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これだけ知っておけばなんとかなるITの英会話

Last updated at Posted at 2024-03-20

直近1年間、英語でコミュニケーションを取る必要のある現場にいたので、そこで得られた知見をまとめてみます。

実際の事例をもとに解説

3月18日朝、支払システム(Payment System)で本番障害が発生したため、あなたは本番環境のログを確認して原因を調査するよう命じられた。本番環境にはインフラ担当しかアクセスできないため、本番環境のログを参照する際はインフラ担当に依頼して、ファイルサーバーへログファイルをコピーしてもらう必要がある。

インフラ担当はインド人技術者のKumar(クマル)氏である。Kumar氏は業務では英語でコミュニケーションを取っており、日本語はほとんど話すことができない。知っている日本語は「お疲れ様です」「ちょっと待って」「お先に失礼します」のみであり、好きな食べ物はココイチカレーである。

Kumar氏に英語で作業依頼を行い、本番環境のログファイルを受領しなさい。

まずは話しかける

とりあえずハロー

Excuse me なんて、そんな難しい言葉使わなくていいです。使っている人見たことがありません。 Hello で十分です。

Hello って結構いろいろな意味があって、「こんにちは」はもちろんハローだし、「もしもし」もハローだし、「なんだって?」「聞いてる?」「お疲れ様です」全部ハローです。積極的にハローって言っていきましょう。

だいたいの場合はあちらからも Hello って返ってきます。

英語でも「~さん」でOK

Kumarってありがちな名前なんですが、厄介なことに苗字の場合と名前の場合があるのです。苗字を呼び捨てにするのは失礼に当たるし、名前に Mr. を付けるのもおかしな感じです。

あと、Kumarだったら明らかに男性名ですが、名前によっては男性なのか女性なのかがわからない場合がありますね。

そこで便利なのが -san です。苗字でも名前でも男でも女でも使えます。日本語の「~さん」を英語でも使ってしまいます。

Hello, Kumar-san.

反応は様々で、あちらも普通に -san を付けて、

Hello, Cress-san.

のように返ってくる場合が大半ですが、中には「ハハハ、ジャパニーズってマジで名前に -san 付けるのかよ、ウケる」みたいな反応もあるかもしれません。痛くも痒くもないです。積極的に使っていきましょう。

本題に入ります

自分がやりたいことを伝える

今回はログが見たいです。最低限の会話で伝えるのであれば「ログが欲しい」なので、

I want logfile.

で全然OKです。あちらはインド人である以前に技術者です。通じます。

でも、せめて「ログが見たい」くらいにしましょうか。

I want to check the logfile.
I want to see the logfile.

「どこのログ?」「どのアプリ?」と聞かれるかもしれません。

もうちょっとちゃんと言うのであれば「本番環境の支払システムのログが見たい」なので、

I want to check the logfile in production payment system.
I want to see the logfile in production payment system.

まあこんなもんでしょうか。これに「今日(今朝)のトラブルの件です」でも付けたら、

It's regarding today's trouble.
It's regarding the trouble occurred this morning.

おお、いい感じですね。 regardingabout とだいたい同じで「~について」というような意味ですが、 regarding の方がビジネス風で固い言い方になります。

どうしてほしいかを伝える

確認したいログファイルの名前はこんな感じでした。

SystemOut.log.2024-03-18

日本語で伝えるのであれば「今日の日付が付いたSystemOut.logを持ってきて、どこか見えるフォルダに置いてください」みたいな感じでしょうか。

Could you get SystemOut.log (system out dot log) whose name includes today's timestamp at the end.
Then, put it into any folder where I can access.

関係代名詞とか使っていますが中学三年レベルです。

あと、依頼するときは Could you ... が丁寧な言い方です。 Will you は使いません。

会話の場合は相手からは OK のような返答が多いですが、チャットで送った場合は以下のような返答の場合があります。

Noted.

「了解しました」という意味です。口語ではあまり言いません。覚えておくといい感じです。

ファイルを置いてくれたようです

作業が終わったようなので、「確認します」と伝えましょう。

I will check it.

未来形を使っていますが、難しい単語は何一つありません。

確認しました

違うファイルが入っていました

よくあるよくある。

SystemErr.log.2024-03-18

「これは違うファイルです。正しくは SystemOut.log です。」

This is a wrong file.
SystemOut.log is correct.

ITの現場では wrong が便利です。よく使います。逆に「正しい」は correct で、これもよく使います。

ということで、正しいファイルを置いてもらいました。

お礼を言います

「以上です、ありがとうございました」

That's all. Thank you.

ね、簡単でしょ?

SQL文と一緒です。こんなもの。

難しい単語ないんですよ。文法も中学レベルでどうにかなるし。

英語ネイティブの人と仕事することって実際にはあまりなくて、相手も外国語として英語を話している場合が多いです。つまり、相手も難しい単語は使いたがらないし、難しい文法も避けてきます。

何が言いたいのかというと、中学英語をちゃんとやっておけばどうとでもなりますよという話です。

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