この記事の内容
Crostiniを日本語で快適に使えるように設定することをまとめました。
Crostiniとは
CrostiniとはChrome OS上でLinuxを仮想環境として利用するためのシステムのことです。
非公式ですが、標準の「Debian」以外のOSも利用できたはずです。
日本語化の設定を行う
1. 言語の設定をする
2. 日本語フォントを導入する
3. 日本語入力ができるようにする
1. 言語の設定をする
初期状態の英語表示から日本語表示に変更します。
次のコマンドでパッケージのアップデートをします。
sudo apt -y update&&sudo apt -y upgrade&&sudo apt -y autoremove
次のコマンドで設定画面を開きます。
sudo dpkg-reconfigure locales
「en_US.UTF-8 UTF-8」の項目にに入っているマークを外し、「ja_JP.UTF-8 UTF-8」の項目にマークを入れます。 そして、「Ok」を選択します。
「ja_JP.UTF-8」を選択して「Ok」で終了します。
タスクバーのターミナルのアイコンを右クリックし、「Linuxをシャットダウン」でコンテナをシャットダウンさせます。 もう一度起動させるとターミナルの表記が日本語になるはずです。
2. 日本語フォントを導入する
何もしなくても初めから日本語表示はしてくれます。しかし、それでは見にくいことがあるので、見やすいフォントに変更します。
次のコマンドでディレクトリを作成し、その中にフォントのファイルを保存します。
mkdir ~/.fonts
「ファイル」のアプリで右上の三点リーダーから「非表示のファイルを表示」を有効にします。
使用したいフォントのファイルを「.fonts」ディレクトリの中に保存すると、GUIアプリで表示されるフォントが変わるはずです。
3. 日本語入力ができるようにする
初期状態では日本語入力ができないため、日本語入力システムをインストールします。
次のコマンドで入力メソッドの「fcitx」と日本語変換エンジンの「mozc」をインストールします。
sudo apt -y install fcitx-mozc
このままでは日本語入力ができないので、環境変数というものを設定します。
エディタで「/etc/environment.d/fcitx.conf」を開き、次の環境変数を追加します。
GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
GDK_BACKEND=x11
Fcitxの自動起動の設定ファイルを作成します。
エディタで「~/.sommelierrc」を開き、次の内容を追加します。
/usr/bin/fcitx-autostart
タスクバーのターミナルのアイコンを右クリックし、「Linuxをシャットダウン」でコンテナをシャットダウンさせます。 もう一度起動させて次の作業に進みます。
Fcitxの設定をします。
次のコマンドで設定画面を開きます。
fcitx-configtool
左下の「+」ボタンから「Mozc」を追加します。
タスクバーのターミナルのアイコンを右クリックし、「Linuxをシャットダウン」でコンテナをシャットダウンさせます。 もう一度起動させると日本語入力ができるようになるはずです。
実際に確かめてみる
実際に「gedit」をインストールしてGUIアプリで日本語入力ができるようになったのか確かめてみます。
次のコマンドでエディタの「gedit」をインストールします。
sudo apt -y install gedit