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Power Automate + Forms + Onedrive + Excel online で作る勤怠システム(Excel online 編)

Last updated at Posted at 2022-02-26

目次

はじめに

 本記事を見つけて頂き、ありがとうございますm(_ _)m
 本記事は、 Power Automate(web) + Forms + Onedrive + Excel online で作る勤怠入力システム の続編になります。今回は最終出力先であるタイムシート、Excel onlineついてです。
qiita2.png

タイムシート

必要な項目

 まず、最終出力先であるタイムシートに載せたい項目を整理します。

  • 日付・曜日
  • 出勤時刻
  • 退勤時刻
  • 休憩時間
  • 時間外
  • 休暇
  • 更新日時
    ※更新日時については各項目で説明します。

タイムシートの作成_sheet2

 以上の項目からタイムシートを以下のように作成します。(企業ごとに必要な項目が異なるので一例になります)
Qiita2-2.png

テーブルの作成_sheet1

 テーブルは

  • Formsの入力内容の出力先
  • タイムシートの取得元
     を担っています。タイムシートの取得元として以下のテーブルを作成します。
    Qiita2-3.png
    ※更新日時は必ず1列目に置くようにしましょう。
     vlookupで取得を行う際のキーになります。

 これで下ごしらえは完了です。次にタイムシートがテーブルの値を取得できるよう関数を入力していきましょう。

タイムシートの関数

日付・曜日

 日付・曜日は図のように月、日付、曜日の3つに分けられています。

  • 月(A1)
=YEAR(TODAY())
  • 1日
=DATE($A$1,A$2,1)
  • 2~31日
=IF(A3=" "," ",IF(DAY(A3+1)=1," ",A3+1))
  • 曜日
=TEXT(A3,"aaa")

 シートを複数作成したい場合は、西暦と月の変わり目に注意し、関数を作成ください。

出勤時刻

=IFERROR(CEILING(TIMEVALUE(TEXT(VLOOKUP($I3,Form1!$A:$G,4,FALSE),"0"":""00")),"00:30"),0)

 流れとしてはVlookupで取得した数字を時刻に変換し、30分を境目に繰り上げ繰り下げを行っています。
 関数が複数あるので解説します。

  • Vlookup
    • I列の更新日時をキーとしテーブルから値を取得します。
  • TEXT
    • テーブルに入力されている値を文字列「XX時XX分」に変換します。
  • TIMEVALUE
    • TEXTで変換された文字列を時刻に変換します。
  • CEILING
    • 30分を境に時刻の切り捨て、切り捨てを行います。
  • IFERROR
    • テーブルに取得できる値がない場合空白にします。
      ※TIMEVALUEを使うのは、Fomrsに時刻・時間の入力機能がないためです。(Automate側で変換する方法もあると思いますが...)

退勤時刻

=IFERROR(CEILING(TIMEVALUE(TEXT(VLOOKUP($I3,Form1!$A:$G,5,FALSE),"0"":""00")),"00:30"),0)

 出金時刻と同じです。列が一つズレただけです。

勤怠区分

=IFERROR(VLOOKUP($I3,Form1!$A:$G,3,FALSE),0)

 休暇なら反映されます。

休憩時間

=IFERROR(CEILING(TIMEVALUE(TEXT(VLOOKUP($I3,Form1!$A:$G,6,FALSE),"0"":""00")),"00:30"),0)

 以下略。

時間外

=IF(OR(E3="有給休暇",D3-C3-F3<=TIME(8,,)),"",D3-C3-F3-TIME(8,,))

 勤怠区分が「有給休暇」または「就業時間が8時間以下」なら空白と設定しています。

更新日時

=MAX(IF(Form1!$B:$B=A3,Form1!$A:$A,""))

 各曜日に対し最も新しい入力日時 = 最大値を反映します。これによって入力の更新を可能とします。

備考

=IFERROR(VLOOKUP($I3,Form1!$A:$G,7,FALSE),0)

まとめ

 今回はタイムシートついての内容でした。
 使用した関数についてですが、「Excel onlineなら最新の関数が使えてもっと楽に値の取得が行えたのでは?」と思った方がいらっしゃると思いますが、これには事情があります。

  • 社内で使われているOfficeのver.が統一されていない。
    • お使いのOfficeで利用で可能な関数は必ず確認しましょう。
  • 関数によって処理速度が異なり、場合によってはAutomateの作動時間が極端に遅くなり、フローが停止します。(filter関数重すぎ)

 なんやかんやでvlookup様々です。
 曜日によるセルや文字の色については条件付き書式でご自由に。

リンク

参考文献

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