こんにちは。
こちらの記事に興味を持っていただきありがとうございます。
不定期に読書感想文をプログラマーにとって有益になるように
まとめています。
今回は大ベストセラーとなっているこの本、
「嫌われる勇気」をご紹介します！
嫌われる勇気は仕事・恋愛・友人関係などあらゆることに関して
悩みを持っている人にとって必要な行動指針書です。
概要としてはアドラー心理学を哲人・青年の対話形式で紹介するもの。
原因論・目的論や共同体感覚など、とても大事な概念・考え方が
たくさん紹介されていますが、今回は「課題の分離」の概念を紹介しつつ
「なぜあなたの仕事はしんどいのか」の話をしていきます。
私自身、課題の分離を少しずつ実践してきたおかげか、
人の愚痴を言うことなんてまずなくなりましたし、
どれだけ長く働いても、どんな仕事に就こうとも
しんどいと感じることはほとんどなくなりました。
課題の分離とは？
一言でいえば、
「これからどうするか？」を考える姿勢です。
もうこの一言だけで人の愚痴を言うなんて思考は
どこか空の彼方へ行ってしまうと理解できる人も多いと思います。
もう少しかみ砕くとすれば、
自分の課題（やるべきこと）と相手の課題（やるべきこと）を
見分け切り分けること。
恋愛で考えるとわかりやすいです。
あなたには好きな人がいるとします。
その好きな人と付き合いたい。
その目標がある場合、あなたの課題は
「好きな人に告白する」
ですよね？
そしてここが肝心で、
「告白相手に自分と付き合うことを承諾させる」ことは
決してあなたの課題ではありません。
これは相手の課題です。
あなたの告白を受け取った相手が決めること。
これをあなたの課題としてしまうと、ひどければ
相手が承諾してくれるよう脅迫・いやがらせしてしまったり、
相手がもし断ってきたときに立ち直れないほど落ち込んでしまったりしまいます。
下手すれば「あぁ私はモテないんだーーー」と
端からみればありえない解釈すらしてしまいかねません。
一方で、課題の分離がしっかりとできていれば、
「これからどうするか？」を考えるので、
例えば振られた人にもっと自分の魅力が伝わるように努力してみたり、
あるいは別の人へアプローチできるように切り替えたりできます。
課題の分離ができていれば自然と
「これからどうするか？」を考えられるようになります。
「しんどい」の定義
ここで抽象的な言葉である、「しんどい」を
定義しておきます。
しんどいとは以下の状態を指します。
- 今自分が何をすればわからない
- 問題解決の糸口がつかめない
- うまく物事が進まない
経験上プログラマーにとってはこの状況が
しんどいなと感じます。
単純に作業量が多いだけであればやるだけであり、
無心になって作業でき、気づけば完了できている分、
そこまでしんどくない印象です。
なぜあなたの仕事はしんどいのか
さて、ここまで「課題の分離」の概念と「しんどい」の定義を
お話ししてきました。
ここまでを統括していえることは、
あなた自身が仕事をしんどくしてしまっている
ということです。
しんどい理由は上司がありえない量の仕事を振ってくるからだとか、
あの人が私に高圧的な態度をとってくるだとかでは決してありません。
「そんな考え方、まるで人間をロボットとして扱っているみたいじゃないか！人間には感情があるんだぞ！」
と反論が聞こえてきそうですが、そうではありません。
複雑に考えてしまうからしんどくなるんです。
もっとシンプルに考えてみませんか？という話です。
仕事はお客様の問題解決ですよね。
問題解決をするために中間地点の目的がたくさんあります。
その目的を一つずつ愚直に達成していくだけ。
本当にシンプルだと思っています。
シンプルに考えれば自分が何をすればよいか明確になりやすいです。
自分が何をすればよいかわかればあとはやるだけ。
しんどくないですよね？
カップラーメンの作り方がわかれば
カップラーメンを作るのにしんどさは感じないように、
仕事の目的を達成するための手順がわかれば
その仕事をすることに対してしんどさなんて感じません。
正直言って一朝一夕で理解し使いこなせるような概念ではありませんが、
少しでも良いと感じられたらぜひ明日から試してみてください。
本当にいいですよ。