サンフランシスコ市街につくまで
今年はre:Inventに参加することができていて、ラスベガスに12/6朝まで滞在していました(8時-10時の早朝セッションまで聞けたのは良かった。結構人も少ないしNew Launchのセッションも多い)
その後、メンバーがツアーに参加させてもらっている某社ツアーの追加コンテンツに参加するために、サンフランシスコに移動、空港近くのホテルにチェックインしたあと、市内に向かうタクシーの中での会話が最初のきっかけです。
運ちゃん「仕事なにしてんの?」
ぼく「プログラマーっす」
運ちゃん「おー、マジで!じゃあAIとかやってんの?」
ぼく「まぁすこし」
運ちゃん「そかそか、Teslaの自動運転はマジ走りづらいよ、あいつら車を車と思わないで運転しやがるから(急加速、急停車する的な意味合い)運転しづらいったら無い。それと比べるとWAYMOはいいぜ」
ぼく「え、WAYMO走ってるん?」
運ちゃん「結構前から走ってるよ。最初はひどい運転だったけど、かなり改善してる。いまは大分ましだよ、まぁ俺のほうがうまいけどなHAHAHA~!!」
実際すごいうまい運ちゃんで、20分そこそこの道のりだったのにUBERの予測時間マイナス5分で到着してました。レーン移動が完璧で、渋滞をスルスルすり抜けていった。すげえ。
そして実際にサンフランシスコ市内で、名物の路面電車の写真でも取ろうかとウロウロ歩いていると、、、確かにいっぱいいる。奴が。
それではまぁ乗ってみようかと、軽く調べたら、特に国籍関係なく、以下のアプリを使えばエリア内に置いては普通に使えるとのこと。
呼んでみよう、、、おおっと??
というわけでアプリを開き、目的地を設定します。もともとタクシーで目的地には到着していて、時間つぶしに歩いていたので、そこから目的地にまで戻るのに。徒歩でも5分くらいなので、完全に乗ることが目的ですが。
そうすると、まずはピックアップポイントを指定されます。どうも大通りではなくちょっと折れた小道などを停止地点に選ぶ様になっているようで、ちょっと歩いてピックアップポイントへ。
そうして案内された場所なんですが、、、なんか人いっぱい集まってない??
どうもホテルの従業員がストライキをしているようで、どう考えても乗れるようなスペースはありません。え??これどーすんの?
と思ったら、そのへんもモニターして判断するようで、ピックアップ地点の手前の更に細い小路でWAYMOくんは止まっておりました。この辺の判断はどういうふうにやってるんでしょうね。
まぁとりあえず、乗り込みます。
乗り込んで、いざスタート。
まず乗り込むと、タブレット上で乗車に関する説明が始まります。
完全自動だから何してもいいよ、途中で出たくなったらこのボタン出して外に出てね、など。
さらにシートベルト締めてないとスタートできない旨をいわれて慌ててベルトをつけます。(ちなみにこのときに慌ててスマホを置いたときにビデオ録画が切れていたのに気づかず、ひたすら何も取れていないカメラを車内で回していました、、、)
そのときにルートが示されますが、結構な遠回り。どうも後でサンフランシスコ在住の方に聞くと、ルートはある程度決まっているらしく、安全だったりデータが溜まったりしているルートのみを使うようになっているらしく、最短経路というよりは運転しやすい経路を選ぶらしい。(これはこれで人間らしいよね)
順調順調、と思っていたら?
さて、WAYMOくん、スタートするとまずは件のストライキの場所をうまく避けて、そのまま大通りに抜けていきます。サンフランシスコの町は自転車もあればバス(しかもトロリーバス!)もあり、かなり自動運転には難しい場所のはずです。実際去年深センで自動運転体験したときは、運転手付きで、かつ最後の停車部分などは運転手が操作してましたからね、、、
というわけで順調に行ってるじゃん、、、と思っていたら交差点でいきなり停止!
どうも画面を見ると、センサー値に異常が出たからエンジニアがモニタリングをしている、、、と出ています。なんですと???
信号が青になっても道路の真ん中で停車したまんま、ハザードは自動で焚かれていますが特に路肩に寄せるわけでもないので、前から後ろからとんでもないクラクションを鳴らされます…
ひええ、、、
ちなみにタクシーには非常脱出のボタンついているので、こういうときにはもう出ていくものかもしれないんですが、車がビュンビュン行き交う交差点で車から飛び出すというのもそれはそれで自殺行為ですよね、ということで1-2分車内で待つことにしました。
そのあと状態は回復し、なんとか走り出しました。
これはちょっとヒヤッとしましたが、あくまで実験プロジェクトでもありますし、安全第一でこのような状況はFail Safeでやっているんでしょうね。
とはいえすごい
とはいえ、この自動運転タクシーやはりすごくて、一番感心したのはルートの終盤にハザードを焚いた車の後ろにつけたときです。
ハザードが焚かれたことで、まずWAYMOは隣のレーンから追い抜かすことを選択し、実際そのようにハンドルを切りかけます。
しかしそのあと、その車はハザードを焚いたまま再加速しました。
そうするとWAYMOはそれに応じるように追い越しをやめてそのまま後ろにつく動きを見せます。
ところがやっぱり前の車は止まるらしく改めて減速、そこでWAYMOはあきらめて車線変更し、そのまま抜いていったのでした。
このうごき、かなり人間的に見えたんですよね。なんか感動しました。
思っていたよりもWAYMOすごい
そのあとのサンフランシスコでの会合でも、ちょうどWAYMOの話が出て、WAYMOのユニークさが話題になりました。
WAYMOのすごいところって、車に対して後付できるところっぽいんですよね。たしかに今回の車もセンサーだらけではありましたが、中身は完全なJugarでした。WAYMO自身も車を作るということはかんがえておらず、あくまで自動運転技術を作る会社ということです。
WAYMO自身は創業が2016年、かなり地道に自動運転をやってきた中で、ようやくここまでこぎつけているんですね。冒頭にも書きましたが、Uberの運ちゃんにも認められているというのも含めて、すごい人間らしいAIなのかなとおもいます。実際に人間の中にはいるAgent的なAIを考えると、こういうスタンスになるとは思うんですよね。
非常に面白かった、良い体験でした!