更新 (2024/03)
VMware vSphere Hypervisorの無償版の配布は2024年に終了されました。
リンク:
以下、2018年時点の元の文。
VMware vSphere Hypervisor 6.7をインストールして使います。
だいぶ前にやったのでうろ覚えです。
間違いはいくらでもあると思います、見つけたらコメントかなにかで指摘お願いします。
これを参考にして不利益があっても、なにも責任は負えません。
環境
- インストール対象マシン
- CPU: Intel i7 4core
- メモリ16GB
- NIC: RTL8111/8168/8411 10EC:8168
- VMware ESXi 6.7.0 (Build 8169922)
- 操作環境
- Windows 10
マシン選定
vSphere Hypervisorの技術仕様にある技術的最小要件は満たす必要がたぶんある。
もっとちゃんとやるには、VMware Compatibility Guideを検索したり、V-Front Online Depotを見たりして、動くかどうかあらかじめ考えておいたほうがいいのかもしれない。
vSphere Hypervisorインストールイメージ生成
vSphere Hypervisorは無償だが、ライセンス取得にはユーザ登録が必要。
なお、vSphere と vSphere with Operations Managementというのがあるが、これは有償。
普通はログイン後、上のリンクからISOをダウンロードして焼いてブートすればいいんだろうが、マシンにRealtek NICしかないと、途中でネットワークアダプタが見つからず、続行不可能になる。(参考失敗例: Realtek NIC利用時のESXi 6.5インストール方法メモ)
このため、予めイメージにパッチを当てて、対応するドライバを入れてやる必要がある。
結局のところ、下の記事に従えば良い。
RealtekのNICのドライバーを組み込んだESXi 6.7のカスタムイメージを作成する
このとき、PowerCLIのダウンロードのところでログインが必要となる。
ESXi-Customizer-PS、V-Front Online DepotにあるVIBはおそらく非公式のものであることを一応意識。1
vSphere Hypervisorインストール
出来上がった*-customized.iso
を適当なものに書き込み、インストール対象マシンでブートする。
CDなんて家にないので、今回は適当なUSBフラッシュメモリを持ってきて、Rufusで書き込んだ。
ブートさせたら、インストーラが起動するので、画面に従ってノリでインストールしていく。
マシンへのログインパスワードを決めるところが一箇所あるので、これをメモしておく。
もし可能なら既存の別OSを潰さずにインストールしたいな~と思いながら画面を進んでいったが、結局そんなオプションは見つからなかった。
インストールが終了したら、USBメモリを抜いて、再起動。
ログイン
操作は、ブラウザからVMware Host Clientにアクセスすることで行える。
その接続先は、起動後にディスプレイにIPアドレスが表示されることから得られる。普通にブラウザを立ち上げてhttpsでアクセスすれば良い。
ログインはユーザ名がroot、パスワードがインストール時に設定したもの。
その後
あとはノリ。
ブラウザだけではできない操作は、SSHでホストに接続して直にいじることになる。つなぐためには、まずブラウザでNavigatorからHostを選択、Actions→Services→Enable Secure Shellと進む。
もしくは、PowerCLIを起動して、
Connect-VIServer [host ip addr]
Start-VMHostService -HostService (Get-VMHostService | Where { $_.Key -eq “TSM-SSH” })
とか実行しておけばいいっぽい。(参考: PowerCLI: Enabling and Disabling SSH on vSphere hosts)
VM作って起動したら、その画面がブラウザ上に出てきて操作もできるのには感動するが、まあ結局VMware Remote Consoleを入れてLaunchしたほうが使いやすいとは思う。
補足
ググると、VMware Host Clientと似たような単語として、vSphere ClientやvSphere Web Client, HTML5-based vSphere Client, Embedded Host Clientなどが見つかり大変混乱した。
- vSphere Client: vSphereとは、上に書いた有償のほうであり、複数Hostを取り扱うようなやつ。だからあまり今回の話には関係ない。
- Host Client: 単一vSphere ESXi Hostを取り扱うためのもの。
- ESXi Embedded Host Client: VMware Host ClientはvSphere 6.0 Update2から5同梱されるようになったが、それまではこの名前で開発されていて、VIBを入れて拡張することで使えたらしい6。現在の扱いはSummaryの注意文7にあるとおりなんじゃないだろうか。
- VMware Host Client: 今回書いたもの。公式Docs: 『vSphere 単一ホスト管理:VMware Host Client』について
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ESXi-Customizer-PSをものすごくざっと眺めると、基本動作としては、VMware配下にあるxmlを起点としたDepotから(Add-EsxSoftwaredepot)、ベースとなるImageprofile一覧を取得し(Get-EsxImageprofile)、ImageprofileにVIBファイルを加え(Add-EsxSoftwaredepot)、最後にISOファイルをexportする(Export-EsxImageprofile)という感じっぽい? ↩
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vSphere Client (HTML5) and vSphere Web Client 6.5 FAQ (2147929) ↩
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引用 -- We continue to release Fling versions with the latest bug fixes and features. Fling features are not guaranteed to be implemented into the product. ↩