zshとは
zshはシェルの一種で、CentOSなどの標準シェルである bash よりも便利な機能を持ったシェルになります。
開発作業において、 ls
や cd
など、ターミナルでコマンドを実行することが多々ありますが、zshに切り替えることで、間違いなく作業効率を上げることが可能です。
具体的に実現できることについては記事の最後にて紹介をしています。
本記事では、zshの最新版をインストールする方法を紹介します。
vagrantに慣れている方であれば、10分もあればインストールは完了し、zshが使用できる状態になります。
なお、yumだと最新のzshをインストール出来ないため、yumは使いません。
2018年5月現在の最新バージョンは、5.5.1になります。
最新バージョンはこちらで確認が可能です。
http://zsh.sourceforge.net/Arc/source.html
OSの用意
今回はCentOS 7.2のvagrantのboxを使います。
以下から CentOS 7.2 x64 をダウンロードします。
vagrantの使い方については割愛します。
ncurses-develのインストール
zshのインストールには ncurses-devel が必要となります。
以下のコマンドでインストールします。
root権限が必要になります。
$ sudo su -
# yum install -y ncurses-devel
zshのダウンロードとインストール
以下のコマンドでインストールを行います。
zshをダウンロードするディレクトリは任意の場所で構いません。
--enable-multibyte
はマルチバイトを有効にするオプションになります。
# /usr/local/src
# wget https://sourceforge.net/projects/zsh/files/zsh/5.5.1/zsh-5.5.1.tar.xz/download -O zsh-5.5.1.tar.xz
# tar xvf zsh-5.5.1.tar.xz
# cd zsh-5.5.1
# ./configure --enable-multibyte
# make && make install
zshを利用可能にする
zshを利用可能なシェル一覧に追加します。
ここに追加することで chsh
コマンドでシェルの変更が可能となります。
# echo /usr/local/bin/zsh >> /etc/shells
シェルの変更
それではユーザーのシェルを変更します。
ここからはrootではなく、普段使用するユーザーで行います。
コマンドを入力しますとパスワードを聞かれますので、入力をします。
$ chsh -s /usr/local/bin/zsh
それでは一度ログアウトして、もう一度ログインをしてみましょう。
以下の文言が表示されます。
zshに設定ファイルが存在しないために表示されるものになります。
ここでは 0
を入力して空の設定ファイルを作成しましょう。
This is the Z Shell configuration function for new users,
zsh-newuser-install.
You are seeing this message because you have no zsh startup files
(the files .zshenv, .zprofile, .zshrc, .zlogin in the directory
~). This function can help you with a few settings that should
make your use of the shell easier.
You can:
(q) Quit and do nothing. The function will be run again next time.
(0) Exit, creating the file ~/.zshrc containing just a comment.
That will prevent this function being run again.
(1) Continue to the main menu.
--- Type one of the keys in parentheses ---
zshを使うと何が便利になるのか
zshを便利に使うためには、設定ファイルをカスタマイズする必要があります。
以下の内容をそのまま使うだけで便利に使うことが出来ます。
具体的に実現できることについても、以下記事にて紹介をしています。