はじめに
これは学生がエンジニアとしてどうやって成長していくのがいいのか、というのをボクなりに考えて言語化してみたものです。もし学生の方がこれを読んでいるなら参考にできる部分は参考にしてもらえればと思います。
学生に限らない一般的な話は参考になる他の記事が既にたくさんあると思うので、この記事では学生にしかできない、学生だからこそのメリットがあることについて重点的に説明しようと思います。
学生は世間的には大学生などを指しますが、ここでは小学生・中学生・高校生も含めて学生と総称することにします。
TL;DR
- 学生のネームバリューを使い倒そう!
- 大会・イベントに出よう!
- SNSを使いこなそう!
- 大人を頼ろう!
学生のネームバリューを使い倒そう!
学生というネームバリューは学生のみなさんが思っている以上に強いです。例えば「○○作ってみた」みたいな記事より「中学生が○○作ってみた」とか「高校生が○○作ってみた」みたいな記事の方が注目されやすいです。タイトル (と内容) に学生という要素をプラスするだけで「中学生/高校生なのにこんなものが作れるのか…!」みたいに思ってもらえて、すごい感が出ます。ただモノを作るだけじゃなくて、それに学生が作ったというバリューを付加してあげることでモノが注目されやすくなります。ただし注目されるだけでモノそのものの価値はほとんど変わらないので注意してください。一瞬だけアクセス伸びるけどすーっと消えていくサービスになります。
こういう話をすると「いや、、自分から学生の自分こんなに頑張ってるぞすごいだろーってアピるのはちょっと…」と感じる人もいるかもしれません。何を隠そう昔は自分もこんな感じでした。やっぱ「また俺なんかやっちゃいました?」キャラの方がかっこいいよねという気持ちがあり、クールぶってましたね。別にクールぶってるかどうかは重要ではなく、自分をアピールすることの重要性に気付いていない人が多いです。もちろん (本人がそう思ってるかは別として) クールぶったやり方で成功してる人もいるのは確かで、それはそれでいいんですが、再現性があるかと言われれば全くないです。使える武器は全部使った方がいいです。
どれだけいいモノを作ったとしても、見てもらって評価されなければそのモノに価値は付きません。そして見てもらうためには宣伝する必要があります。学生というネームバリューを使って多くの人に見てもらうことで、自分の作ったモノを正当に評価してもらえる確率が高まるというわけです。
学生というネームバリューで多くの人に注目してもらいやすい間にいいモノを作れば、一気に有名になることもできるかもしれません。ただ何度も言いますがモノの価値は変わらないので、いいモノを作ろうとする努力は必要になりますがね。
大会・イベントに出よう!
何かモノを作るときに期限を決めないとダラダラ作りがちです。そして完成しないがちです。自分の中で期限を決めてもいいんですが、それだと守られないがちです。そこでオススメするのが大会・イベントに参加することです。大会・イベントまでに完成させなければいけないという社会的な圧力 (勝手に自分が感じてるだけ) によって期限内に完成したりしなかったりします。慣れてきたらたぶん期限内に完成する率も高まってくるでしょう。
じゃあ自分で決めた締め切りを守れるよという人や、あるいは締め切りなんて設定するまでもなく完成しちゃうよという人 (そんな人いるか?) は参加する意味がないのか、というとそうでもないです。参加することがそもそもの作りはじめるモチベーションになることもありますし、大会で賞とかをもらえたら嬉しいですし実績として使えます。他にも知り合いが増えるとかなんとかメリットは色々あるのでとりあえず出てみてください。
大会・イベントに出るのは学生であろうとそうでなかろうとメリットがあるのですが、学生ならではのポイントとして、参加資格のある大会・イベントが多いということが挙げられます。特に高校生が参加資格のある公募の数がピークに達する (自分調べ) ので、ぜひ積極的に応募してみてください。
といっても実際に参加する人はあまり多くはないと思います。例えば 「自分はまだまだ大会・イベントに出るようなレベルじゃない (ふさわしくない)」みたいなことを思う人もそれなりにいるんじゃないでしょうか?じゃあどのレベルに達したら大会・イベントに出れるようになるんでしょうか?そこに明確な答えがない、あるいは非現実的な答えしか思い浮かばないならそれは今出るべきということです。
ここで昔発表で使ったスライドを上げておきます。ここでも書いてますが、とりあえず思い立ったら参加しましょう。軽率に大会・イベントに申し込むことが圧倒的成長に繋がります。
大会・イベントも含めた公募情報を色々まとめたものがあるのでぜひ参考にしてみてください。そしてぜひ軽率に申し込んでみてください。申し込むだけならタダです。申し込むだけでも得られるものがあるのでぜひ申し込んでみてください。
SNSを使いこなそう!
