こんばんは!最近国内旅行にハマってる間宮です。
今日はフリーランスになることで皆様が心配しているデメリットをどう対処しているか、実際にフリーランスの立場から記述していこうと思います。
ITエンジニアのライフプランにとってフリーランスを検討する価値は十分にあると思います。誰しもがフリーランスに向いているとは思いませんが、少なくとも私はフリーランスになって良かった!と心から思っています。
皆様のフリーランスへの不安を克服する手助けになれば幸いです。
目次
- 1.年金が少ない
- 2.収入が不安定
- 3.高齢で仕事がなくなる
- 4.社会保険の不利
- 5.税金と健康保険面のデメリット
- 6.クレカと賃貸の審査
- 7.確定申告の手間
1.年金が少ない
フリーランスは年金が少ないのは事実です。
具体的には厚生年金14.4万/国民年金5.6万 = 9万円が平均額の差額です。
実際は会社員の期間次第で年金が増えたり、将来の減額幅を考えると差はもっと小さくなります。一方でインフレが進むと厚生年金と国民年金の差は大きくなります。(インフレの一部が年金額に反映されるため)
・会社員との差額(9万円)をどう埋めるか。
NISAとiDeCoでインデックス投資を運用するとして、2,160万円を用意すれば差が埋まります。
※この記事の投資の利回りは全て6%として計算します。
20年で積み立てる場合、毎年58.3万円を6%で運用しつつ積み立てると達成できる金額です。実際には積立てを取り崩す選択肢もあるので、もっと少なくても年金の差は埋められます。
この程度なら、フリーランスと会社員の手取り差額で埋めることは十分可能でしょう。むしろ会社員だろうがフリーランスだろうが資産所得を増やさないと老後は非常に厳しい気がします。
※15年で積み立てる場合など他のパターンは下記サイトの減債基金係数で計算できます。
2.収入が不安定
‐そもそも業界が安定している
下記のサイトでの転職倍率ではIT・通信系職種は10倍以上の求人が維持されています。10社が1人を取り合う状態です。正社員とフリーランスは違いますが、傾向を掴むには十分参考になると思います。
「まともな案件がない」という状況は中々発生しません。2020年のコロナショックの時でも前後を見ると誤差程度の影響でした。IT人材の需要は根強いです。ITエンジニアで技術動向に応じたリスキリングをする限り、当面の収入の不安定は考えにくいです。むしろ今でもCOBOLの仕事もありますし、スキル次第ではリスキリングしなくても生き残れるかもしれません。
上記理由から、私は就業不能保険も入っていません。生活防衛資金もありますし、緊急時は自分の貯金でカバーします。
一方で会社員は人間関係のリスク、リストラや会社業績で収入が不安定になるリスク、仕事を選べないキャリアプランのリスクもある点は留意すべきだと思います。
余談ですが、フリーランスになると不安定だと思い込むせいか、家計管理や貯金する意識があがるように感じます。
3.高齢で仕事がなくなる
よくXやブログなどで書かれているネタですが、実際どうでしょうか。私の周りは40代後半~60代のフリーランスが多いのですが、どの方も優秀であたり前のように成果を出していきます。信頼できるエージェントの話でも、50代のフリーランスは優秀な人が多く、全然案件獲得できると聞いています。
一方で世の中は転職支援の方向に入っています。裏を返すと、よりリストラがしやすい方向になるということです。会社員じゃないと仕事がもらえない、ではなくて高齢でも仕事がこなせる人材になるのが本質的な対策ではないでしょうか。
私は健康に気を付ける対策と、常に学習時間を用意する対策で高齢でも収入は十分得られると考えています。
4.社会保険の不利
- 労災保険がない
いえ、あります。ITエンジニアは下記サイトで労災保険に入れます。が、おススメしません。
そもそもITエンジニアが労災を使う場面として、うつ病などの精神疾患が多い状況となっています。
そもそも労災でカバーされるより前に、精神疾患を防ぐことが大事です。労災よりもカウンセリング費用など予防や改善にお金を使うべきだと思います。
