FileMaker API を利用するために逐一コードを書く
これまでに書いてきたように FileMaker API を利用するためには PHP や Ruby を用いて一つ一つの手続きをガリガリとコードで書いていかねばなりませんでした。このように順を追って内部的に何が行われているのを理解しながら動くものを作り上げることというのは、動作の本質を理解するために大切なことです。
また、コードの保守や改良を加える際に、その内容を理解しているために作業がスムーズに進むことでしょう。
ライブラリ(フレームワーク)の利用
しかしながらある程度の理解が進みいくつかのアプリケーションを書いているうちに、決まりきった同じコード(それもいわゆる「おまじない」)を書いたり、ただ引数が違うだけのメソッドの羅列を書いたりすることが面倒になってくることがあると思います1。
その際にはライブラリやフレームワークを使用すると便利です。そして FileMaker にはそのようなライブラリが存在します。
RESTfm
その中の一つが RESTfm です。名前からも分かるように、RESTful な API を提供してくれる FileMaker API for PHP のラッパー2です。
このラッパーを Webサーバ に配置すれば、HTTP 経由で FileMaker API for PHP をとても簡単に扱うことができます。
HTTP の GET / POST / PUT / DELETE で CRUD ができ、URI も直感的なものであるのでコードの見通しもよくなります。Webアプリケーション や Webサービス への展開や組み込みも、いわゆる Web API ですのでやりやすくなるでしょう。
コマンドラインからも HTTP メソッド を発行すればいいだけですので、curl でサクッとコードを書けます。
PHP や Ruby を知らない人でも、GET に関しては指定された URI を構成して叩くだけですので利用が容易になります。
RESTfm のソースコード
RESTfm のコードは GitHub にて公開されています。興味がある方は覗いてみてください。
インストール~使用方法
インストール方法や使用方法については明日からの記事で触れたいと思います。