1.Remix IDE(Browser-Solidity)とは
Remixとはスマートコントラクトを開発する際に使用するIDE(統合開発環境)のことです。
Ethereumのスマートコントラクトの開発時には、主にSolidityという言語が使用されるんですが、ソースのコンパイルからブロックチェーンネットワークにコントラクトをデプロイするまでの全ての工程をRemixで行うことが可能となります。
そのため、Ethereumのスマートコントラクトを開発する際に、Remixの導入は必須と言ってもいいかと思います。
ちなみにクラウド版とインストール版が存在しますが、ソースコードが手元に保存されないのが怖いので、インストール版を推奨します。
クラウド版URL: https://remix.ethereum.org
2.環境
- Ubuntu v16.04
- Node.js v8.11.3
- nvm v0.33.11
- npm v5.6.0
- geth v1.8.8
3.Node.js周りのインストール
まずはnvm(Node Version Manager)を利用して、Node.js周りをインストールしていきます。
$ curl -o- https://raw.githubusercontent.com/creationix/nvm/v0.33.11/install.sh | bash
# curl実行後、bash_profile OR bashrcにnvmへのPATHが記載されるので、読み込ませてPATHを通します
$ source ~/.bashrc
# インストールが成功していればバージョンが表示される
$ nvm --version
0.33.11
nvmのインストール後、Node.jsとnpm(Node Packaged Modules)をインストールしていきます。
$ nvm install v8.11.3
# インストールが成功していればバージョンが表示される
$ node --version
v8.11.3
$ npm --version
5.6.0
これでNode.js周りのセットアップは完了です。
4.Remixのインストール
続いて、いよいよRemixのインストールに入っていきます。
Remixは以下のGithubレポジトリにあります。
→ https://github.com/ethereum/remix-ide
$ git clone https://github.com/ethereum/remix-ide.git
$ cd remix-ide
$ npm install
$ npm run setupremix
このとき、Node.jsとnpmのバージョンは完全に合わせるように注意してください。
バージョンが古いとRemixがエラーで起動できず、結構深い闇にハマります。(ハマりました)
最後にRemixを起動し、以下へアクセスできたら終了となります。
http://localhost:8080
$ npm start
5.インストール用シェルを作成しました
大した量ではありませんが、Remixインストールのためのインストール用シェルを作成しました。
こちらを使って楽にインストールしてみてください。
#!/bin/sh
# node.jsがなければインストール
if ! type node > /dev/null 2>&1; then
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/creationix/nvm/v0.33.11/install.sh | bash
source ~/.bashrc
nvm install v8.11.3
fi
# remixのインストール
git clone https://github.com/ethereum/remix-ide.git
cd remix-ide
npm install
npm run setupremix
参考文献
- remix-ide
- EthereumのコントラクトをRemix(旧browser-solidity)で開発する
- [#15 Remix(Browser-Solidity)をインストールする] (https://qiita.com/Hitoshi5858/items/0df1f0bc5d297729ea59)