旧 MacBook (A1181: Early 2006 - Mid 2009) で、いろいろお試しした結果を綴っただけのメモです。
Early 2008 (MB40x) については別枠で。
1. MacBook Early 2006 モデルには、Linux Mint 32 bit がサクっと入る
※ EFI からインターネット リカバリーができないモデルなので、インストール可能なバージョンの OS X のインストール メディアを持っていないと何かあった場合に元に戻せないなど大変なことになります。十分ご注意ください。
Early 2006 の MA254*/A, MA255*/A, MA472*/A の日本語モデルはデフォルトでメモリが 512 MB x 2 = 1 GB、多くの方は 1 GB x 2 = 2 GB (最大) に換装して使って、それを中古に投げてきてるんで、何気に使えるのかと思いきや、CPU が CoreDuo なので 32 bit しかない。
また、このモデルは OS X が 10.6 Snow Leopard までしか入らないので、Web ブラウザ事情がすこぶる悪く、Intel で Waterfox が使えない (Waterfox は 10.7 Lion 以上)、PowerPC G3/G4 の Tiger / Leopard の TenFourFox が使えない、とほぼ絶望的な状況に追い込まれます。
かと言って、このモデルで BootCamp は Windows XP / Vista しかサポートが無くて Windows 7 すら公式にはサポートしていないのを承知の上で、Windows Vista → Windows 7 → Windows 10 と多段階で入れるだけの価値があるのか?と言えばかなり疑問だったりします。
そんなときこそ、Linux があるじゃないですか!という話になるかと思いきや、32 bit。今となっては選択肢も減ってきてるという寂しさ。それでもまあ、人気の Linux Mint を入れてみましょう。
Snow Leopard の最後までフル アップデートして、すべてのファームウェアのアップデートを行った状態では、ディスクをまっさらにして Linux Mint だけを入れるにしても、rEFInd とか入れてデュアルブート構成するとかにしても、さくっと一発で Linux Mint 19.1 は入りました。メモリ DDR2 667 PC2-5300 2 GB で Cinnamon が結構いい感じで動いてます。思ったよりはストレス少なめ。
何と言っても、Mint 19.1 では Firefox が Quantum 66 で LibreOffice も 6 ですよ。蘇生とか蘇るとか言えるレベル。大いに価値ありますね。しかし、起動に難あり。GMA 950 と相性が良くないのかもしれず。ブートの途中で再起動入って、デフォルト モードになっちゃって GRUB メニューが表示されて 30 秒のカウント ダウンになるとか、あんまりピリッとしない感じ。
2. ポリカーボネートの Early 2009 と Mid 2009 は、Mojave Patcher で Mojave 入れてから BootCamp 使いたい場合に面倒
※ EFI からインターネット リカバリーができないモデルなので、インストール可能なバージョンの OS X のインストール メディアを持っていないと何かあった場合に元に戻せないなど大変なことになります。十分ご注意ください。
MB881*/A, MC240*/A はちょっと面倒ですね。このモデルだと、メモリに DDR2 800 を使えるので、今ではお安く 2 GB x 2 = 4 GB にして、Mojave Patcher に手を染めるというのが基本的なセオリーになるのではないかと思いますが、問題は Mojave を入れたあとに Windows も入れようとする場合。
まず、このモデルについては Windows 7 までの 32 bit しかサポートがないので、64 bit 版入れたければ、いろいろもがくしかないでしょう。ちなみに、メモリを 4 GB 以上積んでる状態で 32 Bit Windows 10 を入れると、最大使用可能メモリは 2.73 GB まで減ります。
Mojave の BootCamp アシスタントでは、Windows 10 64 bit のメディアが必須となります。つまり、Windows 10 64 bit のメディアをセットして、USB ドライブには BootCamp のモジュールをあらかじめ突っ込んでおいた上で Windows のセットアップだけを実行するようにして、再起動のタイミングで一旦電源をブチ切ってメディアを目的のものに差し替えるという、めんどくさいごまかしをする必要性が出てきます。
3. MB881*/A (Early 2009) に Mojave Patcher で Mojave 入れると、トラックパッドがマウスとして動く
Early 2009 の MB881*/A に Mojave を Patcher で無理やり入れたときに、トラックパッドはマウスと同じ振る舞い。このモデルは 1 ボタンなので、右クリックの代わりが [Ctrl] + [Click] であることを知ってないといけないですね。たぶん、解決方法はないのかもね。