はじめに
2025年2月末にAWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)に合格しました。
この記事では勉強方法や使った教材、試験当日の流れなどをまとめます。
SAAの概要についてはこの記事では割愛します。
目次
受験結果について
合格ボーダー720点に対し779点でした。一応一発合格です。
ギリギリより少し余裕があるくらいの点数なので、このレベルの合格体験記として参考にしていただければ幸いです。
筆者のスペックとか
- 非IT業界非IT部署のパソコン先生ぐらいの立ち位置。そのため実務およびハンズオンエアプ
- 最近クラウド化に関する意見を求められることが多くなってきたのでなんとなく資格勉強を開始
- SAA受験1か月前にCLF合格
- 基本・応用情報の午前は勉強したことある(取得したとは言っていない)
学習方法
1. 使用した教材
利用した教材は以下の3点です。
教材 | 用途 |
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Youtubeの動画 | 主にインプットとして利用 |
CloudTech | メインの問題演習に利用 |
Udemy模擬試験 | 試験直前の仕上げの演習に利用 |
2. 勉強の流れ
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インプットについて
知識のインプットは主にYoutube動画で行いました。
対策本は買っていません。
概要をざっくり把握する目的だったので、インプットは動画のみにしました。また辞書的に使う役割はChatGPTに任せていました。暗記で太刀打ちできる試験ではないのと自分は本を買って満足してしまうタイプだと自覚していたので思い切って対策本は買いませんでした。この辺りは好みかと思います。
※前提としてAWSサービスは常に情報が更新されるので詳細な設定・数値などは公式サイトで確認することをお勧めします- 利用した動画
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AWS資格 対策講座
最初のインプットに利用していました。
サービスごとに動画が分かれており、動画時間も短く学習のハードルが低いです。
またイラスト中心で分かりやすいです。最初のインプットには最適かと思います。
通勤中などにも繰り返し聴いておりました。 -
AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト試験 対策動画
個人チャンネルですがSAA試験範囲のサービスについて体系に紹介している動画です。サービスごとの関係性など整理し理解するのに役立ちました。
この方はUdemyでも動画を出しているみたいです。
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- 利用した動画
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問題演習について
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CloudTech
有名なAWS資格演習サイトです。こちらのサイトをメインで演習しておりました。
全230問を2周、間違えた問題は3~4週しました。不正解の選択肢を含め分からない単語・サービスはひたすらChatGptに投げて確認しました。-
良かった点
・問題ごとに解説動画がある
・一問一答方式で学習しやすい
・問題数が多く内容も最新問題に対応している
・解説が図もありカラフル -
微妙な点
・途中中断だと進捗が保存されない
・不正解問題など自動記録する機能がないため手動でブックマークする必要がある
(手動で3種類のブックマークに分ける機能はあります)
・解説動画の質が講師によってムレがある
(あるだけありがたいですが単に解説文を読み上げるだけの時もありました)
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Udemy模擬試験
こちらも有名なやつを利用。試験数日前になって不安になり仕上げとして着手しました(講座の正式名称は下)
【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
初見の正答率は50~65%で正直モチベーションが下がりましたが、先駆者の合格体験記でも苦戦している方が多かったため気にしないようにしました。
内容的には重箱の隅的な問題が多く補完としては最適でした。
よくこれ1本戦で合格している方がいますが先述した通り重箱の隅比率が高いのでやや勇気がいる選択かなぁと思います(あくまで個人的な感想です)
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試験当日
指定された会場で試験を受ける方式にしました。
序盤から全く知らないサービスが出てきて混乱しましたが採点に影響しない問題だと言い聞かせて進めていきました。
そのままでてきた系問題が10問、自信をもって1択が10問、消去法で1択が5問、消去法で2択までが10問、残りは雰囲気でという感じでした。
全て回答し終わっても時間的にはそこそこ余裕はありました。ただ見直しすればするほど不安になって結局ギリギリまで試験を受けていました...
