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クラウドワークスAdvent Calendar 2022

Day 7

PO(プロダクトオーナー)は難しいけど楽しい

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はじめに

クラウドワークス Advent Calendar 2022の7日目の記事です。

こんにちは。ビズアシのPOをしている山田です。
エンジニアだけどPOやってみる!を執筆したのが2022年6月なので、PO歴が丁度半年ぐらいになりました。

なんと7月に現POが産休に入ります!
その間わたくし山田がPO代理を務めさせていただくこととなりました。 5月半ばから引き継ぎが始まり、まだ一ヶ月程のぴよっこPOです。右も左も分かりません、、、

出典: エンジニアだけどPOやってみる! はじめに

もう半年なのかそれともまだ半年なのか・・・ともかく私は毎日のように PO難しい・・・ と思っています。

今回は『エッセンシャルスクラム: アジャイル開発に関わるすべての人のための完全攻略ガイド 』という書籍を元に、「PO難しい・・・」を深掘りしていきたいと思います。

PO(プロダクトオーナー)とは?

そもそもPOとは何でしょうか?
エンジニアだけどPOやってみる!でも一度言及しているのですが、あれからもう少し解像度を上げることができました。

まず、POとはスクラムにおける一つのロールです。

何をやるかと、その優先順位を決め、全員に公開する

出典:エンジニアだけどPOやってみる! POって何?

ただ、これだけではやることはなんとなく分かっても仕事の進め方が分からない、という問題にすぐぶち当たります。

私は「PO 仕事の進め方」で書籍を探してみたのですが、スクラムに関する書籍ばかりでなかなか意図する書籍には巡り会えませんでした。

そもそも探し方が良くなかったというのは後からわかるのですが・・・
参考になったのは、エッセンシャルスクラムのPOの職能としての役割の記載でした。

プロダクトマネージャー、プロダクトマーケッター、プロジェクトマネージャー、ビジネスアナリスト、受け入れテスターの役割をまとめたもの

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.5 誰がプロダクトオーナーになるべきか?

「うわ。めっちゃやること多いやんけ。」

いや、でも、なるほど。POの仕事というざっくりしたワードで見つからないなら、細分化して考えれば良いわけですよ。
今抱えている課題が上記の職能のどれと親和性が高いのかを考えることで、最適なやり方を見つけることができそうですね。

最近はプロダクトマネジメント、UXリサーチというところで書籍を見ることが多いです。

いつくかの職域を行ったり来たりというスイッチングコストはとても大変そうですが、なんとかなりそうな気はしてきました。

POに必要なスキル

では、POとしてどういったスキルを伸ばしていけば良いでしょうか?
本書ではPOに求めるスキルとして、以下の四つを挙げています。

  • ドメインスキル
  • 対人スキル
  • 意思決定力
  • 説明責任力

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.3 特性とスキル

ドメインスキル

ビジョンの作成や実施をうまく行うには、プロダクトオーナーがビジネスとドメインの知識を持っていなければならない。

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.3 特性とスキル ドメインスキル

いわずもがな、ビジネスドメインの知識がないと開発施策も優先順位も決められないですね。
一番最初に記載されており、「〜ねばならない」という強めの言い回しがされていることから、最も重要なスキルであるということが伺えます。
多くのPOがビジネスサイドから排出されるのも、ドメインスキルの重要性によるものですね。

私はエンジニア出身であり、あまりビジネスサイドには明るくないため、ここが最重要課題と捉えています。
具体的には今期を「ドメイン知識吸収期間」として、

  • 事業部メンバーと1on1
  • ビズアシドメイン 輪読会
  • スプリントレビュー

といった取り組みを実施しています。

対人スキル

プロダクトオーナーはステークホルダーとスクラムチームの橋渡し役である。

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.3 特性とスキル 対人スキル

いわゆる交渉、折衝力というところですね。

正直にいうとあまり得意ではないです。
特に口頭でのやりとりで相手の言い分をその場で理解するのが苦手です。

有難いことになるべく相手の言ってることを理解しようという姿勢の人たちが多く、
クラウドワークスの心理的安全性が確保されている環境にとても助けられています。

他の環境だったらPOはできないかも・・・

意思決定力

プロダクトオーナーは最終的な意思決定者であるべきだ。

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.3 特性とスキル 意思決定力

私にとってここはドメインスキルとの相関性が大きいと思っています。

経済用語で「情報の非対称性」という言葉がありますが、これをかなり噛み砕いて普遍化すると、正しい情報が手元にないと正しい判断ができない、と言えると思います。

現状の私は特にドメイン知識がないことで、正しい意思決定ができないと考えています。
適切な開発施策の策定ができるようにも、まずはドメインスキルを強化するというところで、意思決定力も身につけていきたいです。

