セグメントルーティング(SR)をアウトプットするきっかけ
こんにちは。某キャリアでネットワークエンジニアをやっているだいまるです。今回、様々なサイトでアウトプットを行ない、自分自身の知識・スキル向上を行いたいため、投稿させていただきます。今後、セグメントルーティングの1つである「SRv6」についてアウトプットしていきたいと思います。
セグメントルーティングとは
最近、モバイルやデータセンタ関連で流行りのセグメントルーティングですが、実際どういった技術なのか詳しく知っている人は少ないと思います。そもそも、セグメントとは、英語の意味を調べると「区切り」や「区分」などのような1つの集合体を示すような用語が引っかかります。
この意味からも想像ができるように、セグメントルーティングとは、「送信元から宛先まで1つの集合体として区別し、ルーティングを実施する」といった技術になります。詳細には、ルーティングの途中にあるノードや終点ノードでの動作を視点で指定し、パケットを送信することが可能となる技術のことを指します。
下記の図のように設計者・開発者が意図した経路や遅延が少ない経路でパケットを送信することが可能となる技術が「セグメントルーティング」となります。
セグメントルーティングの背景・利点
このセグメントルーティングが導入される背景としては、従来のネットワークでは、OSPFやIS-ISのコスト・メトリック(距離みたいなもの)に影響され、最短経路でパケットを送信しておりました。
しかし、5Gが普及し始めている昨今、遠隔手術や自動運転など通信の遅延が許されないようなサービスや特定の経路を通る必要が出てくるサービスが生まれることが予想されております。そのような背景から今後説明予定のSRv6などのセグメントルーティングが必要となります。
セグメントルーティングが利用されているネットワーク
簡単に説明してきましたが、実際利用されているのはモバイルネットワーク(Softbankや楽天、KDDI等)を始め、データセンタネットワーク(LINE等々)で利用されている技術となります。