はじめに
OKD(以前はOpenShift Originと呼ばれていたもの)のAll-in-One ServerをmacOSで動かしているVirtualBox上の仮想マシン(CentOS7)にインストールしてみました。
前提条件
- ホストマシン:macOS
- 仮想環境:VirtualBox 6.0
- ゲストマシン:CentOS 7.6.1810
- OKD:v3.11.0-0cbc58b
ゲストマシンの最新化と必要パッケージのインストール
細かい手順は省略しますが、こんな感じ
$ yum update
$ yum install docker
バイナリのダウンロードしてゲストマシン内の適当な場所に展開
ダウンロード先:https://www.okd.io/download.html
検証したバージョン:v3.11.0-0cbc58b-linux-64bit.tar.gz
設定ファイルの修正
基本的な作業はGitHubで公開されているドキュメントを参考にすると良いでしょう。
https://github.com/openshift/origin/blob/v4.0.0-alpha.0/docs/cluster_up_down.md
- /etc/containers/registries.conf
このファイルを修正
[registries.insecure]
registries = ['172.30.0.0/16']
-
/etc/docker/daemon.json
このファイルを修正
{
"insecure-registries": [
"172.30.0.0/16"
]
}
SE LinuxとFirewallの停止
作業する際、問題の切り分けを簡単にするため、いくつかの機能を止めました。
- SE Linuxをdisabled
- Firewalldをstop
クラスタの起動
ホストマシンからアクセスできるようにNATの設定をVirtualBoxにしています。
ホストマシンからはlocalhost:8443でアクセスしたいため、オプションで追加しています。
$ oc cluster up --public-hostname="localhost" --base-dir="/opt/okd" --no-proxy="localhost" --routing-suffix="localhost"
ホストマシンからアクセス
https://localhost:8443/console
アクセスするとログイン画面が表示されます。
ログインユーザ名、パスワードはoc cluster up
コマンドの出力の最後に表示されます。

ただ、現在、ログイン後にError表示が出ます。おそらくNAT関連で上手くいっていないところがありそうです。あと一歩。

ゲストマシン<->ゲストマシン間ではOKでした。
ゲストマシン<->ゲストマシンで通信させる際は、oc cluster up --public-hostname="localhost" ...
のlocalhost部分をゲストマシンのIPに変更してください。