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AI便利屋か、未来の設計者か ― VibeCoding哲学の選択

Last updated at Posted at 2025-09-02

本記事は、半分以上AI生成によるフィクションです。

かつての「手打ち職人」栄光の日々

こんばんは。今日は"しくじりセンセイ"として、私が踏み抜いた黒歴史を語ります。

その名も――「HTML手打ち職人」

90年代後半から2000年代前半、私は「タグを覚えて、手で書ける」ことこそがスキルだと信じていました。

メモ帳を開き、<table>を何重にもネストしてレイアウトを組み立て、文字装飾は <font>タグで乱舞。

ちょっと動きをつけたければ <marquee><blink> を投入。

それでも喝采がありました。Geocitiesやinfoseekにアップロードすれば「すごい!」「プロみたい!」と褒められる。企業サイトですら「トップページをテーブルで3分割」すれば十分。

「HTMLを手で打ち込める=職人」 として食べていける時代だったのです。

私は「Dreamweaverなんて邪道」「自動生成コードは汚い」と豪語し、手打ちこそが正義だと胸を張っていました。


CSSと自動化、職人芸の崩壊

しかし時代は残酷です。

2000年代に入り、まず直撃したのがCSSでした。

「見た目はスタイルシートで一括管理」が常識になり、<font>乱舞の私のコードは一瞬で化石に。

例えばリンクの色を変えるのに、私は全ページを手で直修正していました。ところがCSSを知った友人は、たった一枚のスタイルシートで一瞬にして全サイトの色を変えてみせたのです。この瞬間、私の「職人芸」は一気に無力化しました。

さらにDreamweaverやWordPressなどのCMSが普及し、HTMLをゼロから書かなくても記事が公開できる時代に。

私が徹夜で構築したテーブルレイアウトは、数分で再現可能となり、かつて「俺のコードは資産だ」と信じていたものは、一瞬でコモディティ化しました。

やがて手打ち職人は三つの道に分かれます。

  1. 上流に進化した人:フロントエンドエンジニアやUI/UXデザイナーになった人たち。
  2. 自動化に飲み込まれた人:修正屋・下請けに転落。
    • 〇〇〇〇ワークスで「LPコーディング1ページ〇〇〇〇円(修正無制限)」をこなす。
    • 実質報酬は時給〇〇〇円。
  3. 別業界へ転職した人:ITを諦め、まったく別の仕事に。

私は長く2番目にしがみつきました。「margin合ってません」「動きもつけて」と言われては、夜な夜な修正。

昨日書いたコードを今日もまた書かされる。

職人芸に固執したせいで、最も早く自動化に代替される層に落ち込んだわけです。


HTML知識を「設計」に昇華させた人もいた

ここで痛感したのは、同じHTML職人でも「違う方向」に進んだ人がいたことです。

ある友人は、私と同じくHTMLを手で叩いていた仲間でした。ところが彼は途中で割り切ったのです。

「タグを手で書くんじゃなく、CMSやSEOに効くテンプレートを仕組みとして提供しよう」と。

結果、彼はCMS用のSEOテンプレート会社を立ち上げ、数十社の顧客を抱え、月額課金モデルで安定収益を得るようになりました。

「コードを打つ人」ではなく「誰かが便利に使える仕組みを設計する人」に立場を変えたのです。

同じHTMLの知識を持っていたはずなのに、私と彼の未来は真逆になりました。


現代のプログラマに迫る「同じ轍」

さて、今のプログラマはどうでしょうか。

ClaudeやCursorのようなAIツールは、「プログラミングを簡単にする」方向に進化しています。認知コストは下がり、作業は加速し、「便利!」「もうこれなしでは無理!」と多くの人が飛びついています。

しかし――これはまさにHTML手打ち職人と同じ轍です。

  • プログラミングが簡単になる → プログラマの相対的価値は下がる
  • みんなが使えば差は埋まる → 短期的には楽でも、長期的には代替される

さらに最近「バイブコーディング」という言葉が注目を集めていますが、これを「気分でAIに書かせる」ことと勘違いする人が多いのです。

それはただの 「ノリで書かせる手打ち職人2.0」 にすぎません。

バイブコーディングとは、本来「雰囲気」ではなく「設計」です。ノリでやれば過去の職人芸と同じく消え去る。設計として実践することで初めて、未来を創る手段になるのです。


轍を踏まないために

ここからが教訓です。

  • AIを使わない人:時代に取り残される。
  • AIを便利に使う人:短期的には楽だが、やがて大勢に埋もれて代替される。
  • AIを便利に使う人に文句を言ってる人:「そんなの本当のプログラミングじゃない」と批判して悦に浸るが、実は"使わない人"と同じく淘汰される。

では、どうすればいいのか?

答えはシンプルです。

「誰かに便利にAIを使ってもらうための設計者」になること。

AIを単なる道具として消費するのではなく、AIが働くラインそのものを設計し、他人がそこに乗れる仕組みを作る。

それこそが、私ができなかった"違う方向"であり、これからの時代に人間が価値を持ち続けるための唯一の方法です。


おわりに

私がHTML手打ち職人としてしくじったのは、「書けること」自体に価値があると信じてしまったからです。そして今、プログラマは同じ罠に足を踏み入れつつあります。

だから最後に声を大にして言いたい。

「AIを使わない」でも「AIを便利に使う」でも生き残れない。
生き残るのは――「誰かに便利にAIを使ってもらうための設計者」だ。

どうか皆さん、HTML手打ち職人の轍を踏まないでください。
 
 
 

HTML手打ち職人。2025年時点では絶滅危惧種。プログラマの未来の姿を先取りして消えていった存在。

 
 
 

おしまい

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