#usdzファイルとは
簡単に言うと、usdzを使うことでiPhoneにおいてめちゃくちゃ簡単にARができるようになる形式です。
言うのは簡単ですが、こいつ、なかなか変換するのが難しいです。
基本的にMacを使うことを前提としているのでMacユーザーでないとできない上コマンドラインを使うのでハードルが高いです。
(最近はsketchfabやらAdobeAeroでできるようになったので割と簡単にできるようになってます)
今回はオールドなコマンドラインを使うやり方でusdzへの変換を行います。
#方法 -準備-
まず以下のページに移動します。
https://developer.apple.com/download/more/
左上の検索窓でUSDPythonと検索し、適当なバージョンのものをダウンロードします。
(Enter押さないと検索されません)
ダウンロード後は適当な場所に解凍し、インストールします。(デフォルトで大丈夫です)
解凍したら当該でディレクトリに移動します。
USD.commandというスクリプトがあるので起動します。
本来であれば先ほどインストールしたファイルにPATHを通さなければならないのですが、ここから起動した場合はすべてのPATHが入った状態でコマンドを実行できます。
試しに環境変数を表示させてみましょう。
コマンドライン上で以下のコマンドを打つと
printenv PATH
#方法 -usdzへの変換-
では本題のusdzへの変換を行います。
まずはコマンドライン上で当該ファイルの場所に移動します。
cd 移動先のパス
Macの移動先のパスはパスの知りたいファイルを右クリックした状態でoptionキーを押すことで「~のパス名をコピー」が表示されコピーできます。
また、現在のディレクトリが分からないときは
pwd
で現在のパスが分かります。
そして
crun usdzconvert ファイル名.obj 書き出したいファイル名.usdz
でusdzへの変換ができます。
注意
ほかのusdzに関する記事でusdzconvertではなくusdz_converterと書いてあることがありますが仕様が変わった様です。気を付けましょう。
今後も変わる可能性がありますので、xcrun: error: unable to find utility "usdz_converter", not a developer tool or in PATH
が出た際はprintenv PATH
か何かで確認するとよいかもしれません。
その他にもOptionが変更され、例えば- color_map ファイル名.jpg
はdiffuseColor ファイル名.jpg
のように変わっており、過去のサイトを参照する場合は注意が必要です。