「会社員だと保障があるから安全」と言っている人がいましたが、そもそも保障が必要ではない状態を維持することが大事です。金で健康は買えない。
- 失業保険がない
確かに失業保険が無い点はフリーランスにとってデメリットかと思います。
一方で「2.収入が不安定」の事項でも書きましたが、そもそも業界が安定している為、仕事が無くて困るという事態を避けることは十分可能です。
貯金でカバーする形にはなりますが、他のフリーランスよりもこのデメリットはそこまで大きくないと思います。
5.税金と健康保険面のデメリット
- シンプルに高い
税金は給与所得者控除が無いため、健康保険は国民健康保険となるため、何もしないとシンプルに高くなります。
税金についてはiDeCoなどの所得控除と青色申告を組み合わせ、家賃分などの経費を計上すれば給与所得控除に近いかそれ以上の額になるのでこっちは何とかなります。
問題は健康保険で、防ぐ手段がかなり限られており、最も重い負担になります。
かなりツライ…
WEBデザイナーさんは(知ってる人も多いと思いますが)文芸国保に加入が認められればこの問題はクリアできますが、エンジニア職は全力で受け止めることになりがちです。
また、家族にフリーランスがいれば、上限額106万/年(2024年現在)を超えた分は健康保険料が掛かりません。つまり、自分とパートナーが共に所得1,000万overだと、健康保険は二人で106万円で一人の時の半額になります。(かなりレアなパターンですが)
上記の考えから、親が自営業の方は一緒に住むことで健康保険が軽減される可能性もあります。
法人化や迂回用法人加入という手段もあるようですが、私はやっていないのもあり、ここでは内容は割愛します。(法人化はそろそろやるかも)
健康保険は乗り越えるのが一番難しく、純粋に所得を増やしていくしかありません。
- 障害年金が少ない
会社員よりフリーランスの方が障害を持った時の対象や支援金が少ないです。
これもお金の問題というより、普段から健康に気を付けることが大事です。
お金が貰えるから不摂生をしてもよいという話ではなく、そもそも支援が必要ない状態を維持することが大事です。
6.クレカと賃貸の審査
クレカや賃貸が借りられないとネットで書かれていましたが、そこまで問題になるとは思っていません。
少なくとも私はフリーランス2年目で新規でクレカを作れましたし、賃貸もフリーランスになってから2回審査を受けましたがどちらも落ちたことはありません。
私が聞いた不動産屋曰く、自営業でも審査は全然通るし、その場合も過去1年 or 3年の所得で判断されることが多いとのことでした(私はどちらも前年度の確定申告書のみ提出)。初年度は収入が無いので厳しいかもしれませんが、長くとも3年経てば身の丈にあったところなら十分住めるのではないでしょうか。
クレカについては念のため会社員時代に1枚持っておけば安心ですが、もしなくても作れますし、最悪デビットカードである程度代用も可能です。
7.確定申告の手間
手間なら税理士に頼めばレシート渡してあとは作ってくれますが、自分で帳簿をつけることで経営感覚が養われ、自分の収入に責任を持つことができます。
確かに面倒な部分はありますが、フリーランスエンジニアは記帳の手間はかなり少ない方ですし、自分で節税を意識できるメリットも考えると、そこまでデメリットではないのかな…と思っています。
以上、ざっとですがフリーランスになる際にデメリットとして書かれている内容とその乗り越え方を書いてみました。
基本的には家計管理をしっかりして貯蓄・投資をすることがベースになります。それに加え、精神的・肉体的に健康になることがフリーランスのデメリットを乗り越えることになります。
会社員時代は健康診断の結果でメタボと言われても無視していた自分が、フリーランスになることであすけんをつけるようになり、脱メタボも達成しました。
セーフティネットが弱いことが逆に自分に取ってはメリットになったのかもしれません。
少しでもフリーランスになるか悩んでいる方の参考になれば幸いです。