2020年11月6日(金)にオンラインイベントとして開催された、CROSS2020について、実行委員長の寺田(2017年より参加)と実行委員の鎌田(2019年より参加)がイベント開催までの道のりを振り返りながら、当時の想いや今後の抱負を語ります。
鎌田:今年もCROSS2020が開催されたわけですが、今日はこのイベントの振り返りをしたいなと思います。CROSSを知らない方向けに、簡単にご説明いただいてもいいですか?
寺田:はい、CROSS は 2012 年より、エンジニアリングに関するあらゆることをテーマに、 垣根を超えて学び楽しめる勉強会として、年に1度、1000人規模の勉強会を開催しているコミュニティになります。勉強会では、厳選したテーマについて、お馴染みのパネルディスカッション形式での様々な技術セッションを用意し、普段触れていない分野、つまり興味の範囲の外側に触れることで、技術や業種を超えCROSS(交流)することをコンセプトにしたイベントを開催しています。
セッションは複数社、複数人を基本とするパネルセッションで、クロストーク、インタラクティブ性を重視しています。
運営スタッフも結構いるんですよ。
#CROSSにジョインしたきっかけは?
鎌田:寺田さんがCROSSに参加することになったきっかけを教えてください。
寺田:僕が初めてCROSSに関わったのが、2017年だったんですけど、そのときさくらではデザイナーをやっていて。さくらのIoT事業のサービスデザインに関わっていたんですけど、当時の事業部長である山口さんに誘われた、という経緯ですね。
「CROSSっていう、ちょっと変わったイベントやってるんだけど、参加してみない?」と怪しい誘いを受けたのが始まりでした(笑)僕もそれまではコミュニティだとか、大規模カンファレンスに参加することは無かったんで、業後の時間に他の会社の会議室に連れていってもらって、複数社で一緒に企画していくのも初めてでとても新鮮でしたね。
当日も横浜の大さん橋の会場で準備したり、Tシャツ作ったり、サイト作ったり、ロゴも自分たちで作ったりして、結構楽しかったんですよね。
鎌田:当時からそんなに役割をこなしていたんですね(笑)
寺田:そうですね(笑)本業が忙しい時期ではあったんですけど、当日の会場の熱量だとか、スタッフとの輪が広がったのも大きくて。今後も関わっていけたらなと思っていました。
鎌田:今やその座も引き継いで、実行委員長をされていらっしゃるわけですね。
寺田:はい。元をたどれば、当時一緒に仕事をしていた人に誘われて委員長も引き継いじゃったわけですね(笑)
#CROSS2020で一番「大変だったこと」
鎌田:CROSS2020を開催するにあたり、「大変だったこと」を教えてください。
寺田:まず最初に会場をもう予約してたのに、コロナになっちまったというのが一番大きな出来事だったんじゃない?(笑)
鎌田:そうそう、そうなんですよね。
寺田:去年は2019のイベントが終わって、新たな2020年に向かって継続するかどうかっていう話もあったんですけど、継続したいです、っていうコアメンバーも集まってくれて、今年の始めにみんなで集まってキックオフをした訳ですけど、あれよあれよという間にコロナの影響が拡大し始めてしまって。
鎌田:そうでしたよね。緊急事態宣言が出たあたりから、どうしようかって話をしていた気がします。
寺田:3月時点ではまだ、収束する見込みで会場を抑えていました。他のコミュニティや大規模イベントと被らないようにスケジューリングをして、11月6日で一旦日取りを決めて。半年あれば会場も抑えられるだろうと計画してる中、緊急事態宣言なっちゃって。ゴールデンウィーク明けには取り下げられましたけど、これはちょっと厳しいんじゃないか?ということで、オンラインにピポットしたのが6月くらいだったかと思い
ます。
鎌田:オンラインでやるなら、本番前に練習もしたいよねって話でしたよね?
