探したことはないのですがIdeaExchangeにあったら将来的に実現できるようになるかもしれません。

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