「なぜ私は“できてないこと”ばかりが気になる?」
大きなトラブルはない。
むしろ比較的安定していて、
客観的に見てもうまくいっているはずなのに、
なぜか気分はイマイチ。
- 今日もあれができなかったな...
- けっこう休んだのに、気分は晴れない
- みんな頑張ってるのに、私は...
- やっぱり彼みたいな人の方が、うまく行くのかな?
- このままじゃまずいよね
できてないこと、足りないこと、人より劣っているところ ...etc.
気づくと 自分へのダメ出し をしてしまう。
そんな自信のない自分から抜け出したいって思うこと、
ありませんか?
実はこれ、あなたが「すでに優秀だから」かも。
心理学ではこの状態を「インポスター症候群(Impostor Syndrome)」と呼ぶことがあります。
インポスター症候群とは?
自分の成功を正当に評価できず、詐欺師のように感じる心理的傾向のこと。
能力があることを示す外的な証拠があるにもかかわらず、「自分には能力がある」と素直に受け取ることはできず、「運が良かっただけ」「たまたま」「見えを張って、自分を大きく見せすぎてしまった」 と、自分自身をどこか“詐欺師”のように感じてしまう。
インポスター症候群(インポスターしょうこうぐん、英: Impostor syndrome、インポスター・シンドローム)は、自分の達成を内面的に肯定できず、自分は詐欺師であると感じる傾向であり、一般的には、社会的に成功した人たちの中に多く見られる。
別名「ペテン師症候群」とも呼ばれ、大学生・大学院生・医師・心理職・研究者・教師など の 「成果を出して当然」 とされる場にいる人に多く見られると言われています。
セルフチェック|あなたはどう?
あなたは以下の8項目のうちあてはまるもの がいくつありますか?
- できたことより、できなかったことにばかり目がいく
- 人から褒められると、逆に居心地が悪い
- 成果を「自分の実力」とは感じられず、「たまたま運がよかっただけ」と思う
- 小さなミスで「全部ダメだった」と感じてしまうことがある
- 周囲に「実力がバレたらどうしよう」と思う
- いつも「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまう
- 「ちゃんとしてるね」と言われるたびに、心がザワつく
- SNSや周囲の同級生・同僚と比べて落ち込むことがある
▶ 5つ以上あてはまった方は、インポスター傾向が強い状態にあると言えそうです。
これは性格や個性・特性を断定するものではなく、
「今の状態」「思考のクセ」 といった 流動的なものです。
カウンセリングや心のエクササイズを通して
今日から変えていくことができます。
自信を持つためのミニワーク3選
考え方のクセを変えたくなったら
気分転換をしてもモヤモヤが晴れない時は、
カウンセリングで自分の棚卸しをしませんか?
- あの人を見るとモヤモヤする
- なかなか自信を持てない
- 自分はうまくやれるだろうか?
- これで良い、と思えるようになりたい
そんな気持ちを整理して、
自分らしく進んでいくための道筋が
きっと見つかるはずです。
おわりに
「できてない」と感じるあなたは、
実はもうすでに、
たくさんの階段を登ってきた人です。
不安や焦りは、
「もっと良くなりたい」という願い の裏返し。
だからこそ今、このタイミングで
「自分に優しく目を向ける時間」
を持ってみてください。
あなたの中には、
頑張ってきた自分 も
誰かの人生に貢献できた自分 もいます。
そのことを、
あなた自身が気づいてあげられますように。