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治安の悪いペルソナから見たアンチパターン

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はじめに

 初めまして、台パンチンパンジーです。

 なんでこれ書こうかと思ったのですが、社内政治に負けて人格攻撃されたので社内向けの説得で書いていて、お蔵入りにしたものを公開しないのももったいないので治安を悪く手直したものになります。
 直近、ひどい環境にいたため認知がゆがんでいるのでツッコミお願いします。

ギャ○飲みアプリのベネフィット

 ギャ○飲みしてますか?金払って人と飲みにいくより1人で高い酒飲むのが好きなんで、あまり興味もないんですよね。
 さてと、サービスを作る際にそのサービスのベネフィットを作る必要があります。メリットあげつらえるでもいいんですが、刺さるものを考える必要があるためですね。

 ギャ〇飲みのベネフィット

  • 効率的なマッチング: ユーザーが希望する条件(年齢、趣味、予算など)に基づいて、適切な相手を迅速に見つけることができる
  • 新しい出会い: 異なるバックグラウンドを持つ人々と出会うことで、視野が広がり、新しい友人やビジネスパートナーが見つかる可能性がある(真っ当な使い方去れんから無理)
  • ストレスの軽減: 飲み会の相手を探す手間を省き、時間を有効に使える
  • 収入の機会: 参加することでギャラを得られるため、経済的なメリットがある
  • 安心感: ユーザーレビューや評価システムを導入することで、信頼性のある相手とマッチングできる
  • カスタマイズ可能な体験: ユーザーが自分の好みに合わせて飲みの場を選べるため、より満足度の高い体験が得られる
  • ネットワーキングの機会: 仕事や趣味を通じて人脈を広げる場としても利用できる
  • 楽しい体験の共有: 共通の趣味や関心を持つ人と楽しい時間を過ごすことで、ストレス解消やリフレッシュにもつながる

 ぐらいですかね?私はちょっと使ったことがないのでイメージと先入観を書いてますが……これだけだとユーザーが得るものだけなので、コスト感であったり会社が得られる情報や売り上げだったりも必要ですね。
 ここも偏らせるといろいろ問題があって、過度なコスト感の影響でエンジニアが流出し新規開発できなくなったプロダクトとかも見てきました。
 ですが今回の大筋にあんまり関係しないので、このベネフィットに適するペルソナを考えていきましょう。

ギャ○飲みで語るペルソナに必要なもの

 ギャラ飲みだとペルソナを作る上で必要な要素を上げる必要があります。

  • ターゲットユーザーの属性
    • 年齢、性別、職業、収入
  • ライフスタイル
    • 趣味、興味、普段の行動パターン
  • 心理的要因
    • 価値観、欲求、モチベーション
  • 利用目的
    • アプリを使う理由
  • 技術的な習熟度
    • スマートフォンやアプリの利用頻度、技術への理解度
  • 競合分析
    • 他のギャ○飲みアプリや類似サービスの特徴、ユーザーの評価
  • 地域特性
    • 港区かそれ以外か

 太文字にしているところは特に必要になるものですね。こんなアプリを使うぐらいの人間が、技術的な習熟度がないわけがないですし。
 ただそれが、共通認識として薄ければ書く必要はもちろん存在します。
 ペルソナは共通の認識を構築するために相手に伝えるものです、自分の考えたペルソナの抜けで相手が質問してくるたびにそんなんもわからないの?とかいうマウンティングをしないようにしましょう。
 実際にあった事例だとマーケターはこんなことぐらい共通認識だぞと、エンジニアにマウント取って発言された方がいてこじれたので、エンジニアじゃなくても人と人との会話を心がけたいですね。
 競合分析は必要だが不必要じゃない?とは個人的には思います。
 あると思考の幅があがりますが、それを元にこうであらなくてはいけないと思考がなってしまうとUXキメラが作成されてしまうので、要はバランスですね。
 要はバランスおじさんをやめると、ベネフィットと比較して自分たちのプロダクトが適合しそうなものを取捨選択するべきって見解ではあるんですが……
 ベネフィットの時点でで定義するべきところかな?と感じてます。システムは会社の資産ですし……

アンチパターン

 ペルソナは作らなくてもよい、理由は~~~だからだ!!みたいな記事を読んだ責任者が落ちいった、アンチパターンを列挙してみましょう。
 前提として私も別にうまくいって億単位の損失出してないんだったら、ペルソナそんな作らなくていいんじゃね?派ではあります。
 ですが……うまくいっていないプロダクトにおいてペルソナを作らない作成できないというのは、うまくいっていない分析すらもうまくいっていない可能性が存在しています。

分析数値のみの問題

 若いマーケター上がりのPdMあるあるで、テクニカルマーケティングで出てきた数値情報のみでペルソナを構築することがあります。
 なんでそうなるのかというと手元の情報分析で次々、プロダクトを加速させないといけないため。短期的に最も効率的であろうことを選択しちゃうんですよね。
 実際はその数値分析で出た結果が、ペルソナと一致するか否かを見てあげないといけないし、ない場合は共通の意識のアップデートを作成する必要がありますよね?
 ただ……しっかりしたペルソナを構築しようとすると、初歩的なものでも1〜2ヶ月かかるというデメリットがあるので早く効率的にが評価される現場では評価されずらい項目になります。
特に私がいたところは2Qに1回評価がくる関係で、そこら辺が特にシビアになっていたんですよねぇ。
 評価を急ぐあまりプロダクトを強引に推し進めた結果、何が引き起こされるのかというと……

