この記事の続きになります。
私の評価まとめ
- 小さなガジェットで遊んでみたいという方にはおもしろいツールだと思います。
- 内蔵無線LANは遅いです。一番最初のインストール時は有線LANをおすすめします。なぜこんなに遅いのか気になりまして、もしやアンテナが外れているのではないかと疑いましてケースからボードを取り出して確認しましたが、目視や手で引っ張ったりする限り、緩んでいたりということはなく、正常に組みあがっていました。アンテナをケースから出したままにして通信速度が変わるか確認しましたが、私の環境では遅いまま何の変化もありませんでした。
- 2つしかないUSB端子が一つ埋まってしまいますが、USB無線アダプターを接続すれば早くなることはあると思います。私の場合も上の記事のとおり、ドライバーをインストールするという作業が追加になりますが、ドライバーをインストールして使えるようになりました。「USB WiFi」として本体WiFiとは別に認識され、普通に使えます。これは驚きでした。昔と比較するとドライバーソースをダウンロードして、「コンパイル」してインストールするという作業は大変楽になりました。いい時代だと思います。
- ネットワーク接続に関しては、nmtui というCUIなツールが使えますが、見た目と、こんな感じでよいだろうで使ってみても、なかなか思うような設定にならず試行錯誤を繰り返しました。netplan というツールはデフォルトでは入っておらず、apt でインストールする必要があります。Ubuntu に久しぶりに触りましたが、いろいろ変わったようです。
- 有線LANを使用すれば家庭内でのファイルサーバー、メディアサーバー(音楽再生)用途には使えると思います。内蔵wifi では避けたほうが無難だと思います。
- minidlna は稼働を開始しました。クライアントは、Windows, Linux あるいはFreeBSDと異なるOSであっても、メディアプレイヤーや VLC から再生可能です。大きな箱だったNASが、随分と小さいケースに収まりました。
- 時々、シーっという音がするので、なんだろうと思いましたら冷却ファンの音でした。常時データを送るようなサーバーですと、やはりファンが回るようです。ドライバーのインストールの際も回っていました。最初からヒートシンク+冷却ファンはあったほうがよさそうです。訂正します。
visudo メモ
sudo でルート権限を用いたコマンドが使えるようになりますが、新たにユーザーを登録して、sudo 権限を使えるようにするには、root として visudo を用いて、/etc/sudoers を編集する場合があります。この辺の掟を忘れてうっかり編集してしまいますと sudo が使えなくなることを経験しました。Ubuntu では、root を設定しないしきたりですが、visudo は、プロンプトが # となる、ルートで操作する必要があります。デフォルトのIDは、sudo が使えますが、プロンプトは、$ のままです。
$ sudo su -
でルートになってから、visudo を起動する必要があります。しかし、下記コマンドであれば、visudo を使わずに新たなユーザーアカウント設定ができます。
ユーザーアカウント追加
えーと、ユーザーが khadas しか設定されていませんので、別途、日常使うユーザーアカウントを sudo 権限付きで追加します。
# useradd -m -g users -G sudo -s /bin/bash foobar
# passwd foobar
これで作成できます。visudo は使う必要はありませんでした。
今日は何で遊ぼうかな
github にメーカーさんのサイトが開示されていて、Linux では、Ubuntu 以外にも Debian がインストールできるようです。手順は、そこに書いてあるとおりで、Ubuntu で動いている別マシンがあれば、ソースから作れるようです。おまじないを唱えているようなものですが、Debian もイメージファイルを作成してSDカードに入れるところまでできました。次に遊べるタイミングで試してみようかと考えています。
動作中のLED点滅の消灯
VIM1Sは、起動するとLEDがチカチカと白く光ります。夜間ですと眩しいのですが、これを止める方法が Khadas のフォーラムにありました。その方法を抜粋します。
/etc/rc.local を編集します。
sudo nano /etc/rc.local
中間あたりに下記のような表記があります。(必ずしも同一表現ではありませんが)
# Setup LED: heartbeat if bootup completed
echo heartbeat > /sys/class/leds/pwmled/trigger
これを以下のように書き換えます
echo none > /sys/class/leds/pwmled/trigger
これにて消灯します。光るのをやめてくれました。
今、どう使っているか? うまく行かないコマンドは?
SDメモリーカードを最初からマウントし、それをstorage として使用しています。miniDLNAも問題ありません。設定通りに動いています。速度も十分実用範囲と思います。ということで、USBドライブは外し、本体のみで稼働しています。
fbterm を戯れにインストールしましたが、起動しても真っ黒な画面になってしまい、コンソールでの日本語は表示できません、日本語は、♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ のように表示されます。ssh で接続した端末では日本語が読めますけどね。あと ufw がきちんと動いてくれません。エラーになってしまいます。これなんとかしたいです。
本日はここまで。