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FileMakerAdvent Calendar 2016

Day 25

RESTfm を用いた Chatbot アプリケーションの例

Last updated at Posted at 2016-12-24

RESTfm を用いた Chatbot アプリケーションの例

最終日にはいよいよ RESTfm を用いたアプリケーションを作ってみましょう。ただ、普通の CRUD ができるアプリケーションでは面白くありません1

そこで今回は Chatbot を作ってみます。Read したいレコードを指定すると bot がそのレコードの内容を返してくれる、というシンプルなものです。

環境

諸事情があり、以下のような構成にします。本質的な内容は Hubot + Slack などでも同じです。

Ruboty のインストールと起動

Ruboty 自体のインストールや起動(常駐)方法についてはここでは省略します。

利用するデータベース

具体例として利用するデータベースを用意します。以下のようにStaffというデータベースのStaffDataレイアウト内のstaff_dataというテーブルを用います。

fm_Qiita_02.png

fm_Qiita_03.png

以下の5つのカラムが定義されているのが分かります。

  • id
  • name
  • gender
  • work
  • point

このテーブルに対して 7 つのデータが投入されています。

Ruboty の仕様

ChatWork 上の bot に対して、以下のように投げたら、そのidの人のnameを返すようにしてみます(ここではid2ですね)。bot の名前はsrmとします。

srm このID誰? 2

Ruboty のスクリプトを書いていく

ではスクリプトを書いていきましょう。「FileMaker API for Ruby (ginjo-rfm)」についての記事も参考にしてください。

まずは必要なものをrequireします。
restfm_ruboty.rb
require 'rfm'
require 'open-uri'
require 'json'
次に接続情報を書いてあげます。
restfm_ruboty.rb
RFM_CONFIG = {
  :host          => 'FileMaker Server のアドレス',
  :account_name  => 'ユーザ名',
  :password      => 'ユーザ名に対するパスワード',
  :database      => 'Staff',
  :layout        => 'StaffData',
  :ssl           => false # デフォルトが true なので注意
}
次に Ruboty の核の部分を書いていきましょう。まずはおまじない的な部分です2
restfm_ruboty.rb
module Ruboty
  module Handlers
    class Restfm < Base
      on(/このID誰? (.*)/, name: "who_is_this_id", description: "指定したIDの人は誰か")
メインのメソッドを書きましょう。check_who_is_this_idというメソッドにより@nameに名前が入るという設計です。
restfm_ruboty.rb
      def who_is_this_id(message)
        id = message.match_data.to_s.match(/このID誰? (.*)/)[1].to_s
        check_who_is_this_id(id)
        message.reply("ID #{id} の人の名前は #{@name} です!")
      end
check_who_is_this_id メソッドを書きましょう。RESTfm は http://hogehoge/RESTfm/ に配置されているものとします。
restfm_ruboty.rb
      def check_who_is_this_id(id)
        json = open("http://hogehoge/RESTfm/Staff/layout/StaffData/id%3D%3D%3D#{id}.json").read
        json_parse = JSON.parse(json)
        @name = json_parse["data"][0]["name"] # [0] を忘れない
      end

Ruby のスクリプトが完成

上述のスクリプトを組み合わせれば完成となります。完成したスクリプトは以下のとおりです。

restfm_ruboty.rb
require 'rfm'
require 'open-uri'
require 'json'

RFM_CONFIG = {
  :host          => 'FileMaker Server のアドレス',
  :account_name  => 'ユーザ名',
  :password      => 'ユーザ名に対するパスワード',
  :database      => 'Staff',
  :layout        => 'StaffData',
  :ssl           => false # デフォルトが true なので注意
}

module Ruboty
  module Handlers
    class Restfm < Base
      on(/このID誰? (.*)/, name: "who_is_this_id", description: "指定したIDの人は誰か")

      def who_is_this_id(message)
        id = message.match_data.to_s.match(/このID誰? (.*)/)[1].to_s
        check_who_is_this_id(id)
        message.reply("ID #{id} の人の名前は #{@name} です!")
      end

      def check_who_is_this_id(id)
        json = open("http://hogehoge/RESTfm/Staff/layout/StaffData/id%3D%3D%3D#{id}.json").read
        json_parse = JSON.parse(json)
        @name = json_parse["data"][0]["name"] # [0] を忘れない
      end

    end
  end
end

テストしてみる

さっそく Ruboty で試してみましょう。以下のように表示されれば成功です!

srm このID誰? 2

ID 2 の人の名前は higashino です!

様々なアプリケーションを作る

今回は RESTfm を用いて Chatbot を作ってみました。Web API が使えるということで、いわゆる CRUD ができる Webアプリケーション だけではなく、Chatbot のようなアプリケーションも簡単に作ることができます。

アイデアを活かして、様々なアプリケーションを作ってみてください3

  1. サンプルアプリケーションがありますし、フレームワークも多くあります

  2. 荒い正規表現なので適当に修正をしてください

  3. 今だと Amazon Dash Button を使ったアプリケーションが面白そうです

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