ご無沙汰しております。
今回は出口汪さんのご著書、「3時間で頭が論理的になる本」で特にお客様とコミュニケーションをとるうえで大切な教えが詰まっていると感じたため、これを読んでいるあなたにも共有したいと思い、筆を執っています。
出口さんは教育や書籍出版のお仕事をされている方で、以前は東進ハイスクールの現代文講師としても働かれていたみたいです。
そんな方の本ですから、とても分かりやすく、まさしく論理的に書かれています。
出口さんの公式サイトもあるみたいなので、気になる方はぜひ覗かれてください!
→https://suiohsha.co.jp/
相手に説明できない人がギャルだと思う理由は最後にお話しいたします。
それでは本編へ!
論理とは
そもそも皆さん論理とは何でしょうか?
もしよければコメント頂けますと幸いです。
私は人(自身を含む)を説得するための考え方だと思っています。
人が納得するには直感と論理が揃っていないと成立しませんが、
理解(説得)するには論理でつじつまがなんとなく合っているだけで成立します。
「なんとなく」というのは、説得する対象の知識・経験によって
反論や質問の深さが変わるため、相手の論理の破綻に気づけないことも
往々にして起きることを加味して記述しています。
では出口さんはなんとおっしゃっているのか。
出口さんは、
「自分の感覚とは違う他者を感じて初めて現れるもの」
だとおっしゃっています。
これを聞いて、私の深堀りが浅すぎたことを実感しました(;^ω^)
人を説得するための考え方も結局、「自分の感覚とは違う他者を感じて初めて現れるもの」
のため、私は出口さんが掘って柔らかくなった穴をサクサクっと掘り返していただけでした。
こういったことをお手ごろな値段で知ることができる本というのは、
やはりとても魅力的なものだと改めて感じます。
さて、話が脱線してしまいました。
話を戻して、出口さんの主張をもう少しつぶさに見ていきたいと思います。
自分の感覚とは違う他者を感じて初めて現れるものとは?
最初読んだときは意味がよくわかりませんでした。
ただ、そのあとに出口さんが挙げている例を聞くと
スッと腑に落ちました。
それが「ギャル」です。
ギャルとあまり仲良くはなかったので、想像で話すことをご了承ください。
ギャルって「ぴえん」や「好きピ」といった、
方言よりも難しい言語で話しています。
また、すごいもおいしいもひどいもやってしまった…という感情もすべて
「ヤバい」という言葉に集約されているイメージです。
このような言葉って、友達や同年代の人にはいうかもしれませんが、
親戚のおじさんには言いませんよね。
なぜ言わないのかというと、自分のギャルの感覚とは違う他者だからです。
親戚のおじさんにも言ってしまう場合はギャルの語彙力が皆無なのか、
自分の使っている言葉が相手に伝わらないことを自覚できていないです。
なぜかギャルに辛口コメントしてしまいました…笑
しかしこういったことってビジネスの場面だと、
マジメな顔をしてギャルみたいなことをしていることがよくあります。
相手の知識量に合わせて話さないと相手に伝わらないどころか、
相手からの質問の応酬になるか頼んだ仕事を完遂できないなんてことがザラに起こりえます。
自分の感覚とは違う他者であるからこそ論理が生まれ、
論理があるからこそ相手に説明することができます。
他者の感覚に寄り添わずに論理的に説明しても、
相手に伝えるという目的を達成するにはかなりの遠回りになってしまいますよね。
これって、ギャルが自分の知っている言葉だけで話して
相手によく伝わっていない状況と本質的には何も変わらないと思っています。
こういった背景から、私は
「相手に説明できない人はギャルである。」
と考えています。
最後に
この本の感想は以上にするのですが、この「3時間で頭が論理的になる本」は
他にも論理的思考になるための方法や考え方まで、論理的思考の論理を詰め込んだ本です。
出口さんもおっしゃっていて、私もとても共感できる言葉があるので、
それを最後に紹介します。
"おそらく論理を意識する人は、まだ論理的ではないのではないでしょうか。私は講演などでは話したいことを話したいようにしゃべります。別段論理を意識してしゃべることはないのですが、私の話が分かりやすいと感じるならば、その話に筋道が立っているからであり、そのような私は論理に習熟しているといえます。"
この文章を書くことで、私がギャルであるとバレてしまわないことを祈るばかりです。