寺田:そうですね。練習も兼ねて、今回はミニマムのイベントも含め全3回の開催にしようって話になりました。
テーマも当時はやはり、リモートワークの話題についてやってみましょうか、ということで「IT業界テレワーク五十三次(https://cross-party.connpass.com/event/180214/)」というキャッチーなテーマをスタッフS君が考えてくれたんですよね。
で、1回目のイベントにはマイクロソフトのちょまどさん、Yahoo! JAPANの山田寛さん
弊社社長の田中に登壇してもらって、イイ感じに人も集まってくれたので。申込も200人近くいましたし、viewもわりとよく、手応えを感じたのでこれはオンラインでも成立するなと。本番のテーマ「明日の自分を今日かえる」は年の初めに決めていたので、あとはもうコンテンツを揃えていこうとなりました。
鎌田:そうですね、みんな割とコンテンツがしっくりきてましたよね。
寺田:なかなか混沌とした状況かつネガティブな影響もある中で、逆境に負けずに、打破できるような知識だったり経験だったりをこれを機会に学んでいっていただけるように!と、コンセプトを用意しました。
どこまでをオンラインで熱量を再現できるか大きな挑戦です、というメッセージそのものでしたね。
鎌田:テーマも決まったし、コンテンツも徐々に決まっていくわけですが、みんな忙しい中、定例は毎週やっていましたよね。
寺田:5月からは多分毎週やってるんで、約半年くらいずっと週1で打ち合わせ
をやり続けましたよね。
鎌田:そうそう。業後の忙しい中、皆さん集まっていただいて。少ない人数ながらもよくやってくれたな~と。(涙目)
寺田:在宅ワーク中にオンラインで、ミーティング進めていくのは、なかなかそれもチームを作っていく上でハードル高かったなと。
鎌田:そうですよね。だって、みんながみんな、顔見知りというわけでもなく、はじめまして同士の方も多かったですし。
何名か途中から運営に入ってきて、始めますってその場で、オンライン上で初めて顔を合わせる方多かったんじゃないでしょうか。
寺田:同じ目標に向かってチームをいい感じに進めていくのってやっぱり難しかったし、オンラインでそれをやっていくのがなかなか大変だったなと痛感しましたね。
鎌田:いや、そうなんですよね。なんでしょう、コミュニティなんですけど、やっぱりイベントやるとなるとチームワークって本当重要で。
別にこれをやったからといって業務ではないので、お金もらえるわけではないですし、
だけどみんなちゃんとこれまでのCROSSの意思を継承すべく、1人1人が自分の意思で意見をだしたり、助け合ったりして。イベントをちゃんとやりきるためにコミットしていたのは本当に偉いなと思いました。
寺田:今回残っていただいているコアメンバーも、去年色々あった中でオフラインの肌身で熱量を体験して今年も参加してくださってる方だと思うので、その火を絶やしたらいけないなと、そういう気持ちもあり、今回僕が委員長に立候補したんですよね。
テーマに書いてあるとおりなんですけど、これまでのCROSSの熱量をオンラインでどこまで再現できるか大きな挑戦だったし、そこが目標だったっていうのはありましたね。
鎌田:そうですね。それでいうと、おかげさまで、参加頂いた人数が(viewで見ると)過去最高人数をたたき出しているので(ドヤ)
寺田:そうそう、だって目標500名だったんですよ。
鎌田:実際見て頂いた人数は2000人超えてますからね!(ドヤ二回目)オンラインだからっていうこともあると思いますが、これほど集客できるのか!という驚きはありましたね。
寺田:そうっすね。会場まで足を運ぶ必要が無かった分、皆さん気軽に見て頂けたんじゃないかなと思ってます。
鎌田:実際スタッフ数が9名ですからね。それでこの集客ができたのは凄いです。
#来年のCROSSはやりますか?
鎌田:テーマによって、閲覧数もバラバラだったのも、事前準備の差もでていたのかなという気がしていますが、来年どうしますか?
寺田:来年どうしましょうかね。セッション数はさておき、オンラインは継続かなと思っています。オフラインとなると、この状況で当日の運営スタッフを集めるのが一番ハードルになりそうですし、会場に来ていただくにも気を使わせてしまいます。あくまでも本来の目的である、「技術者のためになる勉強会」であるところは守りたいですからね。割り切ってオンラインのスタイルを続けてみましょう!まあでも、準備に関しては、半年あればできることがわかったので、この規模のイベントを半年に1回、夏1本、冬1本の年2回開催してもいいのかなって思っています。
あとやっぱり技術のスピード感も上がってますし、コロナの状況っていうのもプラスされて、情勢が変わりやすいような時期でもあると思うので、半年毎に開催したら変化が見られて面白いかなーと。
鎌田:そうですね、じゃあ来年は2回。2回か。頑張りましょう笑
寺田:実行委員会の仲間もね、ぜひ増やしていけたらと思っています。
鎌田:そうですね、私も所属は技術者が沢山いる会社に勤務していますが、私自身はエンジニアでもないし、どちらかというとやりたいことを提案して、やらせてもらえているので、このCROSSのコミュニティのスタイルには凄くマッチするなと思ってます。
そもそもコミュニティに所属したのって、私もこのCROSSが初めてなんですよね。プライベートでコミュニティって言葉を意識したことも無かったんですけど、CROSSに参加してからは、メンバーと毎週必ず顔を合わせるじゃないですか?
会社以外に毎週話すメンバーがいるって割と嬉しかったんですよね。一応技術のコミュニティではありますけど、毎回技術の話をしているかっていうと全然そんなこともなく、最新のイケてるツールを教えてもらったり、ゲームの話をしたり、ラジオの話をしたり、それこそこのコロナ禍で需要が高まったオンライン配信のスキルを教えてもらったりだとか。複数の会社のメンバーがいるので、各々の会社の在宅状況とか取り組みとかシェアしながら、知らないことは気軽に教えてもらえる、それこそ最新のツールや技術だとかもすぐ教えてくれますし。こういう文化がもっと広まればいいなって。
会社の中に居続けるよりも、外の人と交流した方が成長するスピードは圧倒的に速いんじゃないかなーって(メンタルもw)
寺田:いや、本当そうですよ。違う環境の人と話した方が、それぞれの物差しがあるんで、そこ知れるとぐーんと成長に繋がると思う。色んな視点が手に入るってのがやっぱりコミュニティのいいところだと思うし、世界が広がりますよね。
来年はもっと技術ネタのセッションを増やして、よりエンジニアの皆さんの気づきとなるような情報を提供していきたいと思います。まだ、新しい体制になってからこれからなところもありますが、是非来年もご参加ください。
鎌田:引き続き、運営スタッフも募集しておりますので、是非興味がある方はご連絡いただければと思います。過去運営に関わっていた方の出戻りも大歓迎ですので笑
年齢性別問いません!どなたでもお気軽にご参加ください笑
連絡先:
CROSS実行委員会(staff@cross-party.com)