今日はあえてCline(AIエージェント)の苦手なところ(残念なところ)を解説します。
ただし、これらは指示する側が気をつけることで回避できます。
規模の大きな製造は途中で中断してしまう
どんな無理な要望でも設計して製造できるのですが、順にタスクをこなしていると
「429 Too Many Requests」
というエラーが発生、1分間プロンプトを受け付けなくなります。
1分後にエラーが解消してタスクを実行できても、また次のタスクの実行で同様のエラーが発生します。
こうなると、もう、無理に継続するよりも、いったんタスクを終了して、新しいタスクをスタートさせた方が効率よく作業できます。
アプリや機能全体への指示ではなく、小規模で限定的な指示をすることで、自律的にタスクをスムーズに完結できます。
期待どおりの機能を作ってくれないことがある
生成AIの特性ですが、同じ指示でも、毎回同じ結果になりません。
繰り返し指示をするか、指示内容を具体的にすることで、ゴールの精度を高める必要があります。
具体的に指示することや、タスクの処理中に割り込んで追加指示や訂正指示することで、期待するゴールへ誘導できます。
バグ修正できず、無限ループすることがある
バグが発生した時、ログをプロンプトに貼り付けて、解析と修正をさせることが可能ですが、
まれに無限ループ(修正と確認)に入って、抜け出せなくなることがあります。
この場合、タスクを停止して、指示の仕方や視点を変える必要があります。
タスクが期待する方向に向かっていなかったら、すぐにタスクを止めましょう。
指示の仕方を変えたり、ヒントを与えることで、AIが正しい処置を行うことができます。
最後に
Cline(AIエージェント)はとにかくすごいです。
コツはありますが、指示通り、間違いなく指示された機能を自律的に製造できます。
ただし、指示する側が配慮すべき点(ノウハウ)がまだまだあるため、初心者が誰でも簡単に使いこなせる、とまではいかない気がしています。
膨大な知識をもつAIが優れたエージェント機能をもった今、人間に残されたのは高度な「要件定義」「設計」「品質チェック」「マネージメント」かな、と思う今日このごろでした。