はじめに
GEAR.indigo β(https://gearindigo.app)を利用して感じたことをまとめました。
このツールはAIを活用してウォーターフォール開発やリバースエンジニアリングをサポートするサービスです。
利用してみて感じたことをつらつらと書き綴りました。
GEAR.indigo βの特徴
GEAR.indigo βは以下のような特徴を持つツールです:
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ウォーターフォール開発を重視した構成
- 要件定義や基本設計、詳細設計など、ウォーターフォール型の開発プロセスを支援。
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リバースエンジニアリング機能
- 既存のコードベースから設計資料やドキュメントを自動生成。
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AIを活用した効率化
- 資料作成のベースを数分で生成。
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柔軟な生成機能
- リバースエンジニアリングにおいて、One ShotやFew Shotモードで用途に応じた資料生成が可能。
これにより、特にウォーターフォール型の開発プロセスを採用しているチームや、アジャイル開発で不足しがちなドキュメント生成の効率化を目指す開発者にとって有用なツールです。
使用感
プロダクト作成
- ウォーターフォール開発に寄り添った機能構成。
- ソースコード生成よりも資料作成に注力している印象。
- 簡単な要件を入力するだけでウォーターフォール開発に必要な資料のたたき台が作成される。
- 既存のウォーターフォール開発の資料作成に役立てそう。
- アジャイル開発ではプロジェクトを作り直す必要があるため、運用に工夫が必要。
- 1プロジェクトの自動生成(ソースコード除く)に20クレジット前後を消費。
- 機能に対する説明不足を感じる。
- 全体の自動生成がどこまで行われるのか不明瞭。
- 詳細画面でしか生成されない機能がある。
- ダッシュボード画面から全て自動生成されると思ったが、一部詳細画面まで移動する必要あり。
- 画面UIの部分は詳細画面の「ReGenerate」を押さないといけませんでした。
- 右上の「Save」ボタンに気づきにくい。
- ソースコード生成が失敗しやすく、原因が分かりにくい。
- 「基本設計」と「詳細設計」を再構築することで成功する場合がある。
- 自分の場合は「ソースコード生成が成功するように再構築して」と打ちました。
- ソースコードはひな形作成が主で、Supabase設定などは手動対応が必要。
- UIデモ用のキャンバスの使い方が不明瞭。
リバースエンジニアリング
共通
- GitHub連携済みの場合、名前やリポジトリ名を選択形式にしてほしい。
- 現状は入力形式で手間がかかる。
- ブランチ指定の可否が不明。
One Shot Generation
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ファイルごとの説明が自動生成される点が高評価。
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システム情報をほぼ一括で作成できるため、資料作りに有用。
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AI駆動ではドキュメントが軽視されがちな課題に対して、
- システム作成 → ドキュメント生成 → 清書 という流れで活用可能。
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アジャイル開発で不足しがちなドキュメント作成を補える。
Few Shot Generation
- One Shot の機能を「ファイル説明」「基本設計」「詳細設計」に分けて生成可能。
- 「ファイル説明」だけ生成したいときなどに便利。
- 基本設計生成時に「システム概要」が生成されないケースあり。
まとめ
- ウォーターフォール開発の資料作成に特化したAI生成ツール。
- 要件定義などの資料作成を数分で完了できるため、ドキュメント作成の工数を大幅に削減可能。
- デザイン作成画面を商談のUI構想に利用し、そのまま資料作成まで行える。
- これにより要件や仕様のずれが軽減される。
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リバースエンジニアリング機能が特に好印象。
- エンジニアが疎かにしがちなドキュメント作成を補える。
- ファイル単位の詳細説明からシステム概要~詳細設計まで生成可能。
- アジャイルアプリのドキュメント作成に有用。
利用コスト
- 月額約15ドルで100クレジット。
- 要件定義~ソースコード作成の途中で何度か中間を作り直して約50クレジット消費。
- リバースエンジニアリング2回で約20クレジット消費。
- クレジット消費が手軽に行えるため、実行時には注意が必要。
改善点
- 再生成時に差分の要約が表示されると便利だなと思う
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ユーザーガイドやヘルプが不足。
- 動作が分かりづらい部分がある。
gear.indigo の活用で、ドキュメント作成の効率を大幅に向上させることが期待できます。ウォーターフォール開発に重きを置いたプロジェクトや、アジャイル開発で不足しがちなドキュメントを補完する用途で特に有用な印象でした。