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データセンターや企業のサーバルームなどで、複数のサーバやネットワーク関連機器を効率的に収納するための棚としてサーバラック、というものがある。
今回の投稿ではこのサーバラックに触れていきたい。

主な概要

サーバ機器にいくつか種類があるのをご存じかと思う。
個人でも利用できるタイプのタワー型、そして法人で利用するようなラックマウント型。後者のラックマウント型がその名の通り、サーバラックに収納させるタイプの機器である。

基本的には幅が19インチに規格が統一されている。そのためサーバだけでなく、ネットワークスイッチや専用ストレージも同じ19インチ幅となっている。
高さはユニットという単位で表されていて、1ユニットは約4.45cm。この刻みだけはマストで統一されてはいるが高さは自由に設計できる。サーバでも1U製品もあれば、2U製品もある。
残りの奥行に関しては統一した決まりはない。機器によって様々なため、機器内でどういった部品をどれだけ搭載したいのか、幅と高さの刻みが決められているので奥行を大きくする形で調整される。

とはいっても奥行にも限度はある。奥行きが10mとかだとそれに対応したサーバラック製品が存在しないこともある。ラック製品が奥行が大きいもの、小さいものといろいろなサイズのものが販売されているため、まずはどういった機器を使いたいのか、それらを決めてから最終的にラック製品の選定を行なう、という順番で考えていくこととなる。

どういった機器が収容されるのか

冒頭でも触れたようにまずはサーバの収容が先に考えられる。あとはネットワークのセグメントとして活用したい場合はネットワークスイッチも含まれるだろうし、データが大容量の場合は専用ストレージを入れることもある。
あとはUPS(無停電電源装置)やPDU(電源分配ユニット)などラックに収容される機器に電力を供給するための装置もラック収容の対象とされる。

そしてそれらが設置される位置であるが、基本的に重量の大きいものを下部に設置していく。
例をあげると、UPSやドライブが何十本搭載されるような専用ストレージは非常に大きな重量になることあり、最下部に設置されることが多い。

サーバは重量的にラック中部に設置されるケースが多い。内蔵ドライブが数本搭載された構成の場合は重量も大きくなるためやや下部寄りに置かれることも多い。
スイッチは仕様的に内蔵ドライブは搭載されず、重量は他の機器に比べて小さくなるため上部に置かれる傾向にある。
PDUは電源供給を効率的にしたり、他の機器のためにスペースを確保させる目的でラックのサイド部分に置かれる。その場合はラックレールは使われずに磁力によって設置させるタイプがよく見られる。

どういった手法で設置されるのか

収容したい機器が決まってからラックの選定を行ない、その後にデータセンターなどの設置場所への設置作業へと移っていく。

サーバラックの設置は一筋縄にはいかない。耐震のことも考えなくてはいけないからだ。大地震が起きて重量のある機器がたくさん搭載されたラックが倒れてしまったら。。。

そのための設置工事を行なうことがある。代表的な手法はアンカー工事とスタビライザによる固定だ。

アンカー工事はラック脚部をボルトによって床に固定させる。床に穴を開ける工事を行なうのでその分の費用が発生し、いったん取り付けた後にラックの移動が難しくなる側面がある。ただ耐震用途としてはかなり強力。

スタビライザ固定はラック側面にスタビライザと呼ばれる金具を取り付けて床に設置させる。取り付けた後のラック移動が容易で作業費用も抑えられるが、アンカー工事による設置に比べると耐震強度はそこまで大きくない。

設置したデータセンターでどのような設置方法に対応しているか、事前に調べておく必要がある。

ひとりごと

今夏のお盆休みは、ぐうたら過ごした。

近場で散歩したり、実の両親がこっちに来てくれたので自宅でもてなしたりと何もしなかったわけではないけれど、静かな夏休みとなった。

何気なく地上波の報道番組を見てたら、空港や東京駅で張り込んでいる取材班が帰京した観光客にインタビューをしていて。
沖縄や北海道の国内路線はもちろん、中にはスペインやロサンゼルスから帰国してきた家族連れもいて驚愕。お盆休みの欧米の家族旅行とか5泊7日で150万円くらいかかったのではないだろうか。

自分がそういった家族旅行を提供できる未来は果たしてあるのだろうか。果てしない宿題を出された気分がした。

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