合格通知
合格通知は翌日の昼ぐらいにメールで来ました。正直もっとボーダーギリギリのラインかと思っていましたので安堵しました。
無機質に合格発表する国家資格系と違ってコングラチュレーションと言われながらバッチが貰えるのはなんかモチベ上がりますね。
感想
分からないところをChatGPTにぶん投げる方式が自分には合っていて理解度が高まったかと思います。またUdemy模擬で仕上げたおかげてボーダーギリギリよりちょっと上にいけたかなと感じます。教材費を気にしないよって人は演習サイト+Udemyでの学習がいいと思います。
ただ公式教材をガン無視ネットオンリーはややリスクがあったと思います(ロードバランサーが今は4種あるとか知らんかった)
資格取得して早速役立ったのはこのネタツイでふふっと笑えるようになったことです。
https://x.com/kazoo04/status/1523497558399627265
この勢いのまま4冠を目指したり、ハンズオンに取り組んだりしたいところですが春の応用情報が近いのでAWS学習はいったんお休みします
AWS試験は数年前の情報は参考にならない!とか昔と比べて難化した!とか苦難は多いですがこの記事が少しでも試験対策の一助になれば幸いです。
その他
以降流れ的に書きこぼしたことを殴り書きしています。
学習サイトの選定について
基本的にCloudTech or CloudLicense or Udemy or Ping-tかと思います。
コスト的にはCloudTech ≒ CloudLicense(4,5千円) > Udemy (セール価格で2000円以下)> Ping-t(無料)です。
鉄板演習サイトかつ価格帯的に近いCloudTechかCloudLicenseで悩みました。ドメインをコロコロ変えているCloudLicenseにやや不安があったのでCloudTechにしました。結果的には自分に合っていました(特に動画解説ありがありがたかった)
ただ正直どちらでもいいかと思います。悩んでいる方はCloudLicense利用者の記事も確認おすすめします。(CloudLicenseの方が数百円安かった気がする)
Udemyは高難易度になれて試験では余裕でクリアしてやろうというコンセプトです。記事中で触れた通り仕上げには最適ですがこれ一本で勝負はややしんどい印象。ただこれだけで合格している方も多数いるので基礎知識があるエンジニアには十分かもしれません。自分はやり込む前に心が折れそうです。
Ping-tは無料なのがすごいですね。ご丁寧に基礎固め用と試験レベルの問題で分けて用意してあります。ただ演習問題はやや古いものが混じってたので利用しませんでした。
財布と相談しつつ自分にあったサービスを利用してください。
ハンズオン学習は必要か?
結論として試験に合格するだけならいらない。もちろんやるに越したことはないです。ただ試験合格が第一なら費用対効果的に演習問題をガシガシを解いた方が最短です。
理解しづらい部分は実際にやってみるのはおおいにありだと思う(セキュリティグループ vs ネットワークACLとか実際にやって身に染みて分かった)
ブラックベルトは見た方がいい?
ハンズオンと同じ立ち位置で試験レベルの知識でよいなら見なくても大丈夫だと思います。シンプルに動画が長くサービスによっては過剰すぎる情報量です。
主要サービスや意味不明すぎるサービスは見てもいいと思います(講師の自己紹介に好きなAWSサービスの項目があってちょっとすき)
SAA前にCFLは取得すべき?
SAA合格が目標ならわざわざ受験する必要はないです。
メジャーなサービスの知識はつくのでSAA勉強に役立ちますが遠回りになります。
CFLは概念的な部分も問われているのでそこらへんはSAAと被っていません(あとはTrusted advisorについてやたら深堀されますがSAAでは稀にはずれ選択肢として出てくるぐらい)
暗記である程度いけるので非IT人間の入門としてはとしてはとっつきやすかったです。CFLに関しても後日記事を書きたいかと思います。
学習に使ったツールとか
ChatGPT→言わずもがなの生成AI。超便利。このサービスとサービスは何が違うか教えろ、ユースケースも含めて表にまとめてみたいなプロンプトを雑に多用していました。特にサービスの使い分けについて理解するのに重宝していました。試験に影響が出る誤情報はあまり出てこない印象で序盤はそこそこファクトチェックをしていましたが後半はサボっていました...無課金だったのでGPT-4oが切れるとに浮気していました。
Anki→文字通り暗記に適したアプリ。基本情報一夜漬けで合格したYoutuberが使っていたので真似しました。主にサービス名や細かい設定種別を覚えるのに利用しました。隙間時間で学習できて超便利。単語カード的なものを作る必要がありますがそれすらChatGPTに丸投げしていました。