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Crostiniを日本語で使えるようにするぞ!

Last updated at Posted at 2022-10-30

この記事の内容

 Crostiniを日本語で快適に使えるように設定することをまとめました。

Crostiniとは

 CrostiniとはChrome OS上でLinuxを仮想環境として利用するためのシステムのことです。
 非公式ですが、標準の「Debian」以外のOSも利用できたはずです。

日本語化の設定を行う

1. 言語の設定をする
2. 日本語フォントを導入する
3. 日本語入力ができるようにする

1. 言語の設定をする

 初期状態の英語表示から日本語表示に変更します。
 次のコマンドでパッケージのアップデートをします。

sudo apt -y update&&sudo apt -y upgrade&&sudo apt -y autoremove

 次のコマンドで設定画面を開きます。

sudo dpkg-reconfigure locales

1.png
 「en_US.UTF-8 UTF-8」の項目にに入っているマークを外し、「ja_JP.UTF-8 UTF-8」の項目にマークを入れます。 そして、「Ok」を選択します。
2.png
 「ja_JP.UTF-8」を選択して「Ok」で終了します。
 タスクバーのターミナルのアイコンを右クリックし、「Linuxをシャットダウン」でコンテナをシャットダウンさせます。 もう一度起動させるとターミナルの表記が日本語になるはずです。

2. 日本語フォントを導入する

 何もしなくても初めから日本語表示はしてくれます。しかし、それでは見にくいことがあるので、見やすいフォントに変更します。
 次のコマンドでディレクトリを作成し、その中にフォントのファイルを保存します。

mkdir ~/.fonts

 「ファイル」のアプリで右上の三点リーダーから「非表示のファイルを表示」を有効にします。
 使用したいフォントのファイルを「.fonts」ディレクトリの中に保存すると、GUIアプリで表示されるフォントが変わるはずです。

3. 日本語入力ができるようにする

 初期状態では日本語入力ができないため、日本語入力システムをインストールします。
 次のコマンドで入力メソッドの「fcitx」と日本語変換エンジンの「mozc」をインストールします。

sudo apt -y install fcitx-mozc

 このままでは日本語入力ができないので、環境変数というものを設定します。
 エディタで「/etc/environment.d/fcitx.conf」を開き、次の環境変数を追加します。

GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
GDK_BACKEND=x11

 Fcitxの自動起動の設定ファイルを作成します。
 エディタで「~/.sommelierrc」を開き、次の内容を追加します。

/usr/bin/fcitx-autostart

タスクバーのターミナルのアイコンを右クリックし、「Linuxをシャットダウン」でコンテナをシャットダウンさせます。 もう一度起動させて次の作業に進みます。
Fcitxの設定をします。
次のコマンドで設定画面を開きます。

fcitx-configtool

3.png
 左下の「+」ボタンから「Mozc」を追加します。
 タスクバーのターミナルのアイコンを右クリックし、「Linuxをシャットダウン」でコンテナをシャットダウンさせます。 もう一度起動させると日本語入力ができるようになるはずです。

実際に確かめてみる

 実際に「gedit」をインストールしてGUIアプリで日本語入力ができるようになったのか確かめてみます。
 次のコマンドでエディタの「gedit」をインストールします。

sudo apt -y install gedit

 アプリケーション一覧から「gedit」を起動する。
4.png
 日本語入力ができるようになりました。

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