基本
- 事業や企業の将来生み出す価値を現在の価値に換算して投資とかの判断基準に使う
###企業価値の出し方
- FCFを求める
- FCF = 営業利益×(1-税率)+減価償却費-投資-△運転資本
- WACCを求める
- WACC = rD*(1-税率)(D/D+E)+rE(E/D+E)
- 残存価値の求め方
- 予測期間以降のFCFを仮定し、永久年金法などで求める
- NPV = Σ{FCF/(1+WACC)^t}
###FCF
- 予測期間は成長中の会社であれば安定すると思われる期間まで、すでに安定してる会社では5年程度が多く、それ以降は永久年金や割増永久年金を使う
###複雑なNPV算出を簡単にしてくれる式たち
- 永久年金
- 割増永久年金
- 年金型
###投資判断の手法一覧
- DCF法
- 回収期間法
- ROI
- 予測PL法
NPVとIRR
####NPV
- NetPresentValue。初期投資分を考慮に入れた、予測期間内での事業の現在価値。
####IRR
- NPV=0となる割引率。IRR>0は必須。WACC等で出した割引率とIRRを比較し、投資判断に利用する。
####留意点
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投資判断の際には、サンクコストや投資の是非に関わらず一定の人件費や販管費などは考慮に入れない。
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ハードルレート
- ハードル・レートは、債権者や株主など会社への資本提供者の期待する利回りを満たすような割引率のこと。資本コストとも。
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spreadsheetでNPV関数を使うときは、初期投資分(-1000万とか)を関数に含めないこと。
残存価値の求め方
- 継続法
- 予測期間以降もキャッシュフローが一定額で続く場合
- 清算法
- 予測期間終了時にCFがなくなると考える場合
税金を考慮に入れた場合のNPVの算出で気をつけること
- 減価償却費を考慮に入れる
###疑問
- FCFには直接法と間接法の二つの算出方法があり、今回のFCFの算出方法は後者。前者はより一般的な(営業CF-投資CF)で算出されるもの。より正確な企業価値算定にはどちらを利用するのが好ましいのか?