前回のAPI編に続いて、今回はApsaraVideo LiveのSDKについて調べてみました。
SDKの種類
ApsaraVideo LiveのSDKは大きく分けて3種類あります。
- Server SDK
- 4言語のSDKが準備されています
- Push SDK
- 廃止予定のプッシュSDKがあるので注意が必要です
- ApsaraVideo Player SDK
- さまざまなプラットフォームでのオーディオとビデオの再生をサポート
- ライブストリーミング用のPlayer SDKとVOD用のPlayerSDKはApsaraVideo Player SDKに統合されました
- さまざまなプラットフォームでのオーディオとビデオの再生をサポート
Server SDK
Server用SDKは4言語用意されています。
- Java
- Alibaba Cloud Core SDKとApsaraVideo Live SDKに依存関係があります
- インストール時に両者のバージョンを確認する必要があります
- 2022/5/19時点
- Alibaba Cloud Core SDK:4.4.6
- ApsaraVideo Live SDK:3.9.0
- 2022/5/19時点
- インストール時に両者のバージョンを確認する必要があります
- Alibaba Cloud Core SDKとApsaraVideo Live SDKに依存関係があります
- Python
- Python2.7以上インストールされている必要があります
- コマンドでAlibaba CLoud Core SDKとApsaraVideo Live SDKをインストールします
- インストールはコマンドで実行しますが、pipが必要になるのであらかじめインストールされているか確認しましょう
- Pythonのバージョンによっては標準で付いている場合があります
- インストールはコマンドで実行しますが、pipが必要になるのであらかじめインストールされているか確認しましょう
- PHP
- PHP5.5.0以上インストールされている必要があります
- コンポーザーとしてalibabacloud/liveが必要です
- .NET
- .NET Framework4.5以上インストールされている必要がある
Push SDK
- Push SDKはApsaraVideo Liveクライアント向けのストリームインジェスト開発ツール
- CDNやオーディオ/ビデオリアルタイム通信技術がベースとなっている
- Push SDK自体は無料
- Push SDKライセンス
- Ver4.4.2以降のSDKを利用する場合はライセンスが必要
- ライセンスはメールに必要事項を記入し申請する必要がある
- 詳細はこちら
- 対応しているOSはiOSとAndroid
- それぞれのOSに対応したSDKが用意されている
- RTS(Real Time Streaming)プロトコルを利用したストリームの取り込み
- RTSと標準ストリーミングの違いについてはこちら
ApsaraVideo Player SDK
- 用意されているSDKの種類は5つ
- Web用
- HTML5プレーヤーやFlashプレーヤーで利用することを想定
- IEなどHTML5プレーヤーに対応していないブラウザに対してFlashプレーヤーを利用する
- 動作対応しているブラウザの種類とバージョンの確認が必要です
- HTML5プレーヤーやFlashプレーヤーで利用することを想定
- Android用
- Android 4.3以降
- 携帯電話プロセッサ
- ARM v7
- ARM64
- 開発環境
- Android Studio
- iOS用
- iOS 8.0以降
- 開発環境
- Xcode
- Flutter用
- Flutterバージョン:3.3.0
- Dartバージョン:2.18.0
- OSバージョン:Android5.0以降
- 携帯電話プロセッサ
- armeabi-v7a
- arm64-v8a
- 開発環境
- Android StudioまたはVS Code
- Windows用
- 開発環境
- Visual Studio2017以降
- Qtプラグイン
- バージョン5.12.9
- 開発環境
- Web用
まとめ
ApsaraVideo Liveを利用する環境に対応したSDKが準備されています。
利用可能な言語も4種類用意されているので、様々なシーンを想定して開発しやすいかと思います。
しかし、.NETが.NET Coreではなく.NET Frameworkを利用しているので、.NET Coreへの移行など今後の課題として出てくるのではないかと感じました。