はじめに
10年以上前に流行ったフレーズで釣りタイトルみたいな記事を作ってしまいました。
はじめに断っておきますが、本記事を読むことによってエンジニアスキルが爆上がりしたりすることはありません。
そのような内容を期待されていたのであれば、ご期待に添えず申し訳ないです。
本記事は自身のエンジニアスキルや今後のキャリアプランについて悩んでいる方向けに、「そんなに悩まなくてもいいかもしれない」というのを伝える意図で書いたものになります。
私自身もスキルやキャリアプランについてかなり悩んでおり、結論も出せていません。
そのため悩みに対する「これだ!」というズバッとした解決策は提示できませんが、なにか気づきを得られるきっかけになれれば幸いです。
簡単に自己紹介
私自身がどういう人となりなのか、キャリアを含め紹介します。
今の状態
エンジニアの経験は丸6年、7年目に突入しています。
仕事としてはフロントエンド、及びバックエンドエンジニアとしてLINEを使ったサービスの開発をしています。
React、TypeScript、Node.jsなどを書いています。
また、今の仕事は完全フルリモートで、出社することはありません。
プライベートな情報としては、年齢は来月で32歳で、妻と1歳になったばかりの娘がいます。
過去の経歴
新卒で入社した会社を3年で退職し、未経験でIT業界に転職しました。
3年間はSESで客先に常駐することが大半だったので、いろいろな案件を経験しました。
Java、html、css、JavaScript、jQuery、C#、Pythonなど、色々触りましたが、基本的にはJavaを触ることが多かったです。
その後2年間は受託で建設会社向けの小さいWebシステムの追加改修、保守を行っていました。
フロント、バックエンド両方を触っており、Java、Spring、html、css、jQueryあたりを書いてました。
また2~5名程度のチームのリーダーも兼任していました。
そして、もっとモダンな開発をしたい、と考え転職を決意。
1年前に今の会社に入り、初めはJavaでECサイトのバックエンドの処理を担当しました。
今年の4月から今の現場に入って、完全に新しい技術を学びながら業務をこなしています。
そもそもスキルの高さとは?
この記事を読んでいるからには、おそらく自分自身のスキルが不足している、と考えているのだと思います。
では、スキルが高いとはどういう状態のことを言うのでしょうか。
私の経歴を読んで、どのように感じましたか?
私自身は自分のスキルがまだまだ不足していると思っています。
しかし、エンジニアになりたての人にとっては、フロントもバックエンドもやっていてすごい、スキル高いな、と捉えられるかもしれません。
かたや、経験が10年以上もある人にとって見れば、大した経験ではない、と映るかもしれません。
人によって捉え方は様々です。
スキルの高さは相対的なもの
自分のスキルが低いな、と思っているときは必ず誰かと比較しているはずです。
あの人はあんなにできるのに、自分はこれしかできない
この人は常にトレンドを追った技術を身に着けているが、自分はレガシーな技術しか身についていない
など、誰かと比較したうえで、自分にはないところを見て落ち込んでいるのではないでしょうか。
人と比較することにあまり意味はありません。
高いところと比べれば、相対的に低くなるし、低いところと比べれば高くなります。
なんのためのスキルか
そうはいっても、やはり自分はスキルが低いのだと落ち込む人は多くいます。私もそうです。
ただ、そのスキルは何のために習得したいものなのかを考えてみたことはありますか。
例えば、自転車に乗るのに、逆立ちして手でペダルをこげるような人がいたとします。
たしかにその人は曲芸的な意味ではにスキルが高いでしょう。
しかし、自転車通勤するのには特に必要ないスキルです。
身についていたほうが確かにすごいのですが、できないからと言ってだめかと言われると、そういうわけではありません。
変な例え話をしましたが、これと同じだと思っています。
究極的には、今携わっている案件をこなせるだけの力量があればそれ以上のスキルは要りません。
漠然とスキルが足りないと思うのではなく、何をするためか、何をしたいのかを考えたうえで、自身と照らし合わせてみるほうが現実的ではないか、と思います。
自己研鑽はすべきか?
