はじめに
このQiitaを見ていただいているということはAWSソリューションアーキテクトに何かしらの興味がある方だと思います!
この記事は私が実際にAWS認定ソリューションアーキテクトを受験したときに「あれ、これ勉強法のコツあるぞ」
って気づいた事があったので、私なりの合格への近道をお伝えできればと思います!あくまで個人的意見ですのでご参考までに、、、
whoami
はじめまして、私はFringe81という会社で広告配信システムのインフラエンジニアとして働いています。エンジニア歴は3年目です。
AWS認定ソリューションアーキテクトには2020年3月に合格しました。学習期間は約1ヶ月で、得点は9割くらいでした。受験当時はサーバーサイドエンジニアからインフラエンジニアに転向して半年ほど経過していました。
資格取得のモチベーションは私が所属しているプロダクトでAWSの特定のサービス(EC2,S3,RDS...etc)のみを利用しており、その他のサービスのユースケースやアーキテクチャーを学ぶという目的です。
会社がスキルアップの学習を支援する取り組みを行っているのも取得しようと思ったきっかけでした。
ソリューションアーキテクトを取得するメリット
実際受験してみてどうだったのかというところですが、取得してよかったと感じています。上記の目的自体は達成できました!
メリットとしては現場でも活かせるようなAWSのベストプラクティスの型を習得できるところだと感じました。
合格するためにAWSのサービスの詳細について嫌でも学ぶ必要があることもそうですが、
試験の内容がソリューションアーキテクトという名前の通り、
とある架空の企業が抱える実際にありそうな疑似案件をAWSのサービスを使ってどう解決するか?という設問が多いです。
そのため問題を解きながら、実践で使えるソリューションのパターンを学ぶことができるようになっています。
私自身、ソリューションアーキテクトの知識が業務で直接的に活かせるものになっていると感じます。
AWSの現場経験ないと合格できない?
ソリューションアーキテクトの概要欄には
『アソシエイト試験は、AWS における分散システムの可用性、コスト効率、高耐障害性およびスケーラビリティの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています』と書いてあります。
しかし、合格するのに実務経験は必要ないと感じました。
AWSを業務で触ったことがあると、自然と回答できる問題も何問か存在していましたが、合格に必要なのはAWSのサービスに関する知識とAWSのベストプラクティスを知っているかのほうが得点を取る上では重要だと感じました。
合格最低ライン
正確な数字は公表されていないですが合格点は全体の7割くらいは必要みたいです。
おすすめしたい教材たち
私が実際に使用していて一番使えたと思うものを3つあげます。
市販の参考書: 一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト(以下では一夜漬け本と呼ぶ)
Udemy: AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
AWS: AWS 公式模擬試験
学習時間とスケジュール
3〜4週間前(インプット中心)
試験3〜4週間前はインプット中心でした!
使用したのはさきほど載せた一夜漬け本を2周と、別の参考書を一読しました。
一夜漬け本に関しては試験に頻出するサービスの内容がシンプルにまとめられていて非常によかったです!
正直この本を完璧にしていたら6割くらいは取れると思います笑
また一夜漬け本に詳しく解説がのっていないサービスに関しては公式のドキュメントなんかを読み漁ってました。
2週間前(アウトプット中心)
ある程度インプットが完了したら、模擬試験を解くことで知識が定着していない部分の洗い出しと試験の傾向を掴みに行きました。
具体的取り組んだものは先程書いたUdemyの模擬試験問題集です。
模擬試験問題集は合計6回分用意されています!ボリュームがすごいです!笑
本番の問題の中ですこしレベルの高い問題がまとめられています!問題の傾向を掴むことができます。
難しめの問題が多いので最初は点数を取れなくて落ち込みますが、これをしっかり復習しておくと本番の試験がとても簡単に感じました笑
私は間違った問題をnotionにメモして、間違えた問題集を作ることですぐ復習できるようにしていました!
これをやると詳しいサービスとそうじゃないサービスがみえてくるので、詳しくないサービスに関しては公式ドキュメントを読んでインプットしました。
1週間前(復習&模擬試験受験)
模擬試験問題集で間違えた問題を中心に再度学習しました!
模擬試験問題集は全部で390問もあるので、間違えた問題だけでもかなりの問題量になりました笑
また、AWSが出している模擬試験を受験して、8割以上取れていたので試験を受けることを決めました。
こちらは後で後述します。
直前
試験会場に入るまでの間は、一夜漬け本を読んでました。
最短合格へのテクニック
私が気づいた、合格へのテクニックをお伝えさせていただきます。
頻出サービスの学習を重点的に
AWS認定ソリューションアーキテクトでは特定のサービスに関する似たような問題が頻出します。
そのため、あまりメジャーではないサービスの細かい知識を学習するよりも、メジャーなサービスを学習したほうが、合格の確率は上がります。
頻出サービスでいうと、
IAM、Amazon VPC、ELB、EC2、Lambda、DynamoDB、S3、SNS、SQSなんかはかなり出題されていた印象です。
この辺のサービスは公式のドキュメントを重点的に読んだり、blackbeltの動画を見たりして対策しておいても損はないです。
また一夜漬け本はこれらの頻出サービスに絞ってあり、その内容がかなり本番試験で出題されていた印象があります。この本は完璧にしておくことが合格への近道かもしれません。
同じ問題集を何回か解く
AWS認定ソリューションアーキテクトはかなり時間がないので、急いで解答していかなければなりません。問題とその解答のパターンを知っておくと、解答を選ぶ時間が短くなります。
問題集を回すことで、この選択肢は選ばれる可能性がすくない、これゆう解答は選ばれやすい、というパターンを知ることができ、時間が少ない中で選択肢を速攻で4択から2択に絞れるようになります。
模擬試験は必ずうける
AWSは本番の難易度に近い模擬試験を提供しているので必ず模擬試験は受験しましょう!
試験を受ける前に、たった2000円で自分が合格圏内にいるかどうか確認することができます。
AWSソリューションアーキテクトの試験は受験料が15000円もするので、不合格になって再度受験し直すのはお財布に痛いです、、、念には念をいれましょう!
ここで8割以上取れてなかったら、再度学習し直すことをおすすめします。
問題文を頭から最後まで真面目に全部読まない
AWS認定ソリューションアーキテクトは時間が結構ギリギリな上に、問題文がかなり長い設問があります。
そしてやっかいなことに、問題を解くのに必要な情報とそうでない情報がごちゃまぜに散りばめられています。
そこで大事なことは、問題文から問題を解くのに必要な情報だけを即座に抜き出すことです。
設問としては、「顧客のどのような課題を解決するために、どうゆうアーキテクチャーを設計すべきか」ということを終始問われます。
「コストカットしたい」「インフラ担当者が少なくなる」「自動化を検討している」
このようなアーキテクチャー要件に影響してきそうなキーワードにアンテナを張って問題を読むことが、スムーズに設問に答えるために大事なテクニックです。
つらかったこと
試験時間が130分とかなり長くて集中力が持ちませんでした笑
本当に結構ギリギリなので、ペース配分には気をつけたほうがいいです。
最後に
資格試験って資格を取得することが目的になってしまいがちですが、自分のスキルアップのために試験を利用すると、効率よく学習できます。
とくにAWS認定ソリューションアーキテクトの問題はAWSを運用する上でのツボがおさえられており、独学でAWSを学習するよりも効率がよいと感じました。
IT業界あるあるで受験料がすこしお高めではあるのですが、挑戦してみる価値はあると思いますでの、この記事が役にたてば幸いです。