#はじめに
この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する Amazon AI by ナレコム Advent Calendar 2020 の 15日目にあたる記事になります。
現在開催中のre:Invent2020にて発表された新サービス「QuickSight Q」について、調べたことを簡単に書いていきます。
#そもそも「QuickSight」とは?
QuickSightとは、AWSが提供するBIツールであり、RDSやS3など様々なデータソースと接続し可視化&分析することができます。
機械学習ベースの異常検知、予測、自動ナラティブ(サマリ文章作成)機能が備わっており、専門家でなくても非常に使いやすい仕様となっているのが特徴です。
#本題「QuickSight Q」とは?
QuickSight Qとは、QuickSightに新たに搭載された機械学習(ML)を利用した自然言語クエリ(NLQ ※Natural Language Queryの略)機能のことです。
これによりQuickSightを使用して日常の言語でデータに関する質問を尋ねることで、数秒で正確な回答を得ることが出来るようになりました。
例えば、「昨年と比較して売上高の伸びはどうなった?」や「昨年と比較して最も売上高が伸びた製品は?」といった質問に対して、
Qが自然言語処理を行って質問の意図を解釈し、QuickSightで数値、グラフ、テーブルの形で質問に対する回答を返すことができます。
以下の例では「show monthly gaming revenue for california for last 3 years(過去3年間のカリフォルニアのゲーム収益を表示して!)」というNLQを投げています。
従来であれば主要な指標や監視したい項目ごとにダッシュボードを作成するのが一般的であったため、意思決定者からダッシュボードに見つからない質問がされた際はその都度新たにダッシュボードを作成する必要がありましたが、このQ機能によってこのようなシーンにも即座に対応が可能となります。
#使用に関して
Qのプレビューは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、米国東部 (オハイオ) および 欧州 (アイルランド) で利用可能とのことですので、現状対応している言語は英語のみだと思われます。(そもそも日本語の自然言語処理は難しいので日本語対応は少し先になるかもしれません、、、)
Qの使用を開始するにはまずはQuickSightを使用しているという前提が必要となりますので、まだ使用していないという方は以下から以下を参考にQuickSightを始めましょう。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/quicksight/latest/user/example-create-an-analysis.html
QuickSight Qの詳細な使用手順に関しては以下URL記載の内容を参照いただければと思います。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-quicksight-q-to-answer-ad-hoc-business-questions/
#終わりに
本記事ではQuickSightの追加機能である、QuickSight Qについて簡単にご紹介いたしました。
日常で使用している言語(現時点では英語のみですが)を使用してデータ活用ができるという非常に魅力的な機能でした。
そのうち音声で同様のことができる日も近いかもしれません。
BIツールに悩まれている方はぜひ、QuickSightを検討してみてはいかがでしょうか?
参考記事
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-quicksight-q-to-answer-ad-hoc-business-questions/