はじめに
Hyper-V の仮想スイッチに標準で存在する Default Switch(規定のネットワーク)
は、
- ゲスト OS が外部ネットワークにかんたんに接続出来る環境を作れる
- IP アドレスが自動で割り振られる
の特性があります。
本記事は、IP アドレスが自動で割り振られる と困る!固定 IP アドレスにする必要がある!
という方を対象とした記事です。
おそらく
一番かんたんに設定できる方法と思います。
Ubuntu 設定ファイルの編集・PowerShell の操作はしません。
1. 設定 : Hyper-V 編 (内部ネットワークを作成)
Hyper-V マネージャーの仮想スイッチ マネージャーから
新しい仮想ネットワーク スイッチ > 内部 > 仮想スイッチの作成
名前は好きなもので問題ありません。ここでは、Internal Switch
とします。
VLAN ID > "管理オペレーティング システムの仮想 LAN ID を有効にする" にチェックを入れます。
次は、固定 IP アドレス化する仮想マシンの設定です。
ハードウェアの追加から"ネットワーク アダプター"を追加し、ネットワーク アダプターを追加します。
先程作成したInternal Switch
を指定し、ここでも"仮想 LAN ID を有効にする"にチェックを入れます。
Hyper-V 側の設定は、以上になります。Windows のネットワーク アダプターの設定を行います。
2. 設定 : Windows 編 (ネットワーク アダプターの設定)
Windows 側の設定です。
ネットワーク アダプターの設定画面で、
先程作成したvEthernet (Internal Switch)
が新しく追加されていることを確認できます。
vEthernet (Internal Switch)
を右クリックし、プロパティ画面に移動します。
インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6) のチェックを外し、
インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4) のプロパティ画面に移動します。
次の IP アドレスを使うを選択し、好きな IP アドレスとサブネット マスクを設定します。
※よくわからない方は、画像の通りの IP アドレスを設定してください。(いつでも変更できます。)
Windows 側の設定は、以上になります。最後に Ubuntu のネットワーク設定を行います。
3. 設定 : Ubuntus 編 (ネットワーク アダプターの設定)
画面右上をクリック > 設定マークをクリック > Network
Ethernet (eth0)
"歯車" マークをクリックして、設定画面に移動します。
IPv6
Ethernet (eth0) の IPv6 を Disable にします。
Ethernet (eth1)
Ethernet (eth1) に Internal Switch
を割り当て、固定 IP アドレス化します。
"+" マークをクリックして、設定画面に移動します。
Identity
MAC Address に (eth1) を設定します。
IPv4
IPv4 Method の Manual を選択します。
IP アドレスを設定します。Windows 側で設定したものとは、IP アドレスが異なっていることに注意。
※よくわからない方は、画像の通りの IP アドレスを設定してください。(いつでも変更できます。)
IPv6
Ethernet (eth0) と同様に Ethernet (eth1) の IPv6 も Disable にします。
さいごに
コマンドプロンプトでゲスト OS に ping を飛ばし、応答があれば設定完了です。
いつも通信が通ったものの、どの設定ファイルを変更したんだっけ??となっていたため、
極力シンプルな方法で固定 IP アドレス化できる手順をまとめました。
筆者自体、ネットワークに精通した人間ではないため不備等ありましたら
コメントで指摘いただけると幸いです。