はじめに
先日、Exastro IT Automation Setting samplesのVMwareモデルにV1.1.0がリリースされましたので使ってみました。
VMwareモデルイメージ
前回と同様AnsibleとTerraformを使ってVMware環境にNWを含めた下記環境が構築されるみたいです。
変更箇所はサーバの台数変更やテナントの様に複数セットが環境が構築できるようになったみたいです。
構築環境について
VMware環境内にシステム構築するためvSphere、NSX Manager、NSX Edgeが必要になります。
またTerraformはerraform Cloud Agentを利用しますの、Terraform Cloud for Businessを利用できる
必要があります。
テナント作成
テナント作成に関しては導入手順を見ながら設定を登録し実行できました。
v1.0.0と大幅に設定項目が多くて登録が大変でした・・・
テナントの追加について
今回改良された点の1つテナントを追加は設定を登録を追加するだけだと思っていましたが
新規に作成しないといけない設定があり設定量が多かったので項目と登録方法を記載しておきます。
※注意 下記設定の他にテナント作成で設定したが必要になります。
-
TerraformのWorkspaceを2つ(NSX-T用、vSphere用)作成
「Terraform」-「Workspace」-「登録開始」から設定 -
Terraform用のMovementを2つ(NSX-T用、vSphere用)作成
「Terraform」-「Movement一覧」-「登録開始」から設定 -
TerraformのMovement-Module紐付を設定
※登録はExcelからの一括登録すると楽です。
① 2.で作成したNSX-T用のMovementに下記Module素材を紐付を設定
250001:NSX-T-変数情報、
250002:NSX-T-プロバイダー情報、
250003:NSX-T-セグメント作成
② 2.で作成したvSphere用のMovementに下記Module素材を紐付を設定
250004:vsphere-変数情報
250005:vsphere-VMグループ1_WEB
250006:vsphere-VMグループ2_AP
250007:vsphere-VMグループ3_DB
250008:vsphere-踏み台サーバ
250009:vsphere-データ情報
250010:vsphere-フォルダ作成
250011:vsphere-プロバイダー情報 -
Terraformの代入値自動登録設定を設定
①「全件ダウンロードとファイルアップロード編集」-「全件ダウンロード」-「全件ダウンロード(Excel)」をクリックする
② Excelを修正する
・「Terraform代入値自動登録設定」シートの「メニューグループ:メニュー:項目」、「登録方式」、「HCL設定」は既存の値をコピーして行を追加する
・「Movement:変数」は「マスタ」シートの「IaC変数(To)/Value変数/Movement:変数」セルの2.で作成したMovement値をコピー&ペーストする
・追加した行の「実行処理種別」を登録変更する
③「全件ダウンロードとファイルアップロード編集」-「全件ダウンロード」-「ファイル選択」から②で修正したExcelを選択する
④「全件ダウンロードとファイルアップロード編集」-「全件ダウンロード」-「ファイルアップロード」ボタンをクリックする -
Conductorを設定
①「Conductor」-「Conductorクラス一覧」-「VMwareモデル_機器一括プロビジョニング」-「詳細」ボタンをクリック
②「流用新規」をクリックしてMovementの「VMware-Model-NSXT」と「VMware-Model-VM」新規に作成したMovementと変更する。
③「Conductor名称」の「Name :」を入力し登録ボタンをクリックする。
vmwareモデルをアレンジしてみた
-
WEB、AP、DBサーバの設定変更
「Ansible-Legacy」-「Playbook素材」に登録されている下記playbookを自身の要件に合わせたplaybookに修正し、再アップロードすることでWEB、AP、DBサーバの設定を変更することができます。
素材ID Playbook素材名 Playbook素材
250,007 VMグループ_WEB設定 setup_vm_apache.yml
250,008 VMグループ_AP設定 setup_vm_django.yml
250,009 VMグループ_DB設定 setup_vm_mariadb.yml -
NSX-T LB設定追加
Ver 1.0.0のTerraformのtfファイルを利用して設定を追加しようとしてみたのですが
設定メニューを追加などがいろいろあり挫折しました・・・・
まとめ
vmwareモデルv1.1.0では出来ることが多くなった反面設定多くなり難易度が増した感じです。
ITAの1.10.0ではTerraformドライバーが改善されるそうなので、次のSetting samples(VMware版)も使いがってのいいサンプルになっていることに期待します。
ITAコミュニティサイト
・Exastro IT Automation コミュニティサイト
・VMwareモデル 概要
・VMwareモデル 導入手順
・GitHubリリースページ
・ITA_利用手順マニュアル エクスポート/インポート
・ITA_利用手順マニュアル Ansible-driver