見た講演
「PM初心者が「MyPM像」を確立するまでのストーリー」
コネヒト株式会社プロダクトマネージャー吉岡 詩織さん
この記事について
pmconfで当日に唯一なんとか見れたやつレポート。業務中で片手間でしか聞けなかったがこれだけはまるまる聞けたので!
私はいまのところPdMやる具体的な予定はない。
しかしどんなロールでもプロジェクトを俯瞰して眺め、先を想像することは大事。
pmconfには視座を上げてみたいと思いオンライン参加。他の録画も追々見たい!
自分はデザイナーからスクラムマスターになった者だが、今回のお話を聞いて共感多々。
スクラムマスターをやって得た知見と重なることも多々。
これから私はデザイナーに戻るが、その後はPdMを目指すという方向性もありなのかもしれないと、視界が広がったお話でした。
以下、講演内容
子育て支援の会社コネヒト。代表的なものではmamariというアプリをリリースしている。そのプロダクトマネージャー、吉岡さんの体験談。
PMって難しい?
やることの範囲がとても大きく、どこから手をつけたらいいかわからなかったり、なぜかすごくデキるPM像もあって、ハードル高めに思われがちな世界。
それに対し、吉岡さんがどう向き合ってきたかというお話。
ふわふわがんばる期「うわーなんだかわからないけどこれからがんばるぞ!」
↓
自信喪失期「周りに甘えちゃってるな、申し訳ないな…」この時に起こったこと
先輩の「前任者と比べる必要ないよ」「甘えることがなんで悪いと思っちゃうのかな」という言葉が転機となり、「自分らしく&今の環境にあった形で行動しよう!」と考えた。
自分の得意不得意好き嫌いは、組織、事業との相性がある。そこに照らし合わせてアプローチを始めた。
3つのことをやった
- ユーザーインタビュー芸人
- ワークショップ芸人
- 可視化芸人
になってみた
ユーザーインタビュー芸人
得意&好きなことだった。インタビュー頻度高めたり、離脱ユーザーへのインタビュー開始、社内のママさんとランチなどやってみた。
インタビュー設計などはデザイナーさんと共同作業!←大事!
ワークショップ芸人
コミュ力と巻き込み力が得意!それを生かす。
メンバーの意見を吸い上げられることを意識。さまざまなワークショップを行った
可視化芸人
絵にしたり構造化することが得意だけど、開発力がないので、認識齟齬が起こる可能性が高かった。
先輩から言われて、さまざまな会議体の可視化を行うようになった。miro芸人!
MyPM像を確立してみよう
愛され型PM!とにかく行動と発信で、応援してもらえるようにした!チームの意見を吸い上げて議論のしやすさを上げた!
ほんとは愛されと言うのは恥ずかしいが、先輩に言われてから、言語化するのはいいことということで積極的にいうようにした。
MyPM像つくるといいこと
- 誰かと比較するのではなく、私の場合は?と自分スタイルで物事を進めやすくなる。
- 反対に、弱みも見えてくる。
- 不足しているところを人と補い合えるようになる。
今までの話を抽象化
PMのスキルマップを吉岡流で可視化
- 根底にプロダクトの成功を願うマインド(そもそも最初に必要レベル)領域
- 次に知識と技術の領域
- そして熟練者との差が出やすい意思決定・推進力・課題定義の領域(高い要素)
PMはとくに最後の「意思決定、推進力、課題定義」で評価される
これに対し、自分のキャラクター(PM自身が最もパフォーマンスを発揮できるあり方)が相互作用を起こす。
どの領域から得意にしていけるかは少しずつ行動でつけていく。
自分の得意不得意好き嫌い:組織、事業との相性を自覚できたこと&周りからのフィードバックによって進歩ができる。
またフィードバックは自己開示が大事。対話の機会とポエム発信でやっていった。
その上でアクションを起こしていくとよかった。
PM初心者としての心得
ユーザー理解と開発理解の両輪を得たことで、信頼と成果を得た。
PMのベースは信頼
信頼してくれるメンバーがいるから、良いプロダクトを創れる。
行動していこう
目標へのコミットは大事だけど、目標数字を達成するだけが「成果」じゃない
仮説を持って行動し、何か学びを得ることができればそれは成果だ
仮説と結果を出すだけでなく、それをみんなに共有しよう
まとめ
PM初心者は:
- 自分がなりたいPM像を描いてみる!
- 自分の得意不得意好き嫌い、組織、事業の特性を照らし合わせてみる
- 行動し続ける
- 積極的に自己開示!
- PMは信頼がベース。行動と、学びも含む成果で語っていこう!
PM育成者は:
- 初心者さんのキャラクターをキャッチーに言語化してあげる
- 上長だけでなくたくさんの人に対し発信させて、積極的に自己開示を癖づけさせる
- 数字的成果だけでなく、学びも評価してあげる
と、モチベーション高く初心者も動いてくれるかも!