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Hyper-V の ゲスト OS (Ubuntu 18.04 LTS) を固定 IP にする

Last updated at Posted at 2020-07-05

はじめに

Hyper-V の仮想スイッチに標準で存在する Default Switch(規定のネットワーク) は、

  • ゲスト OS が外部ネットワークにかんたんに接続出来る環境を作れる
  • IP アドレスが自動で割り振られる

の特性があります。

本記事は、IP アドレスが自動で割り振られる と困る!固定 IP アドレスにする必要がある!
という方を対象とした記事です。

おそらく

一番かんたんに設定できる方法と思います。
Ubuntu 設定ファイルの編集・PowerShell の操作はしません。

1. 設定 : Hyper-V 編 (内部ネットワークを作成)

Hyper-V マネージャーの仮想スイッチ マネージャーから
新しい仮想ネットワーク スイッチ > 内部 > 仮想スイッチの作成
2020-07-05_14h19_00.png

名前は好きなもので問題ありません。ここでは、Internal Switchとします。
VLAN ID > "管理オペレーティング システムの仮想 LAN ID を有効にする" にチェックを入れます。
image.png

次は、固定 IP アドレス化する仮想マシンの設定です。
ハードウェアの追加から"ネットワーク アダプター"を追加し、ネットワーク アダプターを追加します。
先程作成したInternal Switchを指定し、ここでも"仮想 LAN ID を有効にする"にチェックを入れます。
image.png

Hyper-V 側の設定は、以上になります。Windows のネットワーク アダプターの設定を行います。

2. 設定 : Windows 編 (ネットワーク アダプターの設定)

Windows 側の設定です。
ネットワーク アダプターの設定画面で、
先程作成したvEthernet (Internal Switch)が新しく追加されていることを確認できます。
image.png

vEthernet (Internal Switch)を右クリックし、プロパティ画面に移動します。
インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6) のチェックを外し、
インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4) のプロパティ画面に移動します。
image.png

次の IP アドレスを使うを選択し、好きな IP アドレスとサブネット マスクを設定します。
※よくわからない方は、画像の通りの IP アドレスを設定してください。(いつでも変更できます。)
image.png

Windows 側の設定は、以上になります。最後に Ubuntu のネットワーク設定を行います。

3. 設定 : Ubuntus 編 (ネットワーク アダプターの設定)

画面右上をクリック > 設定マークをクリック > Network
image.png

Ethernet (eth0)

"歯車" マークをクリックして、設定画面に移動します。
IPv6
Ethernet (eth0) の IPv6 を Disable にします。
image.png

Ethernet (eth1)

Ethernet (eth1) に Internal Switch を割り当て、固定 IP アドレス化します。
"+" マークをクリックして、設定画面に移動します。
Identity
MAC Address に (eth1) を設定します。
image.png

IPv4
IPv4 Method の Manual を選択します。
IP アドレスを設定します。Windows 側で設定したものとは、IP アドレスが異なっていることに注意。
※よくわからない方は、画像の通りの IP アドレスを設定してください。(いつでも変更できます。)
image.png

IPv6
Ethernet (eth0) と同様に Ethernet (eth1) の IPv6 も Disable にします。

さいごに

コマンドプロンプトでゲスト OS に ping を飛ばし、応答があれば設定完了です。

いつも通信が通ったものの、どの設定ファイルを変更したんだっけ??となっていたため、
極力シンプルな方法で固定 IP アドレス化できる手順をまとめました。

筆者自体、ネットワークに精通した人間ではないため不備等ありましたら
コメントで指摘いただけると幸いです。

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