  1. 表面的な理解の低下
    • データは数値や傾向を示すが、背後にあるユーザーの感情や動機を理解しづらく、ニーズに応じたサービス開発が難しい
  2. 過剰な一般化
    • 多くのユーザーを対象にした傾向が強く、特定のペルソナへの解釈が低くなる
  3. 動的な市場の変化に対応できない
    • 過去のデータから導かれるあまり、市場の変化やコンプラの適応が難しい
  4. 競合との差別化
    • 競合分析だけでは、他社と同じアプローチになりがちで、独自の価値の創出が難しく差別化が難しくなる
  5. ユーザーエンゲージメントの欠如
    • ユーザーの深い理解がないと、エンゲージメントを高める施策が不足し、ユーザーのロイヤリティを築くことが難しい
  6. フィードバックの不足
    • 普通に改善点見逃したり、クレーム来たらなぜそうなったかの分析せずにとりあえず修正を入れとけとなる

 テクニカルマーケティングでもペルソナ作るんじゃないの?と私も思うんですが、かつての現場はこれを全部踏み抜いていました。
 ほん怖ってやつですね。
 踏み抜いた原因もわかっているんですが……ただ分析数値から課題を出して課題に沿ったペルソナを作っているから、自分が課題と感じたことに盲目的なペルソナが作成され他の課題を隠蔽しちゃってたとかいうね。
 

プロダクトの取捨選択

 プロダクトの良し悪しや取捨選択を行う上で、複数のペルソナから多角的に見る必要があります。
 行ってしまえばプロダクトがペルソナとどの程度、一致しているところを採用し一致しないところを消していくという考え方ですね。
 私が思うにCtoBやBtoCなどは究極、人と人をつなぐものになります。
 例えば金を払う依頼主ここではパパと呼びますが、パパのペルソナだけでユーザーストーリを完結すると、依頼を受けるがわである子に影響しますし子からの反発がきます。
 そうなってくるとエンゲージメントが不足し、子がいなくなります。
 起きる事象としては、子の人数が足りず。
 パパが満足に子を支えられなくなるといった状況に陥ります。
 私はこの状況を、アライメントが狂った現場と揶揄していました。
 アライメントが狂った現場で何が起こるかというと、分析においてパパの数が増えないのは子の数がいないからだ!という結論になります。
 そうなると、子のペルソナを作るんですがパパを考慮せずに作ってしまうので結果、パパからのクレームとなります。
 アライメントが狂った状態を直そうとして、アライメントが狂ったものが出てくる堂々巡りになってしまいます。
 その場合に必要となるのが、狂った状態を認知した時にペルソナが偏っていないかやりたいことに対して認知が歪んでないかを見ることになると考えます。
 正直、プロダクトのビジョンに偏らせて分析されたペルソナは完全に問題点がないように見えるのは当たり前なので、対策としてはしっかりとしたペルソナ分析の手法を確立していくことしかないのかなぁと考えてます。

ペルソナがない場合のプロダクト

 ペルソナがない場合プロダクトはどうなるか?
実際にPdMからお出しされたユーザーストーリーを身バレ防ぐため……
 もう考えんの面倒だから、一部だけ変えて要約もせずに乗せますね。ってかもともとが短すぎて要約できないですし……

  • 検索順位を上げれば子もふえ、パパにも選択肢が生まれみんなハッピー

   なんでこれで上司レビュー通ってんだ?
 これの発端は、未登録のユーザを登録させたい検索動線からの流入が少ない→SEOがうまくいってないせいだから始まったことなんですよね……
 分析数値の多角評価ではなく単品をペルソナとして、作ったパターンですね。主語はユーザーでもないパターンです。
 私もPdMつついて、これが出てきた時は流石に頭を抱えてしまいました。
 その時は流石に、「マジかよ代表アメブロで、残業おおすぎとか文句言ったりビジョンに共感できない社員はいらないとかイキり散らしてる場合じゃねぇだろ」ってマジでもれましたから。
 数値分析の結果からペルソナに対して分析をすれば、ユーザーの検索に対して真に価値のあるSEOにはなるはずなんですが……ビジョン共有すらできてないですよねー。
 これはSEOのためにユーザー分析をおろそかにした典型例になります。

あとがき

 エンジニアっぽくはないものですが、ここが噛み砕けていないと結果YESマンばかりになってしまい、健全な状態とは言い難いのかなと思います。
 別に「俺だったらそんなものなくても最高なものをお出しできるぜ!」って状態であればいらないと言えるんですけどね。大抵ペルソナいらねぇYO!っていう会社に限って関係者が増えれば増えるほど、私はペルソナに関してこう考えていますが乱立して軸がブレていくので会議が長引くんですよ。

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