説明責任力

プロダクトオーナーは、ビジネス結果を届けることに対する説明責任がある。

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.3 特性とスキル 説明責任力

これは目下インボイス関連のやりとりで力不足を痛感しているところです。
分かりやすく要点を押さえた説明をするのが本当に苦手です。

そもそも自分の設計の進め方として、大枠作って肉付けしていくトップダウンでの進め方はあまりできなくて、分かる部分からボトムアップ的に積み上げていきつつ、時折トップダウン的に考えるみたいなところがあります。

だから、全体像から具体化していくような一般的に伝わりやすい形で説明するのが苦手なのかも・・・と推察したりしています。

ここは自分の苦手を把握しながら、周りにヘルプを出しつつやっていこうと考えています。
ひとつ思い描いているのは、出来上がってからトップダウンで把握し直して伝えるのは出来そうかな、というところです。

POに向いている特性

スキルについては後から身につけることができるので良いのですが・・・

上記の四つのスキルについて、それぞれどういう特性があると良いのかも併せて記載がありました。

  • ドメインスキル
    • ビジョナリーである
    • すべてを予測することはできないことを知っている
    • ビジネスとドメインの専門知識がある
  • 対人スキル
    • ステークホルダーと良好な関係である
    • 交渉や合意形成が得意である
    • コミュニケーションが得意である
    • 周囲のモチベーションを高めることができる
  • 意思決定力
    • 意思決定の権限が与えられている
    • 難しい意思決定ができる
    • 決定力がある
    • 経済的な観点からビジネスと技術の課題のバランスが取れる
  • 説明責任力
    • プロダクトの責任を取る
    • 献身的でいつでも連絡が取れる
    • スクラムチームのメンバーとして振る舞う

出典: 第9章 プロダクトオーナー 9.3 特性とスキル

あー。これ、私PO向いてないやつだ。
まあなんとなく気付いてはいましたが、私はPO向きの特性をあまり持ち合わせていません。

ビジョナリーについては、視野広く物事を知り、施策の話をしたりするのは楽しいのですが、気質的には割と閉ざされたところに思考が向きがちで、意識して動く必要があります。そして精力的に動いた後は疲れます。

対人スキルについては、営業向いてないからエンジニアになり、二度と営業はしたくないと思うくらいには不得手です。四つの特性がありますが、全滅です。

特性というと元から持っている性格、気質とも大きく関わってくるので、そうやすやすと変えられるものではありません。

いや、参ったね。

まとめ

以上、POのお仕事は複数の職能を跨ぐ、というところで大変なお仕事ではあります。
それに加えて、私の場合はまだまだスキルも不足しており、かつそもそもの適正のなさを抱えています。

それでもなんとかなると思っているのですが、それは

  • 自分にとっては難しいことでも、先人の知恵をすぐに借りることができる
  • 苦手なことは正しく把握すればでそれを回避できる = 苦手を補い合えるメンバーがいる

そういう環境がクラウドワークスには整っているからです。
ここでPOへの挑戦の場をいただけたのは、自分にとって非常に意味のあることだと感じています。

特に今はインボイス関連の設計をしていてステークホルダーがビズアシに閉じす、全社に及ぶ点やそもそも手を入れる箇所が多いという点でなかなか仕様設計が思うように進んでいません。
ちょっともう本当に間に合うんだろうか・・・と胃が痛いです。

でもその分これを乗り越えられたら、出来ることが増えているだろうなと思っています。

そしてやっぱり楽しいです。
ビズアシはこれから伸びていくと思っていて、そこにプロダクトの方針を決める立場として関われたことは、まだまだやれることがたくさんあるぞ、これからどうなっていくんだろう、というワクワクがあります。

難しいけど楽しい!

周りに迷惑をかけることは多々あると思いますが、これからも精進していきたいと思います。

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これからもっともっとサービスをグロースさせていくフェーズにいるので、一緒にビズアシを盛り上げていきましょう!

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