ローカライズ、主にWebアプリケーションなどの英語対応と日本語対応を目的とした名前周りの調査を行ってみました。
その前に、念のため英語おさらいしてみます。
- 姓:Last Name / Family Name
- 名:First Name
- ミドルネーム:Middle Name
結論
FacebookとLinkedInを比較してみたところ、それほど違いはないが、Facebookの方が上手く多言語にローカライズされており、直感的に使いやすくわかりやすい印象を受けた。尚、姓名は両者とも英語で「Last Name」と表示し、「Family Name」という言葉は使っていない。
共通点
- 両者とも英語で
Family Name
という言葉は使われておらず、Last Name
が使われている - 両方とも、日本向けには「ふりがな」の入力欄を作っている。Facebookは「姓(カタカナ)」「名(カタカナ)」で、LinkedInでは「ふりがな(姓)」「ふりがな(名)」
- 両方とも、英語向けにはFirst Name, Last Nameの入力欄を作っている
- 両者とも、(アプローチは異なるものの)旧姓を入力することができる
共通しない点
- FacebookではMiddle Nameの欄を作っており、LinkedInでは作っていない(LinkedInでは、First Nameに含める事ができる)
どっちがいいと思うか?
私が思うに、Facebookの方が1歩上手でしょう。利用者は様々な疑問を抱きながら利用しています。例えば、私は英語圏でMichaelという英語名を頂きました。さて、LinkedInのプロフィールのどこに実名と英語名を表記するか?ということになりました。調べると、「Former Name(以前の名前)似でも入れておけば良い」とのことで、そうしました。(※日本語では「旧姓」と表示されるが、英語では「旧名」とも読み取れる。現に、留学生が読みづらい名前を行き先の国に合わせて名前を少し変えたりするためにも使います。)
Facebookではひとまず実名を入れて、旧名やニックネームやスペリングのバリエーションなどはすべてまとめて「別名」に突っ込めるので、迷うことはありませんでしたが、LinkedInではどこに入力したらよいか分からず、前述の通り、調べた上でFirst Nameにミドルネームのイニシャルとファーストネームを一緒に入れたり、Former Nameに実名か英語名を入れるといった方法で回避することになりました。
スクリーンショット
この件についてリサーチした時のスクリーンショットを公開します。
英語
名、ミドルネーム、姓 の3つで構成。ニックネームを複数追加できる。
日本語
(ごめんなさい、(katakana)
と書いてあるにもかかわらず、間違えて「ひらがな」を入れていました!そもそも、なぜカタカナなのでしょう?)
カタカナで日本語の読み方を入力できる。日本では同じ文字に様々な読み方が使われるため必要という判断でしょう。
英語(現在利用中)
Former Nameは日本語版で表示すると、「旧姓」と訳されます。
日本語

Phoneticはあいまいで、何を入れたらいいかはっきりしません。なので、日本語表示に変えてスクリーンショットをとってみました。
「ふりがな」になりました。つまり、「ひらがな」で名前の読み方を入れるのでしょう。
中国語

中国語は勉強中ですが、日本語のように1つの漢字に複数の読み方があることは少なく、おそらくそれ故に「ふりがな」のような項目は提供されていないものだと思われます。
おまけ
ベトナム人の友達に、「ミドルネームって使うの?」と聞いてみたところ、ミドルネームは使うそうですが、「Webサイトでミドルネームの入力欄を作る必要はなく、無視してよい」とのことでした。それほど重要ではないようです。