はじめに
これから社会人エンジニアとして一歩を踏み出す皆さん、または、エンジニアとして一歩踏み出してまさにニ歩目を踏み出す皆さん、はじめまして。
当方は長いこと技術者の末席に居座っており、僭越ながら、一番感触が良かった方法を伝授できればと思っております。
いきなり本題
何を伝授したいのかと思いますと…
それはズバリ、勉強する際の意識 について!
それについては、私がお勧めする勉強法としては、別のアドベントカレンダー用に用意した記事を読んでいただければすべて解決します!
…というわけには行きませんよね。ごもっともです。
とはいえ、何らかの形でアウトプットしないと、勉強したことが身につかないのは事実です。学校のテストも良いアウトプットの機会と考えれば、テストも楽しくなることでしょう。知らんけど。
勉強するときの意識
おそらくですが、皆さんは社会人となるために高校や大学、専門学校に入って勉強をしていたと思います。
その際、その目的は「入試に受かりたい」「学期テストでいい点を取りたい」など、関門をクリアする目的(目標と言っていいかも)で必死に(嫌々ながら?)勉強していたと思います。
そこで一つ気になっていたのですが、さっきあげた「目標」に対して視点を変えてみたことは無いでしょうか?
目標をクリアするということは、学校の先生や入試の担当者に対して質の高いアウトプットを出す、と考えられないでしょうか。
こうすることで、テストをする際に何を意識して立ち回るのかが変わってきます。
相手は何を期待しているのか、どのようにすれば解決への道筋が見えてくるのか。
ただ単に公式を覚えるだけでは見えてこない世界を自ずと垣間見ることが出来るようになってきます。
さらに、苦行のような訓練を受けることなく、頭に解法が残ってきます。
結果が伴うと、ストレスを感じなくなって、勉強するのが楽しくなってきます。
これは、エンジニアの世界でも同じです。
この世界でも、会社の同僚や先輩、上司、お客さんの担当者、不特定多数の技術者、一般ユーザーなど、相手はごまんと居ます。
でも、視点の捉え方を見極める工程は必ず通ります。
違うのは、説明する粒度だけです。本筋はすべて同じです。
ここまで説明して、おそらく勘の良い読者ならお気づきだと思います。
アウトプットすることを前提に勉強をする、これが質の良い勉強への第一歩です。
勉強の土台
さて、アウトプット前提ということで、何をすればいいのか? はい、インプットです。
ITの世界の場合、直接人から聞くこともありますが、ネット上の情報をかき集めることも大事です。
当方の場合、以下の手法で土台を構築しています。
もちろん、アウトプットする意識を忘れずに。
- 技術記事・ブログ
- Amazonマーケットプレス
- Github
これらについて少し細かく解説していきます。
Twitterの活用
Twitterでは、ちょくちょく技術解説のサイトや記事のツイートをよく拡散しています。
そこで、リスト機能を使って、そういうアカウントをリスト化しておいてちょくちょく見るようにしています。
気になった記事があればブックマーク(Twitterの機能)して、溜めておいて、あとでチェックします。
技術記事・ブログの活用
国の内外問わず、各種新技術や技術解説を行うサイトがたくさんありますので、自分の感性に合ったサイトをピックアップしてRSSリーダーで管理したり、Chromeのタブグループ化(サードパーティーの拡張で、タブグループを管理するものがありますので、それも活用します)しておいて、いつでも参照できるようにしています。
技術に特化した会社では、社外向けにテックブログを公開しているところがあります(有名なところではクラスメソッド社のDevelopersIOですね)から、有効活用しちゃいましょう。
お勧めのテックブログをまとめているブログ記事もありますので、これも便利です。
最近、Zennという技術共有サイトもあります。技術者が書いた電子書籍も頒布されています。
お金を出して活動をサポートすることもできますし、こちらもチェックしています。
(余談ですが、先日、UnrealEngine5の入門書を買ったので参考にします)
もちろん、Qiitaも活用できますね。
技術記事・ブログのPDF化
しかし、こういう記事には弱点があります。
その記事がいつの間にか消えてしまうリスクがあるということです。
取り返しのつかない状態になる前に、印刷機能を使ってPDF化することをおすすめします。
これなら万が一、消えてしまったとしても、いつでも参照できるようになります。
Amazonマーケットプレイスの活用
ここはちょっと特殊ですが、古いIT本を購入する際に便利です。
ITは日進月歩、目まぐるしく発展していってますが、根本となる技術は抑えておかないと足元を掬われかねません。
古い本には、枯れた技術を手頃な値段で吸収するチャンスがあります。
ちょっとずれますが、マネジメントする側の考え方を理解するための本は、技術書ではなくビジネス書として扱われることが多く、非常に安い金額で絶版本が手に入ったり出来るのでお勧めです。
Githubの活用
Githubは、大体はオープンソースソフトウェアの管理のために使用されています。
ですが、中では、ITで活用するためのドキュメント群がリポジトリとして存在しています。
たとえば、「システム設計入門」は、設計としての基礎知識を蓄えるのに十分なプロジェクトです。
自分用知識の溜め場としてGithubを活用
Githubのプライベートリポジトリを使用して、今までにまんだ知識を管理する方法もあります。
Markdown形式でその知識をまとめておけば、いつでもどこでもその知識をきれいな書式で閲覧できるため便利っです。
当方も、これまでに読んだ本をまとめる際に活用しています。
とっても大事なこと
ここまで、勉強への意識や、当方の勉強の土台をお伝えいたしましたが、非常に大事なことは一つです。
繰り返しになりますが、「後でアウトプットしよう」という意識です。
これが有ると無いとでは、頭に入る濃度が大きく違います。
興味を持ったらすぐに調べて、調べたらそのままにせずにアウトプットする、その習慣で大きな学びが得られると思います。
さて、書きたいことを書き尽くしました。
エンジニアとしての道を突き進んでいくのか、マネジメントの立場に鞍替えするのか、それは読者さん次第だとは思いますが、あなたに合った勉強法を身に着けて、豊かなエンジニアライフを祈念いたします。
それでは、このへんで筆を置きたいと思います。