スキル不足やキャリアの話とセットで語られることが多いのが自己研鑽についてです。
これについては過去幾度となくインターネット上で過激なものも含めてやり取りされてきていますので、今更私が何かを言ったところで、感はありますが、一応触れておきます。
そもそもの前提を変えてみる
自己研鑽すべきかどうかの議論については、どうしたってすべき派には勝てません。
できるならやったほうがいいことは明白です。
ゴミ拾いと一緒で、やれるならやったほうがいいと思います。
話の要点はそこではないのです。
問題は
自己研鑽している=偉い
自己研鑽していない=ダメ
という図式になることです。
ゴミ拾いをしていない人がだめかと言われれば、そんなことはありません。
それと同じで、自己研鑽していないからダメなんだ、と思う必要はないです。
やれる余力のある人で、やりたい人はやる
ただそれだけのものです。
そこに優劣は発生しません。
ライフプラン、キャリアをどう組み立てるか
ITエンジニアとしてのキャリアを考えるのは大変です。
フロントエンドをやるのか、バックエンドか、インフラか、データ分析か
ITエンジニアと一口に言ってもその仕事は多岐にわたります
また、マネージャーを目指すのか、年収はいくらほしいか、今の会社のままでいいのか、
など他にも考えることはたくさんあります。
家族やパートナーがいれば、さらに考えることは広がります。
たくさん考え抜いてエンジニアライフプランを思い描いて、それに邁進するのが理想的なのかもしれません。
未来の見通しは立てられない
当たり前のことかしれませんが、先のことなんて誰にもわかりません。
私自身ちょっと前までは、フルリモートで働いて、子どもまでいるなんてまったく想定していませんでした。
全然キャリアやライフプランのことなんて考えられてない
無計画でなんてダメなんだ
と思うかもしれませんが、そもそも考えたところでその考えも変わったりします。
なので、ライフプランがあってもなくても、未来の出来事は不確定要素が多いのでどちらでも良いと思います。
自分の好きなことをする
Youtuberのフレーズみたいなことを言っていますが、多分これが私にとって良かったなと思っている取り組みです。
私は割と仕事が好きで、仕事のために時間を使うのが苦ではない人間です。
できる限り色んな仕事がしてみたいし、いろんなことに首を突っ込んでみたいと思っています。
そのために、記事を書いてみたり、Udemyで勉強してみたりしています。
その結果、今のやりたかったモダンな開発の仕事に到達しています。
今までの積み重ねがなかったら多分今の仕事はしていないです。
反対に、仕事はそこそこで、私生活の幸福度をあげたいという人もいるでしょう。
その場合は、そっち方面に舵を切ればいいだけです。
未来をあれこれ考える前に、遠回りかもしれなくても、目の前のことに真摯に向き合って取り組んでいると、どんな形であれ、最終的に自分がやりたいな、好きだなと思うことにたどり着けます。
好きなことをするためなら、多少嫌なことでも割と平気でできます。
大事なのはそのために眼の前の一つ一つに丁寧に向き合っていくことです。
まとめ
たいしたキャリアやライフプランもないし、スキルもないし、どうしようもないなと思ってずっとくすぶっていたんですが、良い機会なので自分を見つめ直す意味で、自分に言い聞かせる意味で、記事を書いてみました。
この記事に書いたことが100%正しいとは思っていません。
ただ、記事を通して、今の自分は結局人と比べてるだけで、自分がどうしたいかを考えてなかったなと思いました。
どうしても比較して劣っているところばかり目につきがちですが、あんまり比べても得られるものないな、と思っています。
比べるのをやめて、自分がやりたいことを見極めて、目の前のことをちょっとずつやっていければいいのかな、と思います。