0. はじめに
令和4年秋期に受験した、情報処理安全確保支援士試験にギリギリ合格しました。
これから勉強する人に向け、合格体験記を書きます。
1.筆者の状態(受験時)
学生のとき
情報系の4年生国公立大学 学部卒
成績は平凡ちょい下くらい
学部卒業とともに応用情報技術者試験を合格、その後はCCNAを取得
社会人になってから
保守エンジニアとして、PG,テスト,運用を1年経験
9:00~18:00の勤務で、大きな残業や心身への負荷は無し
2.受験動機
- 学習習慣を身に着けるため。
- セキュリティは業務内容にかかわらず、必要な知識であるため。
学習習慣を身に着けるため
できることを増やすためには、長期的な継続学習が必要です。
オンラインFPSゲームをしているだけでは、Webサイトの立ち上げ方は身に付きません。
また、無理な学習を続けようとすると、心身の健康が保てず、仕事に悪影響を及ぼしたりします。
自分の人生に"うまい具合"で学習の習慣を追加できれば、しんどくならず、日々成長できて褒められて感謝されて嬉しいです。
自分は目の前に餌があると容易に走り続けることができるタイプなので、
"うまい具合"を見つけるために、資格試験というわかりやすい到達目標を設定し、継続学習をしました。
セキュリティは業務内容にかかわらず、必要な知識であるため
最近はAIなどIT技術の発展が目覚ましいですが、それらを利用する人間にセキュリティ知識がない場合、ITと人間のインターフェースはセキュリティ面で脆弱な点となります。
知識があれば、様々な行動に伴うリスクを考慮することができ、問題発生時にも適切な対処を取れます。
自分や周囲の人が困ったとき、ITエンジニアとして助言・対処できるように知識を身に着けたいという動機です。
3.試験勉強
受験申請の期限日に申し込みおよび学習開始をしたので、以下内容を3ヶ月間で行いました。
日々学習をする中で一貫して意識していたこと
- 無理をしない
- 学習できる環境に、とりあえず身を置いてみる
- 学習初期はしんどいものである
無理をしない
継続学習の癖をつける目的もあるので、無理をして心身に悪影響が出たり、そもそも学習にネガティブなイメージを持ってしまっては本末転倒です。
また、参考書を読む、問題を解くなどコンテンツを消費する系の学習で、頭に入らないのにもかかわらず学習をするのは、学習の機会を失っているだけだと思うので、頭に入らなそうなときは学習しませんでた。
学習できる環境に、とりあえず身を置いてみる
学習モードに切り替えるために、平日21:00~23:00の2時間カフェにいる状態を作っていました。家には誘惑が多すぎて集中できません。私は家で3時間学習するより、カフェで1時間勉強したほうが頭に入ります。
学習初期はしんどいものである
私の体感ですが、試験範囲の7割以上を正解できるようになるまで、どの試験勉強でもしんどいです。合格までに覚えなければならない知識が多く、到底理解できる量に思えないことが一因だと思います。1日 0.1つでも新しいことをを覚え、1ページでも進めればいつか無双できる日が来ます。
午前対策
体感では過去に出た問題が半分以上出題されます。したがって、過去問が解けるようになれば本番も問題ありません。
午後1(応用情報技術者試験の午前問題と同じ四択問題)
免除です。もし免除でない場合、範囲としては応用情報技術者試験の範囲だと思うので、応用情報技術者試験ドットコムを使うと思います。
午前2(情報処理安全確保支援士試験用の四択問題)
まずは、上原本を1周だけ読みました。この時点では内容が全然理解できないので、全体を把握する目的で、理解していなくとも速度感を重視して読みました。
その後、情報処理安全確保支援士ドットコムで約400問解きました。感覚としては、見たことある問題であれば回答および正解の理由がざっくりとわかっている。見たことない問題であれば選択肢が半分まで絞れる。という感じです。
詳しい内容は午後問題を解いていけば身につくので理解度6割ほどで済ませました。
午後対策
午前とは異なり、内容を理解していないと解けない問題ばかりなので、理解することを目的に勉強をしました。
その認証方法はどういう手順で行われるか。セキュリティ的に良い点、悪い点およびその理由がイメージできるようにしました。同じ問題を3度は間違えないようにしました。
午後1(長文読解&記述)
過去問演習,模擬問題をひたすら解きました。まずは解説が充実している模擬問題を解いて理解します。私は重点対策本を使いました。1周だけですが、内容を理解して全問説きました。次に、IPAが過去問及び回答を公開しているので、過去4年計7,8回分は解きました。
午後2(超長文読解&記述)
基本的には午後1と同様の方法です。問題文が長く、解答の分量も増えるので慣れが必要です。たくさん問題に触れれば、それぞれの技術でインシデントの傾向が掴めると思います。
4.試験を合格して
試験は合格できましたが、RPGみたくデジタル(離散)的にレベルアップするわけでもないので、明確に生活や思考が切り替わることはないですが、様々な技術に対する解像度が上がった感覚があります。
また、継続的に学習をするにあたり、自分にとってベストの勉強方法やモチベーションを高く保ち続けるための方法がわかったり、時間の使い方が少し上手になったことは、これから役に立ってくれるかなと思います。
5.おわりに
本試験は、IT担当者として、利用者として役に立つ知識を得ることができます。ICカードリーダーの認証や無線通信にかかわる技術など、少し詳しく知ることができるので、「ほえ~」と思いながら、能動的に学習していければ効率よく頭に入ると思います。
何か追記があれば随時更新します