SNSが圧倒的に普及している現代、SNSを使いこなすことの重要性は増しています。エンジニアとして成長するために必須とも言えるでしょう。SNSを使うメリットは様々ありますが、その中でも代表的なものを挙げてみます。
- つよつよな人と出会える (認知する / される)
- 同じような人 (学生エンジニア) と出会える (認知する / される)
- 良い情報 (最新のニュース、界隈のトレンド、良記事、etc…) に触れられる
- 技術的なサポートを受けられる
SNSで、界隈の強い人というのがなんとなくフォロワー数とかで可視化されるので、そういう人をフォローするといいことがあったりします。さらに自分が活動していて、フォローを返された時の感動はすごいですね。認めてもらえた…!という承認欲求モンスターみたいな気持ちになります。
また自分と同じように頑張ってる学生エンジニアとかを眺めてると「すごいな~自分も頑張らなきゃな~」たいな気持ちになれます。ホントに最近は若い人の活躍がすごくて (自分も若い若いとは言われているんですが) 自分より何個も歳が下の人が圧倒的活躍をしていたりして、流石としか言いようがないですね。
SNSから情報収集することは結構よくあります。フォローしてる人が「記事書いた!」とか言ってたら見に行くこともあります。あるいは同じ記事がいろんな人に引用されてたら「いい記事なのかなー」と思って見に行くこともあります。記事以外でも、何気ない呟きやお気持ち表明が大局的なトレンド把握に役立ちます。
あとは何か困ったことがあった時に適当に呟くとつよつよなフォロワーが答えてくれたりくれなかったりします。ここで答えてくれるフォロワーがいるかどうかは質問の難しさといかに良い関係を築けているかによります。普段から積極的に絡みに行ったり、give and giveの精神で逆に質問に答えてあげたりみたいなことをすると良いと思われます。
SNSにも色々種類があり、どれを使えばいいの?と思う人ももしかしたらいるかもしれません。一昔前ならTwitter一択なのですが、イーロン・マスクの時代になってからかなり怪しい感じになってしまっています。それでも自分は現時点ではTwitterを使うことをおすすめします。やはり人口が多いというのが一番大きいですね。
大人を頼ろう!
学生だけだと結構出来ることに制限があります。そこで大人のパワーを借りることでできることの幅を広げられます。例えば、社会人の人と一緒にご飯を食べに行くと大抵奢ってもらえます。かと言って、奢ってもらうのが当然と思う訳ではなく、pay forwardの精神を持つのが大事です。自分が活躍した暁には下の世代を応援してあげましょう。
また、会いたいと思った人がいたら、DMでも何でも送ってみましょう。相手も忙しいでしょうから、そう簡単には会えないかもしれませんが、どうしても会いたいんだ!という思いが伝わればきっと会ってくれます。
実際に会ってもらえたらぜひ感謝の気持ちを伝えましょう。会うということ自体に社会人にとって金銭的時間的メリットは薄いです。なのにわざわざ時間を割いてもらっているということは、それだけ学生たちの成長に貢献したいと思っているということです。学生の側から返せるものは、感謝と自分の成長と下の世代への貢献です。まずは感謝して、その後に行動していきましょう。
おわりに
ここに書いてあることすべてを実践するのはきっと難しいでしょうし、それが万人によく当てはまる勉強法であるとも限りません。ただボクからのメッセージとして伝えたいのは、こういうやり方もあって、ボクはこのやり方で上手く行ってるよ、ということです。知らなかった!ということがあればぜひやってみて欲しいですし、やりたいと思ってはいるが踏み出せていない…みたいなことがあればぜひ挑戦してみて欲しいです。
さいごに、ボクは大人ではないですが、何かあればぜひボクのことを頼ってほしいなと思います。できる範囲で期待に応えられるように頑張ります。ついったでも何でもメッセージを送れば多分返ってくるでしょう。
追記
成長の方法と言いつつ中身は知名度稼ぎの方法じゃないかみたいな声を頂いたんですが、それに対してのお気持ちを書いておきます。お気持ちなので参考程度にしてください。
ボクの思う学生エンジニア像は、自分の好きな分野をとことん追求して、好きなことをやりまくっていて、その分野での技術力はかなり高いが、汎用的なスキルに欠けていたり、謙虚すぎて自分の見せ方を知らなかったりする、という感じです。つまり技術力的には問題ない、あるいは現段階で十分でなかったとしても自分で高めていけると思っています。
しかし、いくら技術力を高めたとしてもその技術力を人に上手く見せる力がなければその技術力は意味を成しません。もちろん優秀な友達なりリクルーターなりが自分のスキルを代わりに喧伝してくれれば良いのですが、そういう人には滅多に出会えるものではありません。というか自分をアピールしていかないとそういう人 (友達は除く) に認知してもらうことすらできません。
就活やらインターン・バイトの面接やらを受けるとほぼ確実に書類・面接で自己アピールを (直接的・間接的に) 求められるわけですが、エンジニアに限らず多くの人がそれを厳しいと感じています。しかし前にも書いたように、学生エンジニアは技術力的には本当に強いと思っています。なのにその凄さをアピールするのを苦手に感じている人が多いです。
したがって、この記事ではもっと自分をアピールしよう!というところに半分ぐらいフォーカスしています。もちろん技術力そのものが大事なのは変わらないので、技術力を高めるという点においては自分で極めていって欲しいなと思っています。
2023/07/24追記